はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「関係する女 所有する男」

2009-10-28 09:44:48 | 本・映画・ドラマ
斉藤環さんの「関係する女 所有する男」を読みました。

“男と女の違いは、「所有」と「関係」の違いである”で始まるこの本は、
私には、とても納得できる部分が多く、興味深く読めた。

男の人は「所有」を追求し、女の人は「関係」を欲するというのである。

具体的に、所有原理と、関係原理には、どういう違いがあるかというと、
こんな風に書かれている。

          所有原理          関係原理
-----------------------------------
基本的願望   持ちたい          なりたい
主体の位置   常に位置づけが必要   位置づけが必要とは限らない
主体の変化   回避しがち         必ずしも回避しない
対象との関係  距離を保ちつつ      密着しつつまるごと
          支配・操作することを   受容しようとする
          目指す能動型関与    受動型関与
性愛の感覚   視覚優位          聴覚優位
恋愛の記憶   フォルダ保存        上書き保存
言語の機能   情報の伝達        情緒の伝達
概念操作    抽象性と完結性が重要  身体性と関係性が重要
時間感覚    過去ないし普遍志向    現在志向
ジェンダー    男に多い          女に多い


本の例ではわかりやすく例をあげて説明されているので、
私にも理解しやすかった。

男性の多くは、言葉を情報の伝達のために使い、
女性の多くは、言葉を情緒の伝達のために使うというあたりが、とても
興味深かった。

なので、男性と語っていても、時々、論点が違う・・・^^;;と、
話がかみ合わないような感じをおぼえることがあり、
根本的なところで、何かが違っているんじゃないかとは、
思うことがあった。
なので、なんとなく、そのあたりの疑問については、すっきり解消できた
ような気もする。

ま、一概に、男はこう、女はこうとは言えず、そういう傾向にある人が多い
というだけのことなのだろうけど。

相手の性質をお互い理解し合わないと、いい関係を育むのは難しいのかも
しれない。
あ~、関係を持ちたがるのは女だけで、
男の人は、必ずしも関係を持ちたがっているわけではないのか^^;;

知識としては理解できても、感覚的には、やっぱり理解の枠を越えているのかも
しれない^^;。
コメント
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