気の向くままに

山、花、人生を讃える

ロウバイとの出会い

2021年01月08日 | 

数年に一度の寒波らしい。が、予想最高気温2度というのは記憶になく、実際に13時現在の気温は2度である。

 

しかし、気温は低くても、庭には明るいお天道様の光がさし、庭のロウバイが例年より早く咲き始めている。ひょっとしてロウバイは寒いのが好きなのだろうかと思うのだが、そう考えれば、最も寒い時期に咲き始めるというのも頷ける気がする。となれば、まさに人生いろいろ、木もいろいろ、である。ともかく花のない時期に咲いてくれるのだから、こんな嬉しい花はないと思う。

 

ところで、このロウバイという花を私が知ることになったのには、こんなきっかけがあった。
それは伊吹山登山中のこと、私が何かの花を見ているとき、ある女性が話しかけてきた。その女性は鎌倉から来たという私より少し年配らしき女で、花の勉強をしているグループのインストラクターをしているとのことだった。それで花に詳しく、そんな人が傍にいれば、私にとってもいろいろ教えてもらえて有難いので、なんとなく最後まで同行することになった。

 

そして下山したとき、私は車だったのだが、彼女は最寄りのJR 駅までバスということだったので、バス停まで送った。すると田舎のことだから次のバスまでかなりの時間があり、それで喫茶店に案内し、そこでコーヒーを飲みながらバスの時間までお付き合いした。

 

そのお礼ということらしく、後で手紙とともに植物の絶滅危惧種の一覧を印刷したしたものが送られてきて、その中には、彼女が月刊誌に投稿して掲載されたというエッセイも入っていて、そのエッセイがロウバイに関するものだった。

 

その内容は、もう細かいことは忘れたが、電車に乗っている時、窓から黄色い花がちらほら見えて、隣の男性が、あの黄色い花は何でしょうかねえと聞いて来た。それで彼女が、「あれはロウバイという花で、年の初めにいち早く咲く花なんてすよ」というようなことを教える、まあ、そんな内容のものだったが、車窓から見える冬枯れの景色の中に春を待つ感じがよく出ていて、それこそ匂いまで漂ってくるようだった。それで、ロウバイとはどんな花だろうかと大変興味を覚えた、というのが最初の出会いでした。

 

それで、咲いているロウバイを実際に最初に見たのは名古屋の東山植物園だが、その時、やはり春がいっそう待ち遠しく感じられたのだった

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ピエリナ)
2021-01-08 16:54:45
こんにちは🤗

素敵なお話ですね。

もうロウバイが咲いているのですね。
お住まいのある都道府県はどちらでしたか?
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ピエリナさんへ (スズキ)
2021-01-08 17:37:04
こんにちは。コメントありがとうございます。

住まいは愛知県です。
ロウバイが咲くのは例年なら1月中旬ですが、
今年は10日ほど早いようです。

車のタイヤのパンク件ですが、
大事に至らず良かったですね。
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ロウバイ (Imacoco)
2021-01-09 16:35:51
こんにちは。

ロウバイの黄色いお花を今、玄関に生けています。
いい香りがして、まさに早春賦です。

お花に思い出があると…香りとともに
その頃にタイムスリップしますねぇ。
そのお方は丁寧に生きていらっしゃいますね☘️
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Imacocoさんへ (スズキ)
2021-01-09 17:46:28
こんばんは。

玄関に活けられているロウバイ、目に浮かぶようです。

花にまつわる思い出は多くはないですが、
廻りの風景や季節の感じなども一緒に思い出されていいですね。

「丁寧に生きる」
今年の目標にしたくなるような、良い言葉ですね。
さっそく、ロウバイを写生して見るかな。
いえ、これは冗談。
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