連日コロナ感染者が予想以上の増加を続けている。 東京都は4000人に迫る感染者が連日続いている。 過去最高を更新している状態だ。 これが、オリンピックの記録なら嬉しい悲鳴だが、コロナ感染者の過去最高となるとまったく嬉しい話ではない。
緊急事態宣言の対策はすでに地に落ちている様相で、東京都やその近隣の県の住民の多くはほとんど日常の生活スタイルを変える事もない様子だ。
都の要請に従わない飲食店などは、一定の利益が出ていて、当初の見込み額よりも増益となった大手外食チェーンもあるほどである。
要請の応じている飲食店などは、支援金なども滞る状態が続き、経営破綻もやむなしという状態だ。
これに関してはいろんな意見があるだろうけど、要請に応じない店に客が集中する結果を招くことになったことは、増益となった店があることを考えると、緊急事態宣言と言いながら、結局は強制力のない情けない対策であることは明らかである。 国民各自の認識や行動に任せると言うような政府の他力本願の感染防止対応は無に等しい。
これは政府の政策や対応が最初から機能していないことは、何度も繰り返して宣言の発令、解除を繰り返している事でも明白だろう。
それが、新たな変異株によって感染力が強大になったことも要因だが、これはすでに専門家からも指摘されていたことで、それに対する甘い希望的観測で眺めて来た政府の対応や認識する意思がない姿勢の表れである。
これまでも何度も同じ轍を繰り返して来た現政権の怠い対応能力を見ていると、この国の国民として情けない思いより、怒りや悲しみさえ覚える。
それでも選挙では自民党へ何の疑問を持たなくなった国民も居て、自民党は過半数の票を獲得するのである。 実際に選挙で票を入れる人の多くは、年金暮らしの年配層で、凡そ現状維持で満足している人がほとんどだ。
しかし、本来はそうした人達こそ、自分の子供や孫の将来を一番に考える事が求められている。 本当に自分の親族や将来を真剣に捉える事が出来るなら、現政権の馬鹿さ加減を助長させるような票を入れてはいけないのである。
実際に、自民党の内閣を担う議員の不祥事も跡を絶たない。 さらには、政府を支えるべき官僚達は自分の出世や立場を優先する姿勢から脱却できない。
政府の要望に忖度する姿勢は自民党政権下で延々に続いて来た無責任主義の骨頂だ。 森友学園問題で文書改ざんなど、当たり前のように嘘を吐き続け、生真面目な官僚の自殺にまで追い込んだ責任も取る気配すらない。
今回、桜を見る会の前夜の会食での飲食代などを巡って、安倍晋三の不起訴処分を検察審議会が一部を不起訴不当としたことは当然の事だ。
何を今更なんだ。 そもそも、特捜部は一体何を捜査していたのか??
政治家に対する甘い感覚を捨てない体質なら、そんな特捜なんて名前を捨てて欲しい。 誰がどう見ても、この件に関しては納得している人は居ないだろう。 この件について擁護する人は、自民党関係者と安倍晋三の盲目的な信者だろう。 そうした輩は同じ罪を犯している意識がまったくない。
これは、罪を犯した犯罪者を擁護する人の心理と同じ。 どんなにその罪が自然発生的な出来事の結果だったしても、罪は罪である。
今年は総選挙で改めて自民党の審判が下される日が来る。 その時に、絶対に忘れてはいけないのは、これまでの数々の不祥事や嘘を続けてきた政府をしっかりと評価する姿勢が求められる。 さらには、このコロナの対策や対応など、あまりにも後手後手、あまりのも曖昧でいい加減な対応。
なんとも幼稚な政策。 いろんな意味で、私は絶対に自民党を支持する心算もないし、これまでもそうだが、与党が過半数を獲得すると、政治は完全に国民から離れて、政治家の思惑だけで進められる事。 これは国民にとっては最悪の政治を容認する事である。
今でもそうだけど、自民党は明らかに、好き勝手な言い訳を繰り返して、あまりにも幼稚な政策や対応でも結果として、政治を腐敗な物に変えてしまった。
これは、自民党を選択して投票した国民に責任はある。 どんなに文句を言っても、それを選択したのは文句を言う貴方たちなのである。
ならば、早々に自民党を下野させて、野党に政治を任せるぐらいの気持ちが大切だろう。 仮に、野党でも同じでも、少なくとも、自民党の腐った果実を捨て去ることは出来る。