9月の読書メーター読んだ本の数:35
読んだページ数:11306
ナイス数:4237
ふたりぐらしの
感想定職に就いていない元映写技師の信好と、母親と確執のある看護師の紗弓。二人はどのようにして「幸福論」に辿り着いたのか。じんわりと余韻の残る1冊です。
読了日:09月01日 著者:
桜木 紫乃十三階の神の
感想公安の秘密組織「十三階」、地下鉄テロを起こした新興宗教団体と戦う女刑事・黒江律子。潜入捜査、内通疑惑、ハラハラどきどき一気読み。
読了日:09月01日 著者:
吉川 英梨友を待つの
感想元週刊誌記者・瓦間慎也が女性宅への不法侵入と下着の窃盗容疑で逮捕された。下着泥棒については頑なに否定し、取り調べ中に語った「友を待つ」の一言。言葉の意味と行動の目的を調べる後輩記者たちと、女性刑事。これは面白かったです。ちょっと瓦間が偏屈過ぎたけれど、面白かったので良し。
読了日:09月03日 著者:
本城 雅人エンディングドレスの
感想蛭田亜紗子さん、初読み。32歳で夫に先立たれ、自ら死ぬ決意をした麻緒が、ふと目にした「死に装束を縫う洋裁教室」の張り紙。死ぬための準備から、陽気な3人のおばあさんとミステリアスな先生との関わりで再生して行く麻緒。素敵な1冊です。これは皆さんにお薦め。
読了日:09月04日 著者:
蛭田 亜紗子この世界で君に逢いたいの
感想恋人と訪れた与那国島で出会った一人の美しい少女・花。亡き従妹の面影を重ね、惹き付けられる周二。今までの藤岡さんの作風と異なり、スピリチュアルな物語でした。ラストでタイトルの意味が分かります。こういう路線は嫌いではないけれど、ちょっと満足度は低めでした。
読了日:09月04日 著者:
藤岡陽子警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 (宝島社文庫『日本ラブストーリー大賞』シリーズ)の
感想女性犯罪捜査班シリーズ第一作。原麻希と八丈島からやって来た星野夢美のコンビ、陰惨な事件と狡猾な真犯人、面白くて一気読みでした。
読了日:09月05日 著者:
吉川 英梨星をつなぐ手 桜風堂ものがたりの
感想本と書店を愛する人には楽しく読める1冊。前作でたくさん涙を流した私ですが、今作は読むタイミングのせいか、さほど集中出来なかったのが残念。
読了日:09月05日 著者:
村山 早紀冷たい檻 (単行本)の
感想これは期待に違わぬ面白さ!1ヶ月前に起きた駐在所の警察官失踪事件の調査に赴いた調査官・樋口。寂れた村に存在する大型複合福祉施設と過去に起きた事件・事故。分厚い1冊ですが一気に読了、お薦めです!
読了日:09月07日 著者:
伊岡 瞬ボーダレスの
感想目の不自由な妹とお世話をする姉、音楽に挫折した姉と才能ある妹、女子高生のコンビ、年上の彼女と閉ざされた家の住人。一見繋がりのなかった人々がある場所で交錯する。追うのは誰か、追われているのは誰か?女の子の格好良さが際立ちます。中々面白かったです。
読了日:09月08日 著者:
誉田 哲也母のあしおと (単行本)の
感想夫婦や家族の形をじっくりと読ませてもらいました。妻・道子の死後を生きる夫、母・道子のお葬式、結婚の挨拶で初めて訪れた長男の婚約者。時を遡り語られる道子さん。7つの連作短編集、お薦めです!
読了日:09月08日 著者:
神田 茜始まりの家の
感想奇しくも母や家族を描いた本を続けて読了。4女1男の宇奈月家、末っ子葉月は子供を生むことの出来ない身体。還暦近い実母に代理母を依頼したことで、隠されていた家族の問題が現れてくる。思いがけない方向に話が展開してゆくけれど、読後はスッキリ。面白かったです。
読了日:09月09日 著者:
蓮見 恭子夜の側に立つの
感想高3の時、バンドを組んだ5人。リーダー・野本了治の視点で18才と40代、30代、20代の時間軸を行き来して語られる物語。真面目で不器用な了治に共感しながら読了。
読了日:09月10日 著者:
小野寺 史宜ふしぎ駄菓子屋 銭天堂9の
感想紅子さんと墨丸が旅に。旅先でも不思議なお菓子を差し出して、色んな出来事が。巻末の墨丸絵日記が可愛くて良かったです。
読了日:09月10日 著者:
廣嶋玲子廃墟ラブ 閉店屋五郎2の
感想閉店屋五郎・シリーズ第二弾。急成長するスーパーチェーン、廃業するラブホテル、経営難で解散するタクシー会社、出会うのは訳あり女たち。惚れっぽい五郎さんが一人娘と大活躍。キッチンカーの佳代さんもちょこっと顔出し。サクッと読めます。
読了日:09月11日 著者:
原 宏一花色で引ける・見分け方がわかる (開花順) 四季の野の花図鑑の
感想散歩中に良く見かける草花の名前がいっぱい。これは手元に常備したいので購入するつもり。
読了日:09月11日 著者:
いがり まさし侠飯5 嵐のペンション篇 (文春文庫)の
感想大好きなシリーズ第5彈!奥多摩のあまり繁盛していない料理素人がオーナーのペンション。あの二人組が美味しい料理と時効目前の事件解決に大活躍。面白くて一気に読めます。
読了日:09月12日 著者:
福澤 徹三堕天使たちの夜会の
感想ネット上でつながる、法でさばけない悪をこらしめる四人。凄惨な事件を起こした殺人犯、しかし本当の悪は?
