福島県双葉町は96%にあたるエリアが【帰還困難区域】この中の【特定復興再生拠点区域】で2022年6月の避難指示解除を目指している。

解除を前に双葉町は12月9日に国と協議を行い、2022年1月20日から準備宿泊を始めることを決めた。

復興拠点と旧避難指示解除準備区域では、震災後初めて自宅での宿泊が可能になり約30世帯が自宅での準備宿泊を希望。
対象区域外に自宅があったり自宅を解体したりした人が、町内のホテルを1人1泊2000円で宿泊できる補助も行う方針。

双葉町・伊澤史朗町長:「(準備宿泊を通して)どういう風な不便さ、そういったものがあるのかっていうのを我々もしっかり把握しまして、避難指示解除に向けてそれを1つ1つ確実にクリアしていくと考えております」

*****
双葉町民に対する住民意向調査では、11.3%の住民が【戻りたいと考えている】と回答。これは1年前の調査時よりも0.5ポイント増えている。
一方で、24.8%が【まだ判断がつかない】、60.5%が【戻らない】と回答した。戻らない判断は1.6ポイント減っていて、住民の帰還意識を高めるにはより具体的な街づくり案が求められる。

多くの住民は、医療・介護福祉・商業施設など日々の生活に直結する施設の整備を求めていて、2022年6月の帰還開始前の整備状況によっては実際の帰還率が大きく変わる可能性がある。