3月の読書メーター
読んだ本の数:32
読んだページ数:10836
ナイス数:4370
朔と新の感想
兄・朔は視力を失い、弟・新は走ることをやめた。高速バスの事故に巻き込まれ、そのバスに乗る原因を作った弟。ブラインドマラソンを始める朔は新に伴走者を依頼する。兄弟だから分かりあえるのか?親子の心はどうなのか?とても難しい問題を綴られた1冊、「車夫」の吉瀬走が登場!これ、続編あったら読みたいです。
読了日:03月01日 著者:いとう みく
老父よ、帰れの感想
一人暮らしをしていた父親が認知症に。父を老人ホームに託していたが、ある日認知症専門医の講演を聴いて、矢部好太郎は長男の自分が自宅で介護しようと決意した。介護休暇を取り頑張る好太郎だが真面目に取り組むも空回り。認知症介護の悲喜こもごも、排泄処理の過酷さが目に浮かぶ。それにしても好太郎さん、単純過ぎるのでは?
読了日:03月01日 著者:久坂部羊
金子と裕而 歌に生き 愛に生きの感想
五十嵐佳子さん、初読み。2020年4月スタートの朝ドラ「エール」の主人公・古関裕而と妻の金子❨きんこ❩の物語。二人の文通から始まった大恋愛、裕而は作曲家として金子はオペラ歌手を目指して行く。戦争に翻弄される時代から東京オリンピック行進曲誕生までを描かれています。よく知っているあの曲もこの曲も登場!朝ドラ、楽しみです。
読了日:03月02日 著者:五十嵐佳子
高校事変 (角川文庫)の感想
面白かったです。支持率拡大を狙った総理大臣が高校を訪問、極秘に進められていた計画だったはずなのに、突如武装勢力が侵入し総理と高校生たちが人質に取られる。滅茶苦茶強い女子高生・優莉結衣が一人武装勢力に立ち向かい大活躍。深読みしないで純粋に楽しめば良いと思います。
読了日:03月04日 著者:松岡 圭祐
めのとの感想
お市の方の3人の娘たちの乳母・大蔵卿の局の視点で描かれた、小谷城落城から大坂城炎上まで。姫たちの戦国の世は辛く切ないものであったでしょうね。歴史小説だけど、植松さんの文章は読みやすくて内容がするっと頭に入ります。お江与を通して浅井の血は繋がり残りました。
読了日:03月05日 著者:植松 三十里
放課後の厨房男子 まかない飯篇の感想
シリーズものと知らずに読みました。でも中々楽しめたので良かったです。遡って追いかけるかも?
読了日:03月07日 著者:秋川 滝美
国道食堂 1st season (文芸書)の感想
小田原から甲府に抜ける国道517号線(架空)沿いにある「国道食堂」、元プロレスラー・本橋十一が営んでいるその店はリングのある、美味しい食事を供する場所。集う人々は何らかの重い事情を持つのだが、悪人が出てこない安心の小路テイスト。これ、シリーズになりますよね?楽しみが増えました。
読了日:03月07日 著者:小路幸也
月の落とし子の感想
月面探査に赴いた宇宙飛行士が謎の吐血をして死亡、原因は正体不明のウィルス。生き残ったクルーは決死の地球帰還を試みるが、制御不能になり日本に墜落する。墜落事故は多くの犠牲者を出し、致死性のウィルスがばらまかれる。その時為政者が取った行動、下した決断は? まさに見えない敵と闘う今の日本のようで、一気に引き込まれて夢中で読破。
読了日:03月08日 著者:穂波 了
割れた誇り ラストライン 2 (文春文庫)の感想
ラストラインシリーズ第2弾。女子大生殺人事件の容疑者として逮捕された男が、地裁で無罪の判決を受け自宅に戻ってきた。本人や家族にも執拗な嫌がらせが続く中、女子大生の恋人だった男が殺される。元容疑者・田岡の周辺を調べる岩倉、彩香の後任の変わり者刑事の川嶋。岩倉に何故実里のような恋人がいるのか、そちらの方が事件の真犯人探しより謎かも?
