オンボロマンションに長く入居されている独身男性がいる。
ガラス越しにもゴミ屋敷と分かる状況だったが上階から虫の被害を訴えられて
入居者が費用負担してもらいハウスクリーニング業者にゴミを撤去してもらう算段に。
兄と従弟の不動産屋間で話が進められてゴミの撤去後は退去してもらう。
業者が見積もりをしたいと従弟と一緒に現地へ行ったがドアが開かないと
昼休みに連絡を受けバールを持って私も現地へ行った。
バールを隙間に突っ込み奮闘したがドアは開かないので
玄関横の浴室の窓から業者さんが侵入して玄関ドアを内側から押そうと窓を開けて絶句した。
ガラス越しに見えるゴミは床に堆積してるゴミで部屋中が高さ1m50cm以上のゴミに埋もれて
スリムな業者さんでさえ侵入は不可能な状況です。
2tダンプ1台36万円×4台の見積もりが出された。
まぁ、半分は不動産屋の取り分だろうけど高すぎる。
依然としてドアが開かないので工務店さんを呼び解体で使用する大きなバールを使い
ドアを壊しても良いから開けてもらった。
5㎝程開けたけど内側に堆積されたゴミが雪崩ように流れ出すので閉めました。
翌日からクリーニング業者が着手してくれるが1台分だけお願いして
残りは工務店さんの関連業者にお願いする方がぐんと安く済むはず。
ゴミの撤去後は消毒をしてからリフォームしなければならないだろう。
入居者は国立大学を卒業してから地元の造園業者に就職して仕事はまじめだそうです。
対人関係が苦手で与えられた仕事はきちんとしてるみたいだけど
休憩時間も他の職人とは離れて孤独な存在らしい。
私よりも年上でかれこれ30年近く入居してくださった。
私も整理整頓が苦手で家は汚いけどゴミぐらい出してます。
あの部屋でどうやって生活してたのか不思議で仕方なかった。
ゴミの上で寝てたのかな?
不動産屋の従弟は他にも孤独死したアパートの後始末をしなければならず
どちらも現代日本を象徴する出来事だと言ってた。