百歳に向かってもう一度歩いて世界一周 1月 8日(水) 曇り
朝のウォーキングで一番気になるのは天気だ。iphoneで天気アプリを見て、ラジルラジルでnhk第一放送を聞き」ながら歩いて来た。最近の天気予報は長野県北部は何時も【雪・雪・雪】で当てにならない。今年は飯山は例外のようで雪降りは少ない。スニーカーで歩けるほどだ。そこで古典落語に切り替えたところ、「心に響くものあり」ですっかりのめり込んでしまった。
百年目のはなし
さる大店の一番番頭の治兵衛さん。43歳で独身。小僧や目下には煩い番頭で堅物で通っているがそれがどうして、中々の通人。今日は、こっそり柳橋の芸者どもを引き連れてと向島へ花見と洒落込む。
一方、大店の旦那も花見にやって来た。二人はひょんなはずみで鉢合わせ。治兵衛は動転、「お久しぶりでございます。ごぶさたを申し上げております。いつもお変わりなく……」と言って逃げ帰る。酔いもいっぺんで醒めた冶兵衛。逃げるように店に戻ると、風邪をひいたと寝込んでしまう。
あんな醜態をだんなに見られたからはクビは確実だと頭を抱えた冶兵衛さん、いっそ夜逃げしようかと、一晩悶々として、翌朝、帳場に座っても生きた心地がない。そこへ、だんなのお呼び。
此処が旦那のエライとこ!
意外にも、だんな、昨日のことはおくびにも出さず、天竺の栴檀の大木と南縁草という雑草の話を始める。栴檀は南縁草を肥やしにして生き、南縁草は栴檀の下ろす露で繁殖する。持ちつ持たれつで、家ではあたし、店ではおまえさんが栴檀で、若い者が南縁草。南縁草が枯れれば栴檀のおまえも枯れ、あたしも同じだから、厳しいのはいいがもう少しゆとりを持ってやりなさいと、やんわり諭す。
そして、カネを使うときは、取引先に負けぬよう使うが良い。実は帳簿に間違いがあってはと、気になって密かに調べたが、これっポッチの間違いも無かった。お前さんは器量人だ。約束通りに来年、店を持って貰う、と。冶兵衛さんは感動して泣きだす。
「それにしても、昨日『お久しぶりでございます』と言ったが、一つ家にいながらご無沙汰てえのも……なぜあんなことを言ったんだい?」「へえ、堅いと思われていましたのをあんなざまでお目にかかり、もう、これが(縁の切れ目)百年目と思いました」
抜け雀の噺
小田原宿に現れた若い男。7日の間、大酒食らって寝ているだけ。不安になった宿の主人が「お勘定の内金を・・・」と催促すると「、カネは無い」と言い、俺は絵師。「あの襖に絵を描いてやろう」と。亭主を顎の先でこき使い、雀を五羽描いた。一羽一両だ、これは抵当に置くだけだ。帰りに寄って金は払うから売ってはならぬ、と言って男は旅立った。
とんだ客を泊めたと夫婦でぼやいていると、二階で雀の鳴き声がする。はて変だとヒョイと見ると、例の衝立(ついたて)が真っ白。どこからか雀が現れ、何と絵の中に飛び込んだ。これが宿場中の評判を呼び、見物人がひっきりなし。
ある日、この絵を見た老人が「此の雀は死ぬゾ」と言った。亭主が訳を聞くと、止まり木がないから自然に疲れて落ちると言い、「書き足してやろうと硯を持って来させて、さっと鳥かごを描いた。戻って来た雀は鳥かごに入って、止まり木に停まった。それから絵は益々評判となって藩主が二千両で買うとの仰せ。絵師との約束もあるので、絵師が戻るまで待ってと言って売らない。
約束の絵師があらわれて、亭主は下にも置かずもてなして、老人が鳥かごを描いた経緯を話すと、絵師は襖の前にひれ伏して、挨拶。聞くと、あの老人は絵師の父親。親子二代の絵名人とは目出度いと褒めそやすと、絵師は「何が目出度い。あぁ~、おれは親不幸をした」と嘆く。ふすまを見ろ!親を(かご)駕籠かきにした。これがオチ。駕籠かきは当時良くない行為をする者も居たので見下げられていたという噺。
ラジオは当たらない天気予報や不穏な世相を報じているが、古典落語には意味深なほのめかしがあって心打たれる。
百歳に向かってもう一度歩いて世界一周 1月 8日(水)
日数「日」 |
総歩数(歩) |
総距離(m) |
平均歩数(歩) |
|
今 日 |
1 |
19,556 |
13,689 |
|
今 月 |
8 |
141,159 |
98,811 |
17,645 |
今 年 |
8 |
141,159 |
98,811 |
17,645 |
2005年から |
3,265 |
47,057,683 |
32,940,378 |
14,413 |
70歳の誕生から |
6,797 |
129,007,814 |
90,305,470 |
18,980 |
北大西洋グリーンランド島からカナダに入国「 カートライト」に向かって後732,678m