その苦しみはあたながつくっています

◇その苦しみはあたながつくっています◇

多くの人は、苦しみや苦痛を感じたとき、この苦しみは誰々のせいだという具合にその原因を外側に求め、納得しようとします。
そして、その「苦しい」という感覚や、その原因と考えている誰々への思いを握りしめ、延々とその感覚や思いに翻弄されます。
それが人が苦しみ等に翻弄される際の一般的なメカニズムです。

しかし、あなたが感じているその「苦しい」という感覚は、誰かから与えられたものではなく、自分で創っているのです。
「苦しい」という感覚は、あなたがそう思った瞬間に創り出されます。
あなたがそう思う前は、そこには「苦しみ」は無かったのです。
例えば、何かに夢中になっているときは、通常は感じるはずの苦しみや痛みを感じないときがありますが、それは、あなたが他の対象に夢中になり、「苦しみ」等の感覚を創る余裕がなかったからなのです。
そうやって多くの人は、自分で「苦しい」という感覚を創ってその感覚に翻弄されているのです。

では、人はどうして「苦しい」という感覚をつくってしまうのでしょう。
それは、過去に学習した記憶からの連想なのです。
例えば、誰かから批難されたことで苦しいという感覚をつくった人の場合、他の人から攻撃されると苦しいという学習経験が過去にあるのです。
これは「苦しい」等の感覚だけでなく、私たちの多くの反応はそうやって過去に学習した記憶からの単純な連想や連鎖で起こっています。
まるでプログラムで動作するロボットのようです。

自分や自分の思考を観るという自覚を続けていれば、私が上で書いたことがまさにそうなんだということが分かっていきます。
「苦しみ」をつくっているのが私だということが分かれば、「苦しみ」をつくることを止められます。
また、仮につくってしまってもそれを握りしめず、手放したり、手放せないにしても、それに翻弄されることなく、意識の高みからそれを見下ろすこともできます。

その「苦しみ」は自分がつくっているのだということに早く気づいていただきたいと思います。


次は今週金曜日にでも書かせていただきます。
コメント大歓迎です。気軽にお書きください。
読んで頂いてありがとうございました。

スピリチュアル ブログランキングへ