民主党の新しい総理大臣が決まった。 野田佳彦新首相が小沢系議員の海江田氏を破っての代表の座に着いた。 これで小沢系からの総理は鳩山だけで、以後2氏とも反小沢系が代表を射止めることになった訳だが・・。 要となる主要ポストには小沢系、鳩山系、菅系の3氏を起用することを早々に決定。 事実上のノーサイドを実質的に実行することにしたようだ。 自民、公明との3党合意も遵守することを決めているし、この辺の調整はあくまでも対立的な政治手法を打ち消して、あくまでも協調と安定を目指すことをうかがわせることが出来る。
今後の組閣で各大臣の起用が楽しみでもあるけれど、八方美人に終わることがないように願いたい。 もちろん対立軸をはっきりさせることがいいとも思わないが、そんなに簡単に基本的な考え方が違う人達を一つの方向へ向わせるのは並大抵ではない。
特に、小沢系の議員達のほとんどは小沢マインドコントロールされているような印象があり、怪しい宗教団体のようにありもしないものを漠然と信用しているような議員が多い。 ある意味では現実的でない政策を本気で唱えていることに違和感を覚えないことが問題だと思っている。 民主党のマニュフェストがそうであるように、現実的でない理想をあたかも出来て当たり前ぐらいなレベルで訴えていることに元々が問題があった訳で・・。 子供手当て、高速道路の無償化、沖縄米軍基地の国外移転、ダムの問題、議員報酬の問題、議員定数の削減、FTP、CO2の問題・・・・。 本来、現実的な検証なしに単なる理想で思いついた政策だった訳で・・・。
事業仕分けで捻出するはずの予算はほとんどなく、仕分けの意味を成さない予算。 公務員宿舎だって・・・。
肝心のお金の部分での実行力や仕分け対象となった事業の即時廃止などの権限もなにもない単なるパフォーマンスに終止してしまった。
さすがに、ちょっとがっかりですね。
野田新代表はこのことをどれほど真剣に受け止めることができるのか? 被災地復興は当然として、それはそれで別の問題だ。
実際に遣らなければならないのは、この日本が世界の中で生き残ることができる国にすることができるかどうか。
経済成長はもちろんだけど、なによりも格差社会の低減だと思います。 民主主義は自由を尊重することが何よりも利点であるけれど、富裕層とそうでない人達との差が大きくなることが問題だと思います。 もちろん、努力して成功した人が裕福な生活をすることは当然だとしても、そうでない人達だって、決して遊んでいる訳でもなく・・・・。 子供や主婦、老人だけではなく、もっとも一生懸命働いている父親たちが憂鬱な顔をして出勤している姿ほど哀れなものはないと感じます。 僕は逆に子供時代に苦労すれば、父親たちのような楽しい生活が待っているのだ・・・。 そんな社会の姿を想像します。 そして、その社会があることにより、老人も豊かな老後があり、母親たちも安心できる家庭生活を築くことができる。
子供、女性、老人たちにスポットが当てられている今の日本の社会は何か間違っているような気がしてます。
本当に大切にされなければならないのは、実は実質的に経済を支えている男性、女性たちだと思うのです。
そうでなければ、子供達は大人になりたくないし、老後は不安となります。何か基本的な方向性を踏み違えているのではないか?
弱者は子供や老人とは限らない。 本当は一番ストレスが多い働き盛りの大人たちなのだという認識が大切だと思うのです。