読了日:03月10日 著者:堂場 瞬一
擬態の殻 刑事・一條聡士 (朝日文庫)の感想
裂かれた腹部に手錠をねじ込まれた刑事の遺体が見つかり、捜査本部が立ち上がる。群れを嫌う一條刑事とコンビを組む新米女性刑事の福地麻衣子。警察の組織と悪徳刑事、一條が抱えるトラウマと健康にこだわる理由。まずまず面白かったです。
読了日:03月10日 著者:麻見 和史
九紋龍 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
羽州ぼろ鳶組シリーズ第3弾。2弾を読了してからかなり間は空きましたが、読み始めると松永源吾や個性豊かなぼろ鳶の面々、町火消し・に組の九紋龍こと辰一、御連枝・戸沢正親、勘定小町の深雪と魅力的な登場人物、そして盗賊千羽一家との対決とハラハラドキドキの展開で一気に読了。面白かった♪ すぐ、次に行きます。
読了日:03月11日 著者:今村翔吾
鬼煙管 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
源吾は長谷川平蔵に呼ばれて京都へ。火を用いた奇っ怪な連続殺人を止めるために、平蔵父子と真相に迫るが…。うわ~ん、泣いたよ。。切なくて、でも終章が素敵すぎて、また泣いて。武蔵と星十郎も良かった。今作は父と子の物語。
読了日:03月13日 著者:今村翔吾
菩薩花 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
シリーズ第5弾。今作ぼろ鳶が立ち向かう相手は、菩薩のような笑みを浮かべた悪人。小さな藩の火消したちが力を合わせて悪人の企みに挑むが…。く~!のうのうと逃げおおせた進藤内記、この先源吾達の手でメッタメタにやっつけることを期待して次行きます。源吾、父になる。万歳!
読了日:03月14日 著者:今村翔吾
夢胡蝶 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
シリーズ第6弾。吉原で頻発する付け火、業火の中から救い出される花魁・花菊。もう、彦弥の格好良さにしびれました。大丸の彦右衛門も!
読了日:03月15日 著者:今村翔吾
狐花火 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
羽州ぼろ鳶組シリーズ第7弾。明和の大火の下手人・秀助は火刑でこの世からいなくなったはず。それなのに、秀助と思しき火付けが頻発する。そして火消し番付に載ったものを襲う番付狩りが表れる。江戸の火消しが結集して悪辣な付け火の下手人を追う。魅力的な登場人物が続々登場、何とも贅沢な1冊です。
読了日:03月16日 著者:今村翔吾
玉麒麟 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
羽州ぼろ鳶組シリーズ第8弾。頭取並・鳥越新之助の大ピンチ!あらぬ濡れ衣を着せられ、江戸市中の火盗改と火消しに追われ、ぼろ鳶組は動きを封じられる。今作の新之助は滅茶苦茶格好良い、平蔵も渋くて格好良い!そして奥方・深雪さんの覚悟の潔さ、源吾、頭上がらないよね。
読了日:03月17日 著者:今村翔吾
双風神 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
シリーズ第9弾は大坂が舞台。大坂の町を緋鼬と呼ばれる炎の旋風が蹂躙する。風読み・加持星十郎と炎の怪物が対峙する。松永源吾が纏まらない大坂火消しを統べる姿に感動。悲しみを乗り越え大きくなった星十郎のこれからも楽しみです。それにしても、東西の悪の黒幕を早くやっつけて欲しいなぁ
読了日:03月18日 著者:今村翔吾
ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ (メディアワークス文庫)の感想
大輔と栞子が結婚して娘の扉子が6歳に。この娘、母の遺伝子をしっかり受け継いでいる。大輔が綴った1冊の手帳、これは娘には見せたくないでしょうね。「雪の断章」を巡る第三話が良かったです。
読了日:03月19日 著者:三上 延
ちくまがわ・しなのがわ (日本の川)の感想
甲武信ヶ岳の山頂の川の源流で出会った天狗と色白の女の子が、日本一の大河・千曲川信濃川を雲に乗って旅をする。地元を流れる川なのでとても面白く読みました。女の子の方言が可愛いです。欲を言えば❨だ❩を❨ら❩と表現したらもっと地元の言葉に近づくかな?