読了日:09月13日 著者:
福田和代くちぬいの
感想夫の定年を機に高知県の山間部の集落に移住した夫婦。夫は趣味の陶芸をするため、妻は東京の放射能汚染を嫌っての移住。集落に伝わる赤線とくちぬいの伝承…。うーん、田舎の閉塞感や老人たちの陰湿さは予想できるし、おそらくこうなるだろうという結末。ただ、あの時期東北に居住していた私には、妻の汚染恐怖の記述には腹立たしさしか感ずることが出来ず。
読了日:09月14日 著者:
坂東 眞砂子ぼくがきみを殺すまでの
感想戦場に出た少年たち。学校も市場もある日突然閉鎖され、家族を喪い少年は兵士に。国と国との無益な戦いで喪われる命が切なかった。
読了日:09月14日 著者:
あさの あつこ正しい女たちの
感想6つの短編、どれも正しい姿がモチーフに。海辺の先生・幸福な離婚が好きです。千早さんの世界にがっちりと囚われました。
読了日:09月15日 著者:
千早 茜TAS 特別師弟捜査員 (単行本)の
感想学園のアイドル・雨宮楓の転落死。クラスメートの突然の悲劇は事故か自殺か?慎也は従兄で刑事の公彦とともに潜入捜査を。演劇部を軸に据えた学園ミステリー、サクッと読めて楽しめました。
読了日:09月16日 著者:
中山 七里漂砂の塔 (ひょうさのとう) (単行本)の
感想ロシア語と中国語が堪能な潜入捜査官・石上。北方領土の孤島にある日中露合弁会社で働く日本人技術者の死の真相を探るため、送り込まれた。誰が敵か味方か?最後までハラハラドキドキ、分厚い1冊ですが一気に読破しました。面白かったです。
読了日:09月17日 著者:
大沢 在昌夜の木の下での
感想かつて自分が歩んできた道をじんわりと思い出させてもらえたような文章。6つの短編それぞれに味わいがあります。いじめを描いた「リターン・マッチ」、表題作の「夜の木の下で」が特に印象に残っています。
読了日:09月17日 著者:
湯本 香樹実人間に向いてないの
感想黒澤いづみさん、初読み。ある日我が子が異形の姿になってしまったら?不可解な病が蔓延する日本、姿は変わっても息子として接する母。虫として排除しようとする父。とても考えさせられるテーマの1冊。お薦めです。
読了日:09月17日 著者:
黒澤 いづみdele ディーリーの
感想続編を読むための再読。シークレット・ガーデン、ドールズ・ドリームの2つが好きですね。
読了日:09月19日 著者:
本多 孝好烏百花 蛍の章 八咫烏外伝の
感想6つの短編。本編の世界を思い出しながら読了。澄尾、格好良い!
読了日:09月20日 著者:
阿部 智里天国の一歩前の
感想女優のタマゴ・若村未来、21歳の元ギャルが直面した祖母の介護。無知で貧しい彼女の奮闘記、介護問題の入門書としても中々良い本でした。
読了日:09月20日 著者:
土橋 章宏ウェンディのあやまちの
感想美輪和音さん、初読み。子供が子供を産んでしまった悲劇。ネグレクトの連鎖?柑奈と蓮がどんなに苦しい思いをしたのか、想像するだけで辛い読書になりました。もしも、不審な子供の泣き声を聞いたら、躊躇わずに通報出来るだろうか?とても考えさせられました。
読了日:09月21日 著者:
美輪和音おもかげの
感想これは名作ですね。最後に涙が流れてどうしようもなく切なくて。竹脇正一という男性の一生を、じっくりと読ませてもらいました。お薦め本です。
読了日:09月22日 著者:
浅田 次郎何様の
感想ん~、「何者」の内容をすっかり忘れていたので、誰が誰と繋がっているのか分からず。「水曜日の南階段はきれい」が良かったです。
読了日:09月23日 著者:
朝井 リョウふしぎな声のする町で: ものだま探偵団の
感想ものには魂が宿る。ものの大切さを教えてくれる素敵な1冊。児童書って、中々侮れません。大人にも読んでほしいですね。
読了日:09月24日 著者:
ほしおさなえ凍てつく太陽の
感想読み応えのある作品でした。終戦間近の北海道室蘭を舞台にした物語。戦争・特高、そして民族問題。これ、もっと話題になって欲しい1冊、お薦めします!
読了日:09月25日 著者:
葉真中 顕ライト マイ ファイアの
感想これは面白かったです。「よど号」ハイジャック実行犯に、公安の潜入捜査官がいた!?フィクションではあるけれど、物語の世界にグイグイ引き込まれました。お薦め本です!
読了日:09月27日 著者:
伊東 潤連続殺人鬼カエル男ふたたびの
感想御前崎教授宅が爆破され、粉砕された遺体と犯行声明文が見つかった。カエル男が再び始動?最後まで目を離せずに一気読み。渡瀬・古手川はどう犯人に迫って行くのか?グロいシーンはさっと飛ばし読みでしたが、面白かったです。
読了日:09月28日 著者:
中山 七里嘘 Love Liesの
感想面白かった!分厚いけれどストーリーに引き込まれて一気に読了。秀俊・美月・亮介・陽菜乃の14の夏からの20年。不幸な事件、互いを守るための秘密。重苦しい展開で切なくなったけれど、明るい未来を予測できる結末で良かった。
読了日:09月29日 著者:
村山 由佳読書メーター