2021年9月28日(火)晴れ
「チャーリーバード」
ジャズギターの世界はクラシックギターと比較しても、その奥深さやギターと言う楽器を極限まで極めた音楽ジャンルだ。
ジャズと言うと、ピアノ、ベース、ドラムスのトリオが凡その人達は馴染みが多いだろう。
もちろん、トランペットやトロンボーンなどの管楽器を主とするトリオやオーケストラなども馴染みやすいかも知れない。
私はギターを弾いているので、以前はジャズピアノが最も好きなジャズのジャンルだったけど、今はジャズギターが最も好きなジャンルである。
ジャズと言うと、アメリカが本場だし、実際にアメリカのジャズギタリスト達に匹敵するほどのギタリストは見つからない。
最近はいろんなジャズギタリストをいろいろと聞いているのだけど、
中でも私が特に気になるのは「チャーリー・バード」である。
彼は、ジャズギターと言うジャンルの中でもかなり珍しいギタリストで、
チャーリーバードは1925年にバージニア州サフォークで生まれ、チャッカタックの自治区で育ちました。
マンドリニスト兼ギタリストである彼の父の影響もあり、10歳の時に彼はアコースティックギターを学び、その後は音楽大学で学び、その後は演奏家として活動していた。
戦後、バードはアメリカに戻り、ニューヨーク市マンハッタンのハーネット国立音楽学校で作曲とジャズ理論を学びました。この間、彼はクラシックギターを弾き始めました。 1950年にワシントンD.C.に引っ越した後、彼は数年間SophoclesPapasでクラシックギターを学びました。 1954年に、彼はスペインの古典的なギタリストAndrésSegoviaの生徒になり、Segoviaと一緒にイタリアで勉強することに時間を費やしました。
こうして、彼はジャズギターの世界にクラシックギターで演奏するスタイルを確立したのである。
ジャズギターと言うと、フルアコが最もポピュラーな楽器で、所謂、エレキギターの音色が独特だが、彼のジャズはまさしくクラシックギターの音色である。 ボサノバの音楽性を取り入れている事もクラシックギターの特長を生かしているだろう。
この点は特に私が興味深く好きになる点である。
クラシックギターでジャズを演奏するのはこれは相当なテクニックが必要で、特にジャズ特有のコードはクラシックギターのようにネック幅が広いギターではコードを押えることは至難の業である。
フルアコやソリッド、アコースティックのギターのようにネック幅が狭く作られているギターは、そもそも、コード弾きを想定しているので、ネック幅を狭くしている。
クラシックのように、指弾きを想定している楽器はコードなどのまとまった和音(コード)を押えることより、必要な音を順序立てて押える事を想定しているので、ジャズを弾くことはかなり難しい。
もちろん、ソロで弾くならあまり関係無いだろうけど、コンピングなどのコード中心の演奏となると、やはり難しさは相当な物だろう。
さて、バードの演奏スタイルはまさしくクラシックギターそのもので、ギターを弾く姿勢もそのままクラシックギタリスト達のそれである。
私はクラシックギターを中心としてギターを弾いているけど、最近はジャズがどうしても弾きたくなり、フルアコを購入して練習しているけど、彼のようにクラシックギターでもジャズを弾きたくなった。
クラシックと言っても、フラメンコギターのように少しネック幅が狭く、カッタウェイのボディーならハイフレットも弾き易い。
ただし、弦高をかなり低めに設定して、フルアコに近い仕様にした方がいいだろう。
弦を交換するたびに少しづつ弦高を低くしているけど、まだまだ1mm以上下げたいと思うのである。
まっ、それは兎も角として、こうしてギターと言う楽器を見てみると、ある意味ではピアノ以上にその音楽的な幅が広がっている。
ギターの種類は勿論だけど、その音楽的なスタイルはどんな音楽にもマッチングする楽器だし、その卓越したテクニックはクラシック以上の物を感じるのだ。
多彩な音楽を奏でる事が出来る楽器として、私はギターはほぼ全てのジャンルを網羅しているだろうと思うのである。
バードのジャズはとても馴染みやすい、クラシックギターとフルアコのコラボも見事だし、もちろん、ベース、ドラムス、彼のギターのトリオも魅力的だ。 彼のジャズに物足りなさを覚える人は、所謂、ロック系の人だろうと思う。 必要以上に刺激的な演奏を望むことも良いだろう。
しかし、私のジャズに対する意識としては、上品な大人な音楽として位置しているので、ウィスモンゴメリーとか、ケニーバレル、ジョーパスなどの所謂、スムーズジャズ系が好きである。
ジャズ独特のフレーズをゆっくりと指弾するような音楽はとても癒されるし、音楽としての奥深さを感じる。
さて、今日も休みなので、今日はしっかりとギターを練習しよう。
クラシックとジャズを同じ程度に練習しようと思う。
クラシックの曲も難度が上がってきて、難しさが増してきた。
逆に、難度が上がってきたので、楽しさも増している。 簡単に弾ける曲よりも、自分のレベルよりも上の曲の方が上達するし、弾く楽しさも増す。 練習するたびに確実に弾けるようになる過程はとても達成感もあるし、向上心も増すのである。 もちろん、最初は本当に難しいので、弾けるようになるだろうか??? と思うけど、ほんの少しづつ、毎回、とても進み具合は僅かである。 それでも、次の日、その次の日、その次と確実に弾けるようになってくるので、楽しさは間違いなくある。
ギターは楽しい事が大前提で、弾いていて楽しくないならやめた方が良い。 楽しくない物は上達しないし、上達するためのコツと言うか、大切な物を見失う。 そうなると、単なる勉強になってしまうので、楽しみは半減するのである。
あくまでも、弾いていて楽しいと思える事が最も上達する要素になる。
楽しいと言うその意味は、単なる面白いと言う意味ではない。
上達する楽しさ、音楽としての楽しさ、曲を弾ける楽しさ、ギターそのものを弾いている時間の楽しさ、などなど、常に向上心を刺激してくれる楽器であることだろう。
少し練習しただけで、弾けないと諦める人は早めに辞めた方がいいだろう。 さらに、弾いていて、辛いと思うような人は早々に辞めた方がいい。 ギターを弾く時間を少しでも持ちたい、一日中でもギターを弾いていたいと思えるような人は、必ず上達するし、自分が思い描くギタリスト達に匹敵するレベルまでは行けるだろう。
私はそう信じているし、おそらく、確実に進んでいると実感している。
後は練習時間に匹敵して、どのレベルまで登る事が出来るだろうと思うのだ。 若い時から続けていたら良かったと思うけど、いやいや、まだまだ時間は沢山残されている。 自分が望んでいるギタリスト達と同じ場所に行けると言う思いを忘れる事はない。