読了日:03月20日 著者:村松 昭
うちの父が運転をやめませんの感想
父の晩年を思い出しながらの読書でした。車庫入れに失敗して傷が付いた車、結局免許は返納しなくて車を妹に譲って乗らないようにさせたのですが。田舎の車がないと生活が不自由になる地域では高齢化と過疎化のダブルパンチ。この本のようにキレイな結末ならば言うことないのですが。
読了日:03月20日 著者:垣谷 美雨
春とび娘-ヤッさんⅤの感想
ヤッさんシリーズ第5弾。中編3つ、ミサキとタカオの蕎麦店の危機・玉子焼きの老舗玉勝屋三代目香津子・ダイニング割烹の女性料理長里菜、併せてオモニの店のピンチと盛り沢山なお話。ヤッさん、大活躍。面白かったです♪
読了日:03月21日 著者:原 宏一
綴る女-評伝・宮尾登美子 (単行本)の感想
2014年88歳で亡くなられた宮尾登美子先生。もう新しい作品を読めないことは寂しい限りですが、林さんの評伝で懐かしい作品の数々と文壇に置ける宮尾さんの立ち位置や、複雑な生い立ちなども詳細に知ることが出来て大満足の1冊。改めて宮尾作品を読み返したくなりました。
読了日:03月22日 著者:林 真理子
帝都地下迷宮の感想
鉄道❨廃駅❩マニアの公務員・小日向は、趣味が高じてある日深夜の地下鉄銀座線萬世橋駅跡に潜り込んだ。そこで出会ったのはある事情で地下で暮らす百人の人々。地下空間で起こった殺人事件に巻き込まれる小日向。うーん、読ませるストーリーだけど、今一つのめり込めず。鉄オタの蘊蓄は中々面白かった。
読了日:03月23日 著者:中山 七里
まんぷく 〈料理〉時代小説傑作選 (PHP文芸文庫)の感想
女性作家さんによる料理がテーマの時代小説アンソロジー。「餡子は甘いか」畠中恵・「鮎売り」坂井希久子・「料理茶屋の女」青木祐子・「桜餅は芝居小屋で」中島久枝・「清正の人参」梶よう子・「お勢殺し」宮部みゆき。青木さん、中島さんは初読み。宮部さんは既読、どの作品も良かったです。贅沢な1冊。
読了日:03月23日 著者:宮部 みゆき,畠中 恵,坂井 希久子,青木 祐子,中島 久枝,梶 よう子
あの日に帰りたい-駐在日記 (単行本)の感想
駐在日記の続編。昭和の片田舎の駐在さん夫婦、一作目はこんなに色んな事件を一駐在さんの裁量でどうにかして大丈夫か?ってもやもやしたのですが、今作では少し違和感が小さくなりました。花さんの手が回復してくれると良いな。
読了日:03月24日 著者:小路 幸也
放課後の厨房男子の感想
シリーズ3作目を読んでからこちらへ。男子校の県立末那高校の「包丁部」、活動は料理することだけ。慢性的な部員不足で存続の危機に晒される部活の部員獲得奮闘編。彼らが作る料理が全部美味しそうです。重たい読書の合間に読むとほっこりします。
読了日:03月24日 著者:秋川 滝美
ごめん。の感想
とある会社で働く人々を中心に描いた短編が11個。不器用な二人の恋愛模様「ひとり道」が良かったです。杉田課長、この人のごめんは聞きたくないないなぁ。「いけない奥さん」の大森さんの妄想に苦笑。「電話家族」じわっと染みました。今作で加藤元さんが女性だと知ってビックリ!
