急速な円安を食い止めるため、政府・日銀が再び為替介入に踏み切りました。円相場は昨夜、一時1ドル=152円間近まで円安が進んでいましたが、介入の直後には5円以上、円高方向に値を戻しました。

円相場は昨夜、32年ぶりの円安水準を更新し、一時1ドル=151円90銭台まで急ピッチで円が売られていました。しかし、午後11時40分ごろから急速に円が買われ、1時間あまりで一気に5円以上、円高方向に進みました。

政府・日銀の関係者はJNNの取材に対し、ドルを売って円を買う為替介入に踏み切ったと認めました。

政府・日銀は、先月22日に146円目前のタイミングで24年ぶりの円買い・ドル売り介入を実施し、一時140円台まで値を戻しましたが、その後は再び円を売る動きが加速し、円安に歯止めがかからない状態が続いていました。

市場関係者は「介入のインパクトを高めるため、取引が少なくなる金曜日のニューヨーク市場の時間帯を狙って介入に踏み切ったのだろう。一気に5円以上円高に戻しており、かなり大規模な資金を投入したのではないか。ただ、効果は長続きしないだろう」と話しています。