激辛マーボ豆腐 ～激辛は肉体的な痛みを欲しがる自傷行為～

中華の優秀な民族で「明王朝」が栄えていた頃、揚子江上流の穀倉地帯「四川省」に、いまは激辛で知られている四川料理の起源がある。そんなに激辛になったのは、日本で言えば徳川八代暴れん坊将軍吉宗の時代で、当然に唐辛子の麻辣（マーラー）と呼ばれる辛さは、日本から秀吉の朝鮮出兵時を経由して、四川に伝わったのが定説だから時代背景は一致する。



ひと口で言う四川料理の特徴は、麻辣の「麻」の辛さを花椒（ホワジャオ）中国山椒の痺れるような辛みで取り入れ、「辣」は唐辛子の辛みで構成されている。高級なお出汁は、鮑・貝柱・ナマコなどの乾物からとり、さらに豆板醤を始め、椒麻醤（ジャオマージャン）・魚醤など、達人になると約200種の調味料をバランスよく使い分けて纏めるとあるが‥‥‥実は辛さは痛み？





最近の研究では、心理的な自己コントロールが下手な人が、無意識に取ってしまう手段に自傷行為がある。その一環には激辛料理も含まれるとのことで、精神的苦痛に対して肉体的な痛みをあてがう事で、精神的な痛みを和らげるってことだ。そんな最たる人物が作った麻婆豆腐（最初の写真）は当然激辛であったが、苦手な人用にもマイルド麻婆豆腐を同時にこさえた。

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