読了日:03月26日 著者:加藤 元
天翔るの感想
心に大きなダメージを受けた少女・まりもの再生と成長の物語。馬=競馬もしくは障害しか知らなかったので、乗馬耐久競技❨エンデュランス❩に挑む少女という設定が新鮮でした。学校よりもっと大切な居場所があることを教えてくれます。
読了日:03月26日 著者:村山 由佳
ドミノin上海の感想
あのドミノの続編!?期待して手に。上海の老舗ホテル・青龍飯店を舞台に入り乱れる25人と3匹。故郷に帰りたいパンダの知恵と行動が面白い。お宝争奪戦と警察とデリバリー寿司店のバトル、風水師と神官の娘と山伏の末裔、とにかく面白かったです。
読了日:03月28日 著者:恩田 陸
ひこばえ (上)の感想
大阪万博の年、1970年に両親が離婚。48年間音信不通だった父親の死を伝えられた息子。父との最後の思い出は団地のベランダのこいのぼりだった。父の足跡をたどる息子、感想は下巻で。
読了日:03月29日 著者:重松 清
ひこばえ (下)の感想
木の切り株から芽生える若い枝・ひこばえ。父の来し方を知人たちから聞かされ、息子である自分を取り戻した洋一郎。老人ホームの入居者・後藤さんとの関わりも含めて、家族を捨てた父と残された家族の和解と再生の物語でもあるのかな。小雪さんの「思い出は身勝手なものに決まっている」、母の「思い出を勝ち負けで分けたらいけん」どちらの言葉も胸にストンと落ちます。お薦め本です。
読了日:03月30日 著者:重松 清
親不孝長屋: 人情時代小説傑作選 (新潮文庫)の感想
読み応えある大御所作家5人の短編。松本清張さんの時代小説は初めて読みました。どれも面白かったです。平岩弓枝さんの家族のために縁遠くなり、弟妹たちに疎まれる長女の話「邪魔っけ」が良かったです。
読了日:03月31日 著者:池波 正太郎,松本 清張,山本 周五郎,宮部 みゆき,平岩 弓枝
読書メーター
読んだ本の数:32
読んだページ数:10836
ナイス数:4370
朔と新の感想
兄・朔は視力を失い、弟・新は走ることをやめた。高速バスの事故に巻き込まれ、そのバスに乗る原因を作った弟。ブラインドマラソンを始める朔は新に伴走者を依頼する。兄弟だから分かりあえるのか?親子の心はどうなのか?とても難しい問題を綴られた1冊、「車夫」の吉瀬走が登場!これ、続編あったら読みたいです。
読了日:03月01日 著者:いとう みく
老父よ、帰れの感想
一人暮らしをしていた父親が認知症に。父を老人ホームに託していたが、ある日認知症専門医の講演を聴いて、矢部好太郎は長男の自分が自宅で介護しようと決意した。介護休暇を取り頑張る好太郎だが真面目に取り組むも空回り。認知症介護の悲喜こもごも、排泄処理の過酷さが目に浮かぶ。それにしても好太郎さん、単純過ぎるのでは?
読了日:03月01日 著者:久坂部羊
金子と裕而 歌に生き 愛に生きの感想
五十嵐佳子さん、初読み。2020年4月スタートの朝ドラ「エール」の主人公・古関裕而と妻の金子❨きんこ❩の物語。二人の文通から始まった大恋愛、裕而は作曲家として金子はオペラ歌手を目指して行く。戦争に翻弄される時代から東京オリンピック行進曲誕生までを描かれています。よく知っているあの曲もこの曲も登場!朝ドラ、楽しみです。
読了日:03月02日 著者:五十嵐佳子
高校事変 (角川文庫)の感想
面白かったです。支持率拡大を狙った総理大臣が高校を訪問、極秘に進められていた計画だったはずなのに、突如武装勢力が侵入し総理と高校生たちが人質に取られる。滅茶苦茶強い女子高生・優莉結衣が一人武装勢力に立ち向かい大活躍。深読みしないで純粋に楽しめば良いと思います。
読了日:03月04日 著者:松岡 圭祐
めのとの感想
お市の方の3人の娘たちの乳母・大蔵卿の局の視点で描かれた、小谷城落城から大坂城炎上まで。姫たちの戦国の世は辛く切ないものであったでしょうね。歴史小説だけど、植松さんの文章は読みやすくて内容がするっと頭に入ります。お江与を通して浅井の血は繋がり残りました。
読了日:03月05日 著者:植松 三十里
放課後の厨房男子 まかない飯篇の感想
シリーズものと知らずに読みました。でも中々楽しめたので良かったです。遡って追いかけるかも?
