■炎のクリエイター日記

美味しいもの・史跡が持つ歴史のご紹介。お料理はプロ・自作を問わず鮮明な画像で、どんな素材も関西仕立てにクリエイトします。

コンニャクの土佐煮 ~板状のタイプは手で千切るべし~

2019年11月26日 16時29分01秒 | 煮込み料理
お婆ちゃんの知恵袋的な教えに、節分やお彼岸の節目にコンニャクを食って砂おろしをすれば良いというのがある。体内の老廃物を排出させてくれる効果があると言うことで、色気から卒業したようなオバアなら「金玉の砂をおろすんじゃ」とか下品な言葉も‥‥‥これが嫌味に感じない説得力で!





コンニャクのタイプも色々あるもので、板コンニャクは包丁で切るよりも手で千切る方が、圧倒的に味が良く沁みる。ところが白滝を丸い棒状に固めたようなコンニャクも、けっこう味が沁みているのに気がついた。双方ともに形状は不格好だが、コンニャクに味が沁みるってのは、出汁でもある煮汁を煮詰めるってことが答えのようだ。



板状コンニャクの違った方法では、昔オバアが短冊に切ったうえで真ん中に切れ込みを入れクルリンパと一回捻って、リボンのようにして煮込んだのは、煮あがり姿を意識したものだと勘違いしていたが、実はこれも味が沁みるようにする一つの手段だった。また馬をコントロールする手綱に似ているので「手綱コンニャク」と言い、古来から武士が戦に向けて己の心を引き締めるとか、結び目のような形から縁を結ぶ「良縁成就」の祝宴料理の意味もあるようでオバアの経験からくる技に思い知らされた煮方だった。



味を沁み込ます手段としては、隠し包丁と言うか切れ込みを格子状に入れるのも方法だが、手で千切って下茹でしたコンニャクを、規定量の砂糖とともにポリ袋に入れて揉み込んで暫く放置、真っ先にお酒と出汁で煮込んで、甘味が沁み込んでから醤油も入れて弱火で煮詰め、仕上げに鰹の削り節をまぶせば「コンニャクの土佐煮」の出来上がり。






‥‥‥‥‥<切り取り線>‥‥‥‥‥

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6 コメント

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Unknown (necesito)
2019-11-26 20:02:01
すぎちゃんさん
こんばんは〜⭐️
こんにゃくが
辛子 鰹節と
こんやくー
して
うまそうな香りが
毎度
ごちそうさまです〜😭
誰か私に
お料理
作ってーーーーーーー😭

いつもありがとうございます😊
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Unknown (くにちゃん)
2019-11-27 04:57:42
おはようございます
炎クリさん♪

連日の色ご飯に蒟蒻土佐煮と!!田舎のおばあちゃんを思い出します。ぐすん!!懐かしくて~
優しいお味と、今思えば、地味な中にも、身体や季節の旨味にあふれた日々の最たるお料理なんだよね!!

蒟蒻もそうそうごっつくて~手でちぎってあるよな~岩みたいなのや。
今だと里芋にっころがしも山のようにお皿に盛ってあったなぁ~
手綱蒟蒻してあると。これがね~嬉しくて、いつも以上に食べたし~(笑
今朝はこれ、びっくり~お砂糖を蒟蒻にあらかじめ揉みこむて。
そこから~お出汁煮含ませるのね!!蒟蒻の味のしみ込みて、アタシの・・そういつも中途半端な感じしてて。最初からお醤油も入れてるし~(苦笑
なかなかお料理の基本をピシッと出来ないこのダメ主婦でございます(笑

今朝も炎クリさん♪ありがとうございます。おばあ様の格言は、まさに「金」ですね(笑
返信する
Unknown (wakame)
2019-11-27 08:52:34
おはようございます。
色々なこんにゃくが並びましたね。
食感が違ってどれも美味しそうです。
ネギとからしも美味しそう~
我が家は一味が多いです(*^^*)
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Unknown (しじみ)
2019-11-27 09:04:11
おはようだす

コンニャクはくるりんぱで作ること

多いだす

かみなりコンニャクも美味しいだすね

コンニャクの土佐煮、めちゃ

美味しそうだす

ぷっちんだす
返信する
そうそう (チーママ)
2019-11-27 21:59:46
こんにゃく食べて砂を!
子どもの頃に、よく言われてたな~😁
おなかの中がきれいになるのか?って思いながら食べてたわ!
切れ込み入れて捻る・・・実家の煮物は、これだったねぇ&手でちぎるんだよって言われてたけど、
することあんまりないわ~😜
返信する
醤油の香ばさ‥‥‥ (炎のクリエイター)
2019-11-27 23:50:44
こんばんは。(*⌒ー⌒*)ゞ
いつもコメントありがとうです。

necesitoさん
実はコンニャクって、ベトナムと日本でしか食べられてなかったんですが、成分のマンナンは今や世界的に利用されていますけどね。どうせなら粉末ではなくて、美味しく戴きたいものですね?

くにちゃん
鳥取のご実家でお婆さんの時代であれば、コンニャクは自家製だったでしょうね? 皮ごと煮込んで黒いのを丸めて、コンニャク玉って呼ばれていました。(笑) 腸内を奇麗にするんであれば、絶対糸こんにゃくの方が役立ちそう。これって「手綱コンニャク」って言って、武士が戦前に己の心を引き締めて戦いに備える食べ物とか、結び目のような形から縁を結ぶ「良縁成就」の縁起も担いだ祝宴料理の意味もあるようです。これ本文に追加しとこ。(笑)

Wakameさん
土佐煮にも一味唐辛子を混ぜているんですが、目立たなかったですね?(笑) 手で千切ったものは結構な味の沁み込み具合でしたが、手綱コンニャクの和辛子もアクセントでいいもんです。

しじみちゃん
くるりんぱコンニャクは、上島竜平じゃなく「手綱コンニャク」って言うところもあるようで本文に追加しました。かみなりコンニャクって唐辛子を使うようですが、これも適度に振ってありますよ。

チーママさん
昔の人なら必ず「砂おろし」のお話は、子供なり伝えていくって言うか、昔はググることが出来なかったですからね。(笑) 今は伝えなくなりましたが、家庭でお話しするのも良いかもです。手で千切ると確かに味が沁み込みやすいですよ。

皆さんの応援に感謝します。
いつも(^_-)-☆ありがとうです。
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