月は東に日は西に

　春分から１月近く過ぎたから当然だが陽が沈むのが遅くなった。
　冬なら５時前に暗くなっていたのに今は７時過ぎでも明るい？

　テレビで相撲中継を観て６時のニュースも見てから散歩に出た。
　もう夫は布団の中で眠っている。３０分位留守しても大丈夫！

　空を見上げると白い月が浮いていた。今日は満月？まん丸。
　西に陽が沈みつつあるを見て「月は東に日は西に」が浮かぶ。

　これは俳句ではなさそう、何だろうと教養不足を恥じながら歩く。
　ほとんどの田は麦刈りも終って農家は田植えの準備にかかる様相。

　畔道に白つめ草が咲いているのを優しく眺めながら歩いてきた。

医療の恩恵

　ペースメーカーの会社から精密機械が届いたので設置した。
　退院時に聞いていたモニター機器で設置は電源につなげば良いだけ。

　就寝場所から15㎝以上離れてしかも２ｍ以内に置くようにとの事。
　サイズはスマホ、表示が「OK」ならば心臓は正常に動いている証。

　私のデーターが毎日、病院とメーカーに送信される仕組みとか。
　ペースメーカの異変を監視する器械、無線で届く仕組みらしい？

　お蔭でよほどの事がない限り病院に行く必要はなさそう。
　近代医療の進歩は目を見張るものがあってこの器機もその類？

　恩恵を受ける訳だが器械に監視されてるようで気分は楽しくない。

樹木希林さん

　樹木希林は個性豊かな女優、昨秋亡くなったのは周知の通り。
　1943年生れで私と同年齢と言うこともあって色々関心はある。

　内田裕也というロックンローラーとの別居夫婦も話題に上った。
　最近の新聞広告では彼女の本が爆発的に売れている様子？

　「一切なりゆき」を図書館で借りて読んだ。２時間もあれば終了。
　彼女の生き方に感心したとか教わることが多いとは特に思わない。

　大変アクの強い方で世間の常識に流されない強さで生きた人。
　住宅には関心が強かったが他の物慾は薄いとか、人それぞれ？

　演技では印象に残る人！本は私の後に83人が予約している。

期待外れ

　松山市に行く用があって友人の車に乗せていってもらった。
　折角松山迄行くのなら、出来れば「霧が森大福」を買いたい！

　その店は四国中央市新宮町が本店だが松山にも支店を出している。
　回り道をいとわず気持ち良く応じてくれたので希望が叶って幸せ。

　開店直後なのに既に客が並んでいた、大福は買える数量制限がある。
　10年程前に口にしたのだが茶の産地だけに抹茶の風味が気に入った。

　それ以来、事ある事にと言っても１年に１度位だが口にしている。
　今回も楽しみにしていたのに以前のような美味しさを感じなかった？

　私の口が変ったのかどう言う訳か分からないが期待外れでガッカリ。

使い易いタオル

　今治タオルフェヤーが開催されていたので行ってきた。
　毎回の事だが大混雑、疲れるけれど物色するのは楽しい。

　親しい友の顔を思い浮かべながらどれにしようかと迷う。
　「ホテル仕様のような厚手は使いにくいから普通のにして！」

　そんな注文を付ける友も居る。遠慮でなくそれに限ると言う。
　確かにそうかもしれない。私もごくありふれたタオルを使う。

　銀行や商店の粗品で貰うようなのが実用的で使い勝手が良い。
　ふわふわでタオルとも思えない超高級品もあるが手が出ない？

　今回も好みと価格に折り合いをつけて実用品を買ってきた。

うとい年月感覚

　昨夜、夫が応援している阪神が中日に勝ったので彼は上機嫌。
　朝から何度も同じ事を言う、ディの送迎車を待つ間も同様。

　嬉しいのは分かるがうるさいので私は少し話題を変えてみた。
　「私のこの靴、阪神がリーグ優勝した時に高島屋で買った分よ」

　「優勝セールに松山に行ったよねぇ、記念ランチ食べたよね」
　そう言うと覚えていて「今度優勝すれば15年ぶり」と言う。

　15年も過ぎた感覚はない。最近、年月の感覚が掴みにくい。
　５年前の事か１０年前なのか曖昧で困る事がよくある。

　子供の頃は１年が長かったのに今は１０年などあっという間？

歯科の悩み

　先日応急処置で済ませた夫の義歯を正式に治しに行った。
　もう何十年とそこの先生とは懇意で無理も聞いてもらえる。

　心から感謝しているが、困った事があって悩んでいる。
　医院は２階が出入り口、手すりは付いているが夫には危険。

　夫のお尻を押す形で１段ずつ登っているがもう限界の感じ？
　いつ転落事故が起こってもおかしくないので先生に頼んだ。

　「何処か１階で開院している所を紹介してもらえませんか？」
　先生はごく普通の態度で「さあどこが良いかな」と言っていた。

　でも具体案は聞かぬまま今日は終了、さてどうしたものかと悩む。

元通りの暮らし

　１週間留守をしていると近所の人が心配してくれていた。
　「近頃姿を見ないけど、ご主人の調子が悪いのかしら？」

　よもや私が入院しているとは思わなかったそうだ。
　散歩をしていると声をかけられたので実情をお話しした。

　「もう元気になっていますからご安心ください」と礼を言う。
　礼を述べながら「私はもう大丈夫、元気」と言い聞かせる。

　黒あざ状で腫れ上がっていた傷も日毎に治まりつつある。
　今はクッキー程度のふくらみ、それもいずれ目立たなくなる？

　安全装置を入れただけで病人ではない。完全復帰している。

　
　