読了日:03月07日 著者:秋川 滝美
国道食堂 1st season (文芸書)の感想
小田原から甲府に抜ける国道517号線(架空)沿いにある「国道食堂」、元プロレスラー・本橋十一が営んでいるその店はリングのある、美味しい食事を供する場所。集う人々は何らかの重い事情を持つのだが、悪人が出てこない安心の小路テイスト。これ、シリーズになりますよね?楽しみが増えました。
読了日:03月07日 著者:小路幸也
月の落とし子の感想
月面探査に赴いた宇宙飛行士が謎の吐血をして死亡、原因は正体不明のウィルス。生き残ったクルーは決死の地球帰還を試みるが、制御不能になり日本に墜落する。墜落事故は多くの犠牲者を出し、致死性のウィルスがばらまかれる。その時為政者が取った行動、下した決断は? まさに見えない敵と闘う今の日本のようで、一気に引き込まれて夢中で読破。
読了日:03月08日 著者:穂波 了
割れた誇り ラストライン 2 (文春文庫)の感想
ラストラインシリーズ第2弾。女子大生殺人事件の容疑者として逮捕された男が、地裁で無罪の判決を受け自宅に戻ってきた。本人や家族にも執拗な嫌がらせが続く中、女子大生の恋人だった男が殺される。元容疑者・田岡の周辺を調べる岩倉、彩香の後任の変わり者刑事の川嶋。岩倉に何故実里のような恋人がいるのか、そちらの方が事件の真犯人探しより謎かも?
読了日:03月10日 著者:堂場 瞬一
擬態の殻 刑事・一條聡士 (朝日文庫)の感想
裂かれた腹部に手錠をねじ込まれた刑事の遺体が見つかり、捜査本部が立ち上がる。群れを嫌う一條刑事とコンビを組む新米女性刑事の福地麻衣子。警察の組織と悪徳刑事、一條が抱えるトラウマと健康にこだわる理由。まずまず面白かったです。
読了日:03月10日 著者:麻見 和史
九紋龍 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
羽州ぼろ鳶組シリーズ第3弾。2弾を読了してからかなり間は空きましたが、読み始めると松永源吾や個性豊かなぼろ鳶の面々、町火消し・に組の九紋龍こと辰一、御連枝・戸沢正親、勘定小町の深雪と魅力的な登場人物、そして盗賊千羽一家との対決とハラハラドキドキの展開で一気に読了。面白かった♪ すぐ、次に行きます。
読了日:03月11日 著者:今村翔吾
鬼煙管 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
源吾は長谷川平蔵に呼ばれて京都へ。火を用いた奇っ怪な連続殺人を止めるために、平蔵父子と真相に迫るが…。うわ~ん、泣いたよ。。切なくて、でも終章が素敵すぎて、また泣いて。武蔵と星十郎も良かった。今作は父と子の物語。
読了日:03月13日 著者:今村翔吾
菩薩花 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
シリーズ第5弾。今作ぼろ鳶が立ち向かう相手は、菩薩のような笑みを浮かべた悪人。小さな藩の火消したちが力を合わせて悪人の企みに挑むが…。く~!のうのうと逃げおおせた進藤内記、この先源吾達の手でメッタメタにやっつけることを期待して次行きます。源吾、父になる。万歳!
読了日:03月14日 著者:今村翔吾
夢胡蝶 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
シリーズ第6弾。吉原で頻発する付け火、業火の中から救い出される花魁・花菊。もう、彦弥の格好良さにしびれました。大丸の彦右衛門も!
