SASHIY エイガニッキ

メモ書きです、遊び心です、それでも、力です、どこにも、どちらにも、収まりつかない、思いです、可能性です、

SASHIY エイガニッキ

2017-12-17 20:47:07 | 日記

ⅩⅩⅩⅩⅩⅧ「私の名は情婦」を見る聞く、
  オフィスが吐けて、皆が帰宅、主人公の娘の後ろから声を掛ける男、右後ろから、振り返る主人公、まさにVの字、展開、始まり、森一生の映画にはいつもこのVの時が、いや、くの字、果たして、危ういVなのだが、その後も、人物と影の作るVが付きまとうのだが、男は許嫁、食事、主人公を宿に連れ込んで、話があると、曖昧に、語りかけ、それでも、惚れた弱みかそのまま宿に泊まってしまう主人公、男は主人公に鞄を託して消える、翌朝家に帰ってくる主人公、警察が、男は強盗の一味、何も知らないままに、主人公は警察に、新聞記者、執拗な取材、警察からの帰り、車に誘う男、彼もまた記者、知らずに語り出す主人公、この場では、Vの字ではない、Vのビクトリーでも、くの字の苦にも成らない二人、横移動で車の中に、刑事と思って語る言葉が、またしても記事に、主人公は居たたまれずに家を出て踊り子に、場末の店に,車で聞き出した記者の上司たちはこんな姿の主人公を取材するのが商売と、追い立てる、が、この聞き出した記者ばかりはどうも気が引けて、それでも仕事故に主人公を訪う、冷たくあしらわれて主人公は店のボスと酒場に、自棄、追いかける記者はボスの子分に殴られて、主人公はボスに、どこにでも連れて行ってと、投げやり、笑みのボス、偶然か、女は吐き気が、飲み慣れない酒を飲んで、外に、そこに記者が、誘う、酔っぱらって歩く主人公の後ろから腕を取る、ボス手から連れ出すのだ、これまたVの字、いよいよ森一生のVの展開、だが、この展開は、彼の親戚の郊外の研究所に連れ往くことで二人の関係には未だ成らない、郊外の研究所の博士の優しさ、その妻の欺瞞、言葉ばかり、蔑視でしかない、知らずに、此処で暮らすことに、だが、この時点では、妻の傲慢、欺瞞は判らない、博士と共にボートに乗って、湖の疾走、手前に進むボートの後ろには、大きなVの字が開けていく、笑みの娘、久しぶりに笑み、気持ちよいと、その日は気が晴れて、東京に、記者は、あそこで暮らしてみないかと、記者に恋している娘は、受け入れる、斯くて、改めて、この湖の研究所に娘が遣ってくる、新たなる始まり、期待、あのVがビクトリーに、だが、その現実は、妻の酷い扱い、正義面した言葉に堪らない、夫の博士は知って労るのだが、ついには、妻が出かけた時に、辛い主人公は博士の胸に頭を埋めて泣く、戻った、見た婦人の視線、姿、存在、嫉妬、怒り、傲慢、揶揄、直ぐに記者に電話、詰り、博士はそれでも、主人公に研究所の金を持たせて役所に、遣いに、が、娘の目のアップ、危険、危うさ、耐えられずに主人公は消える、妻の怒りの電話で、慌ててやって来た記者、金の入った鞄をそのままに、役所に届けもせずに、消えた、自転車の娘、この時には、記者の縁談話が持ち出されても居て、その話をも聞いていて、主人公の絶望、この崖っぷちで救ってくれた記者に対する恋、そんな思いが壊れて、遣ってきた記者は直ぐに追いかける、女の居場所、あの酒場に違いない、持ち逃げしたと思われた鞄、だが、しっかり金はそのままに、安心する記者、全てを理解して、歩き出す、今度は、離れない、手を取り合って、歩き出す、その前には、高架線のVの字の列車の走りが、真の展開が、右奥から走り来たった高架線が、なんと、左上にV展開して走りゆくのだ、だが、それでも、次なる、後ろからの誘いが、現れないとも限らない、Vの危機は続く、男がしっかり抱えていないと危ない、しかし、女自ら、主人公自身から、Vの字は作り出せないのだろうか、逃げるばかり、自分でVを作り出せない、弱さ、でも、あのラストの高架線の曲がりはまさに、森一生なのだ、象徴的なシーンではないか、ビクトリーのVであり、くの字の苦でもある、二人のラスト、私たちはあのラストの高架線の疾走を見つめるのだ、いや、生きるのだ、