　
　

ネット通販

　時々利用しているイオンの通販冊子サクワ（衣類）が届いた。
　いつもは申し込み用紙で注文するが今回はネット注文にしよう。

　新規登録すると５００円サービス、１万円以上だと送料無料とか。
　それに釣られてその気になったが注文方法が分かりにくかった。

　お客様案内にメールして尋ねると、折り返し電話がかかって来た。
　電話片手にＰＣ画面を見ながら丁寧に教えてくれるが私が鈍臭い？

　「すみません」とか「いいえどうしまして」の繰り返す事３０分。
　相手はきっと馬鹿な婆さんとあきれていると思うと萎縮してしまう。

　「後は大丈夫です」と断った。他社ではスイスイなのに疲れた。

病院の給食

　病院の給食は粗末で不味い物と勝手に思っていた。
　ところが御馳走とまでは行かないが予想以上に良かった。
　
　プラスチックのお盆や食器は味気なかったが便利さ優先だろう？
　３食共に名前の書かれたカードに献立名やカロリーも表示される。

　肝心の味は私の口に合っていて薄味で美味しく頂く事が出来た。
　どの料理も蓋付きで清潔、暑い物は暑いまま出てきた。

　主婦である私には上げ膳据え膳の機会など滅多にないから有難い。
　メインの料理の他に小鉢が２品、他に御飯と果物等が付いていた。

　魚は地の物、肉や卵料理も家庭惣菜の感じ、全回完食した。

迷惑な見舞客

　今回の入院は急な事もあってほとんど隠密行動みたいなもの。
　それで見舞客は息子と弟だけ、それが返って気楽で良かった。

　術後は何かと体力的にんどいし、そういう時は静かに休みたい。
　ぼさぼさ頭やスッピン顔も見られたくないのも本心。

　同室者３人の内２人はお客様の出入りはあったがごく常識的。
　でも１人は見舞い客が居なくても携帯電話で喋りづめが耳障り。

　交際範囲が広いのか絶えず客も来ていたが長居するので大迷惑！
　昼すぎから消灯までボソボソキャッキャが続くと腹が立つ。

　よほど抗議しに行こうかと思ったがぐっと我慢していた。

入院は大部屋

　病院では４人部屋を希望した。大部屋だと無料だからだ。
　重い病気なら個室が楽だろうが私の場合は大した事ない。
　
　手術を簡単に考えていた節もあるが、とに角勿体ない精神！
　ショートステイの夫は慣れずに問題を起すと厄介と個室にした。
　私と夫、どちらが病人かと思うような待遇差もやむを得ない。
　
　私以外の３人の同室者は大腿骨骨折や胸骨を折っている患者さん？
　大腿骨骨折の２人は動けずオムツ着用、同性として気の毒に思う。
　　
　カーテンで仕切っている２坪程の空間がお城、音などは筒抜け。
　私は７日で退室したから顔を合せずにいた人も居る。

レンタル利用

　成人になってからお産以外の入院経験はないが夫は数回ある。
　その時は入院のための道具が沢山あって持ち込んでいる。

　寝具以外は洗面用品から食事の際の箸まで細々と取り揃えた。
　ところが今回は便利なレンタル制度を利用したので楽だった。

　タオル類にパジャマ、洗面用品が必要に応じて取り換えてもらえる。
　洗濯の手間も省ける。長期入院なら自前が安上がりだが私は１週間。

　それならばと依頼した。持ち込んだのは化粧品や下着程度で済んだ。
　寝具は否応なしに１日300円を請求されたが昔は布団も持ち込んだ?


　時代と共に様変わりする、ほぼ手ぶらで入院できたのは助かった。

手術室

　私は歩ける状態なのに車椅子に乗せられて手術室に向かった。
　入室すると大きな倉庫のような殺風景な部屋、想像と異なる。

　男性数人がPCに向かって仕事をしていてまるで事務所の感じ。
　今回使用するのかどうかは分からないが大きな器械もあった。

　手術台に上向きに横たわると目の前に器械が迫ってきた。
　観察する間もなく手術は開始、顔は覆われるが意識は鮮明。
　
　２名の先生と助手たち？との間で何度も数字が行きかっていた。
　モニターでも確認しながらの作業のようで微調整が難しそう？

　プロならではの仕事と思う。帰りはベッドに乗せられて自室へ。

羞恥に耐える

　ペースメーカー埋め込みは手術の部類に入らない簡単さと聞いていた。
　私も安気に考えていたが実際は楽ではなかった。もう手術はこりごり！

　今回色々な体験をしたが、とに角恥ずかしかったのが一番の感想かな？
　自室で手術着になると看護師に陰毛を剃られ導尿の管を差し込まれる。

　これだけでも逃げ出したい程に恥ずかしいのに手術室では丸裸の状態。
　詳しい事は不明だが執刀医の他に10名以上の男性がかかわっていた？

　老女の体など何の関心も無かろうが、見られてる私は相当なストレス！
　羞恥心と怖さと痛さとの戦いだったような気がする。緊張のしどうし。

　テレビで観る手術は眠っている間に終了、全身麻酔と部分麻酔の違い？。