読了日:03月15日 著者:今村翔吾
狐花火 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
羽州ぼろ鳶組シリーズ第7弾。明和の大火の下手人・秀助は火刑でこの世からいなくなったはず。それなのに、秀助と思しき火付けが頻発する。そして火消し番付に載ったものを襲う番付狩りが表れる。江戸の火消しが結集して悪辣な付け火の下手人を追う。魅力的な登場人物が続々登場、何とも贅沢な1冊です。
読了日:03月16日 著者:今村翔吾
玉麒麟 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
羽州ぼろ鳶組シリーズ第8弾。頭取並・鳥越新之助の大ピンチ!あらぬ濡れ衣を着せられ、江戸市中の火盗改と火消しに追われ、ぼろ鳶組は動きを封じられる。今作の新之助は滅茶苦茶格好良い、平蔵も渋くて格好良い!そして奥方・深雪さんの覚悟の潔さ、源吾、頭上がらないよね。
読了日:03月17日 著者:今村翔吾
双風神 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)の感想
シリーズ第9弾は大坂が舞台。大坂の町を緋鼬と呼ばれる炎の旋風が蹂躙する。風読み・加持星十郎と炎の怪物が対峙する。松永源吾が纏まらない大坂火消しを統べる姿に感動。悲しみを乗り越え大きくなった星十郎のこれからも楽しみです。それにしても、東西の悪の黒幕を早くやっつけて欲しいなぁ
読了日:03月18日 著者:今村翔吾
ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ (メディアワークス文庫)の感想
大輔と栞子が結婚して娘の扉子が6歳に。この娘、母の遺伝子をしっかり受け継いでいる。大輔が綴った1冊の手帳、これは娘には見せたくないでしょうね。「雪の断章」を巡る第三話が良かったです。
読了日:03月19日 著者:三上 延
ちくまがわ・しなのがわ (日本の川)の感想
甲武信ヶ岳の山頂の川の源流で出会った天狗と色白の女の子が、日本一の大河・千曲川信濃川を雲に乗って旅をする。地元を流れる川なのでとても面白く読みました。女の子の方言が可愛いです。欲を言えば❨だ❩を❨ら❩と表現したらもっと地元の言葉に近づくかな?
読了日:03月20日 著者:村松 昭
うちの父が運転をやめませんの感想
父の晩年を思い出しながらの読書でした。車庫入れに失敗して傷が付いた車、結局免許は返納しなくて車を妹に譲って乗らないようにさせたのですが。田舎の車がないと生活が不自由になる地域では高齢化と過疎化のダブルパンチ。この本のようにキレイな結末ならば言うことないのですが。
読了日:03月20日 著者:垣谷 美雨
春とび娘-ヤッさんⅤの感想
ヤッさんシリーズ第5弾。中編3つ、ミサキとタカオの蕎麦店の危機・玉子焼きの老舗玉勝屋三代目香津子・ダイニング割烹の女性料理長里菜、併せてオモニの店のピンチと盛り沢山なお話。ヤッさん、大活躍。面白かったです♪
読了日:03月21日 著者:原 宏一
綴る女-評伝・宮尾登美子 (単行本)の感想
2014年88歳で亡くなられた宮尾登美子先生。もう新しい作品を読めないことは寂しい限りですが、林さんの評伝で懐かしい作品の数々と文壇に置ける宮尾さんの立ち位置や、複雑な生い立ちなども詳細に知ることが出来て大満足の1冊。改めて宮尾作品を読み返したくなりました。
読了日:03月22日 著者:林 真理子
帝都地下迷宮の感想
鉄道❨廃駅❩マニアの公務員・小日向は、趣味が高じてある日深夜の地下鉄銀座線萬世橋駅跡に潜り込んだ。そこで出会ったのはある事情で地下で暮らす百人の人々。地下空間で起こった殺人事件に巻き込まれる小日向。うーん、読ませるストーリーだけど、今一つのめり込めず。鉄オタの蘊蓄は中々面白かった。
