運賃据え置きで経営難に陥る運送会社が目立つ。
日本はこの30年、物価を上げずにいたのでデフレスパイラルの中で苦しんでいる。
値上げに踏み切れない業種は淘汰されるだろう。
運送事業などを手掛ける日本ロジステック(株)【東京】ほか1社が民事再生法を申請
運送業界の急成長企業として注目されていた
日本ロジステック(株)(TSR企業コード:026854660、法人番号:5010001188655、千代田区神田須田町1-5-10、設立2017(平成29)年12月、資本金4億8000万円、代表者:黒川尚悟氏ほか1名)と、関連の日本ロジステックサポート(株)(TSR企業コード:291815090、法人番号:7040001030390、千葉県浦安市千鳥12-20、設立1990(平成2)年6月、資本金1億円、代表者:三橋一成氏ほか1名)は8月30日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。 申請代理人は網野精一弁護士(阿部・井窪・片山法律事務所、中央区八重洲2-8-7)。 負債は、日本ロジステックが75億7381万円(2022年3月期決算時点)、日本ロジステックサポートが4億5663万円(2022年3月期決算時点)で、2社合計80億3044万円。 日本ロジステックは、日本ロジステックホールディングス(株)(TSR企業コード:290036119、法人番号:8010001033973、千代田区)から2018年4月、会社分割により事業を承継。倉庫や運送を主体に物流事業を急拡大させ、近年は楽天モバイル(株)(TSR企業コード:027058760、法人番号:2010901041404、世田谷区)との取引が増加していた。 2019年3月期は売上高106億2758万円に対して1億7443万円の利益を計上。その後も化粧品の輸送などが増加したほか、フォワーディング業務を手掛ける関連会社の合併に加え、楽天モバイルからの引き合いも堅調で、2022年3月期には過去最高となる売上高405億6968万円を計上し、当期利益も27億7504万円にのぼり、物流関連業界の急成長企業として注目を集めていた。 日本ロジステックサポートは、一般貨物運送を手掛け、2022年3月期は売上高8億5533万円をあげていたが、日本ロジステックに連鎖した。