こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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福祉用具専門相談員

2010-02-04 23:06:19 | 訪問看護、緩和ケア
各居宅支援事業所には、それぞれ御贔屓の福祉用具専門相談員がいます。

グループ系の場合は別ですが、うちのような事業所には、あちこちからいろんな事業所の専門員がパンフレットやら、レンタルの目玉商品やらを持って出入りしますが、結局使う会社は幾つかに絞られてきます。

私が、今使っているのは主に3か所ですが、ここ2年ほど利用しているH社の専門相談員が、2月の移動でいなくなってしまいます。

もちろん後任は来ますが、とにかく一生懸命に利用者さんやケアマネに対応する姿は、とても好感を持てましたし、会社にかけあったり、内緒にしたりしても、融通をきかしてくれました。
同じ会社の社員でも、担当者が代われば動きもやる気も全然変わってしまうことを、何度か経験しています。
新人で配属された担当が、せっかくツーカ―で、すばやく丁寧な仕事をしてくれるようになると、どこかにご栄転されちゃうのはすごく残念です。

H社のU君、よく頑張ってくれました。
一生懸命で、空振りになっても嫌な顔一つせずに、次には即飛んできてくれました。
何度もご利用者さんのところに足を運び、細かい調節もしてくれました。

私はどうやら怖いらしくて、若い担当者はちょっとびくびくやってきますが、それも結構かわいいと思っているんですよ、おばさんは・・・
(私的には、いい感じで利用しているつもりなのに、うちの事務は「かわいがり」だといいます・・
それでも、直立不動で報告して、90度に頭下げて帰る彼の、仕事に対する姿勢や育ちの良さは、ご利用者さんにも好評でした。

今日もわざわざ、私の仕事が一段落するのを待っていて御挨拶をしに来てくれました。

後任がどんな仕事をするのかは、わかりませんがこの辺のおばちゃんケアマネは、みなちょっとさみしい思いです。

今もう一つ気にいっているのは、ベットやエアマットを即納してくれる、個人で頑張っているMさんです。
彼もまた、真摯に取り組んでいます。
以前にも、エアマットを交換中に若いご利用者様が亡くなってしまい、ものすごく落ち込んでいたあと、反省と今後の対応についてレポートを書いて提出した人です。
彼は、自分の会社なので、移動することはなく、なによりいろんな会社と契約を結んでいるため、ほとんどの会社のものがレンタル、購入できるのがうれしいです。
そして、やはり何度でもご利用者様が納得するまで足を運びます。

福祉用具専門相談員は、チームの中でも重要な役割を果たします。
ちゃんと勉強して、自分でも努力して足を運ばないといい仕事はできません。
gitanistさんの記事(ビートルズを愛するケアマネ)にも福祉用具専門員としての姿勢について書かれていましたが、専門員の肩書があるのだから、やはりプライドを持って、誰よりもいいものを持ってきてほしいし、ケアマネとの連携も十分とってほしいですよね。

今までも、すごくよく動いてくれていい仕事をしてくれた後任が、とんでもなくいい加減で注文忘れたり訪問すっぽかしたりして、使うのやめちゃったこともあります。

状態が悪くて、褥創も悪化傾向だから即エアマット入れてと言っても、「数日お待ちください。」とか平気で言うところも頼みません。
やたらめったら自社製品を勧めたり、住宅改修を勧めたりする人も嫌です。

去年、ある会社の若い相談員が、区役所での手続きをせず、介護保険でできる住宅改修を自費で請求したので激怒したことがあります。
前任は長年この地域で絶対的な信頼を持って、仕事をしてきた人です。
「あなたは、前任の○○さんが、築き上げた信頼を台無しにしたのよ。やる気が無いのなら、もう頼まない!」そういうと彼は初めて気がついたようです。
「すみません。うっかりしていました。気が緩んでいました。やります。やらせて下さい。
区役所、すぐ行きます!」そう言っていきなりゼンマイが巻かれたみたいに動きだしました。
やれやれです。その彼はいわゆる調子のよい現代っ子タイプです。
悪い子ではないので、今回は頑張ることを条件に許しました。
なんだか、よその会社の若者の教育までやるはめに・・・

私たちは、人間相手の仕事です。
一緒にタッグを組むサービス事業所も、自分の仕事にプロとしてのプライドと真摯な姿勢が無いと駄目ですよね。

でも、U君。
きっと次の場所に移っても、きっと一生懸命頑張っていくんだろうなと思います。
これは、人としての資質のようなものかもしれませんね。
頑張れよ。U君。