◇本心、カルマ、囚われ、運命と自由意志など(1)◇
この世界の謎だらけでなのですが、本当に知りたいポイントである核心的なことがらについては、私たちは何ひとつ知り得ないのです。
これは厳然たるものであり、どうしようもないことなのです。
ですが、解脱したなどと言っている私自身もどうしても気になり、未だについ考えを巡らせてしまいます。
今回は、そんな私がここ2、3ヵ月時折考えていることについて書いてみたいと思います。
まずは、本心、カルマ、囚われについて。
最近わかってきたのですが、本心とカルマと囚われは互いに関連しているようなのです。
これらの三つのものは、互いに重なった共通する部分を有しながら、互いに少しずつずれた要素を含んでいるようなのです。
カルマという概念は種々に広がりを有していて、具体的に特定するのは不可能なのですが、本心とカルマは実質的に多くの部分において共通しているのではないかと考えています。
つまり、本心に取り組むという意味合いと、カルマに取り組むという意味合いはかなりの部分で共通している可能性があると考えています。
これがわかったからと言って、特にいいことがあるわけではなく、凄いことでもないのですがw
もしもうあと何歩か考察を進められたら、もう少し何か具体的なことがわかる可能性もあるのではないかとは考えているのですが、現在のところは、まだまだ考察の始まりのところという感じです。
それと、本心、カルマ、囚われと、意識(自我)の成長や悟りとの関係についても考えておりまして、その辺りのことも少し書きますと。
意識の成長段階は大きくわけて二つの段階に分けられるのだろうと考えています。
前半の段階は、意識(自我)を作っていく行程です。
この段階では、カルマや囚われを、追加、解消しながら増やしていく行程です。
これによって、しっかりとした意識(自我)が形成されます。
なお、昔の記事にも書いたことがありますが、自我の一部は、ジャングルジムのように互いに関連付けられた多数の囚われによって構成されています。
後半の段階は、前半の段階で作られた意識(自我)により、自らを解体していく行程です。
その取り組みにより、カルマや囚われの解消や手放しが起こるにつれ、意識(自我)がより洗練され、先鋭化されつつ、意識(自我)のさらなる成長に繋がっていくのだろうと考えています。
そして、その行程がある程度進んだ段階で、悟りの行程へと移行していくのだろうと考えています。
そして、これらの行程において、自覚とはどのような作用、効果があり得るのかについても考えています。
自覚の有効な作用、効果が得られるのは、後半の段階においてであろうと考えています。
特に、囚われの手放しを中心とした、意識(自我)の解体に対して有効に作用するのだろうと考えています。
本心、カルマ、囚われについては、現段階である程度具体的に語れるのはこの程度です。
次に、運命と自由意志の周辺について。
運命と自由意志の問題は、要するに人生は決定論か否かということです。
いくら考えても結論も出ないし、理解も殆ど進まないのに、どうしても考えてしまいます。
他の多くの人たちの人生を見ていると、運命というものがあるのなら、その運命通りに生きて死んで行っているように見える例が時々あるのです。
もっと言えば、この世界の殆どの人は、運命通りに生きて死んで行っているのかも知れないと思うのです。
では、自分(慧空)はどうなんだ、ということになるのです。
自分は彼らと違うのではないか、それなりに自由意志による人生の選択を行っていると考えたりしているのですが、突き詰めて考えると、自分と彼らの違いは無いこともないが、それが人生の選択の有無に関係するような本質的なものかどうかは、怪しい限りだし、根拠も無いと考えたりもしています。
話がぐちゃぐちゃしてこんがらがってしまいそうです(すみません)。
書きながら考えているところもありまして(-_-;)
一気に本質的なところを見よう、わかろうとすると、直ぐに不可知の壁にぶち当たってしまいます。
焦ってはいけません。
核心的なことはわからずとも、もう少しはわかることがあるはずです。
欲張らず、論理展開と推論を慎重にちびりちびりと進める必要があります。
着眼のポイントとしては、普通の人々と、それなりに悟った人の間には、それなりに違いがあり、その違いが人生の営みにも反映されているのだろうと思うのです。
まずは、この辺りのことを整理して、運命との関連について何かわかることはないかを探りたいと思います。
((2)に続きます)
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読んで頂いてありがとうございました。
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