読了日:03月23日 著者:中山 七里
まんぷく 〈料理〉時代小説傑作選 (PHP文芸文庫)の感想
女性作家さんによる料理がテーマの時代小説アンソロジー。「餡子は甘いか」畠中恵・「鮎売り」坂井希久子・「料理茶屋の女」青木祐子・「桜餅は芝居小屋で」中島久枝・「清正の人参」梶よう子・「お勢殺し」宮部みゆき。青木さん、中島さんは初読み。宮部さんは既読、どの作品も良かったです。贅沢な1冊。
読了日:03月23日 著者:宮部 みゆき,畠中 恵,坂井 希久子,青木 祐子,中島 久枝,梶 よう子
あの日に帰りたい-駐在日記 (単行本)の感想
駐在日記の続編。昭和の片田舎の駐在さん夫婦、一作目はこんなに色んな事件を一駐在さんの裁量でどうにかして大丈夫か?ってもやもやしたのですが、今作では少し違和感が小さくなりました。花さんの手が回復してくれると良いな。
読了日:03月24日 著者:小路 幸也
放課後の厨房男子の感想
シリーズ3作目を読んでからこちらへ。男子校の県立末那高校の「包丁部」、活動は料理することだけ。慢性的な部員不足で存続の危機に晒される部活の部員獲得奮闘編。彼らが作る料理が全部美味しそうです。重たい読書の合間に読むとほっこりします。
読了日:03月24日 著者:秋川 滝美
ごめん。の感想
とある会社で働く人々を中心に描いた短編が11個。不器用な二人の恋愛模様「ひとり道」が良かったです。杉田課長、この人のごめんは聞きたくないないなぁ。「いけない奥さん」の大森さんの妄想に苦笑。「電話家族」じわっと染みました。今作で加藤元さんが女性だと知ってビックリ!
読了日:03月26日 著者:加藤 元
天翔るの感想
心に大きなダメージを受けた少女・まりもの再生と成長の物語。馬=競馬もしくは障害しか知らなかったので、乗馬耐久競技❨エンデュランス❩に挑む少女という設定が新鮮でした。学校よりもっと大切な居場所があることを教えてくれます。
読了日:03月26日 著者:村山 由佳
ドミノin上海の感想
あのドミノの続編!?期待して手に。上海の老舗ホテル・青龍飯店を舞台に入り乱れる25人と3匹。故郷に帰りたいパンダの知恵と行動が面白い。お宝争奪戦と警察とデリバリー寿司店のバトル、風水師と神官の娘と山伏の末裔、とにかく面白かったです。
読了日:03月28日 著者:恩田 陸
ひこばえ (上)の感想
大阪万博の年、1970年に両親が離婚。48年間音信不通だった父親の死を伝えられた息子。父との最後の思い出は団地のベランダのこいのぼりだった。父の足跡をたどる息子、感想は下巻で。
読了日:03月29日 著者:重松 清
ひこばえ (下)の感想
木の切り株から芽生える若い枝・ひこばえ。父の来し方を知人たちから聞かされ、息子である自分を取り戻した洋一郎。老人ホームの入居者・後藤さんとの関わりも含めて、家族を捨てた父と残された家族の和解と再生の物語でもあるのかな。小雪さんの「思い出は身勝手なものに決まっている」、母の「思い出を勝ち負けで分けたらいけん」どちらの言葉も胸にストンと落ちます。お薦め本です。
読了日:03月30日 著者:重松 清
親不孝長屋: 人情時代小説傑作選 (新潮文庫)の感想
読み応えある大御所作家5人の短編。松本清張さんの時代小説は初めて読みました。どれも面白かったです。平岩弓枝さんの家族のために縁遠くなり、弟妹たちに疎まれる長女の話「邪魔っけ」が良かったです。
読了日:03月31日 著者:池波 正太郎,松本 清張,山本 周五郎,宮部 みゆき,平岩 弓枝
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