病院での困難事例は、MSW(医療ソーシャルワーカー)の力の見せ所ですよね。
うちのステーションの連携先の一つ、某病院のMSWもフットワークがとてもいいです。
経済的な困難事例のうえ、御家族も含めた問題山積みのMさん。
一度はなんとか退院までこぎつけたものの、介護保険が3割負担、環境の劣悪さや家族の介護力の低さ、病状の不安定さなどから、数週間で再入院してしまいました。
入院後すぐに回復した彼の言うことには、なにしろ寒くて痰の自己吸引もできず、呼吸困難になったということ。
そうなんです。
環境があまりに厳しくて・・
あまりに汚れてごちゃごちゃの室内は、退院前にMSW、区のケースワーカー、ケアプラザの包括などが、雑巾がけまでしてなんとかしましたが、寒さだけは暖房器具を買ってもらわなければどうにもなりませんでした。
たった一個ある小さな電気ストーブは、すぐに襖や窓を開け放してしまう認知の妻の前には何の役も立たず、薄い寝間着と古い布団の下で、彼はずっと震えていたようです。
うちのステーションにも、石油ストーブならさし上げられるものがあったのですが、認知の妻の事を考えると、危険で断念しました。
できれば、エアコンを買ってほしかったのですが、経済的には到底無理です。
そして、病院側も前回入院中の治療費も回収できないまま、再入院を引き受けてくれました。
そして、それから3カ月近くたって、いよいよ病棟は退院をせまり、退院調整が遅すぎるとMSWに対して不満を募らせ、直接ステーションに受け入れ要請がきたりしました。
でも、MSWは実は頑張っていたんですよ。
いくら退院させたくても、環境が整わなくてはすぐに逆戻りです。
何度かこちらとも連絡を取り合っていました。
病棟側は「寒い寒いって言っても、病院はホテルじゃないので、暖房が無いことを理由に退院できないというのは困ります!」
確かに、病棟も困るんでしょうね・・・
でも、寒すぎるんですよ~。
そして介護力もかなり問題があります。
MSW「冗談じゃないです。このまま帰ってもおんなじです。ちゃんと考えてます。私が、暖房を格安で入れて見せます!」と断言。
退院は病棟の押しが強く、15日と決まりました。
先週末、MSWに聴きました。
「暖房どうなった?」
「入れました。昨日私が行ってきました。あったかいですよ~!
」
「ええ!お金は?いくらだったの?」
「取り付け工事込みで、1万5000円!頑張りました!」
「すごっ!どこでみつけたの??」
「秘密です。裏のつてをかなり伝ってゲットしました。」
根性と意地のエアコン取り付けとなりました。
病院のMSW、そこまでやるか。
そこまで頑張ってくれたので、あとはこちらで引き受けましょう!
でも、本人も頑張っています。
先週逢った時には、ふっくら太って、気切孔もフィルムでふさいで声も出ていました。
「ゼリーなら食べられるんだよ。」そう言って笑ったMさん。
足踏みもして見せてくれました。
まだまだ、いろいろな課題は残っていますが、MSWの頑張りを引きついで私たちも頑張らないとね。
うちのステーションの連携先の一つ、某病院のMSWもフットワークがとてもいいです。
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経済的な困難事例のうえ、御家族も含めた問題山積みのMさん。
一度はなんとか退院までこぎつけたものの、介護保険が3割負担、環境の劣悪さや家族の介護力の低さ、病状の不安定さなどから、数週間で再入院してしまいました。
入院後すぐに回復した彼の言うことには、なにしろ寒くて痰の自己吸引もできず、呼吸困難になったということ。
そうなんです。
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環境があまりに厳しくて・・
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あまりに汚れてごちゃごちゃの室内は、退院前にMSW、区のケースワーカー、ケアプラザの包括などが、雑巾がけまでしてなんとかしましたが、寒さだけは暖房器具を買ってもらわなければどうにもなりませんでした。
たった一個ある小さな電気ストーブは、すぐに襖や窓を開け放してしまう認知の妻の前には何の役も立たず、薄い寝間着と古い布団の下で、彼はずっと震えていたようです。
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うちのステーションにも、石油ストーブならさし上げられるものがあったのですが、認知の妻の事を考えると、危険で断念しました。
できれば、エアコンを買ってほしかったのですが、経済的には到底無理です。
そして、病院側も前回入院中の治療費も回収できないまま、再入院を引き受けてくれました。
そして、それから3カ月近くたって、いよいよ病棟は退院をせまり、退院調整が遅すぎるとMSWに対して不満を募らせ、直接ステーションに受け入れ要請がきたりしました。
でも、MSWは実は頑張っていたんですよ。
いくら退院させたくても、環境が整わなくてはすぐに逆戻りです。
何度かこちらとも連絡を取り合っていました。
病棟側は「寒い寒いって言っても、病院はホテルじゃないので、暖房が無いことを理由に退院できないというのは困ります!」
確かに、病棟も困るんでしょうね・・・
でも、寒すぎるんですよ~。
そして介護力もかなり問題があります。
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MSW「冗談じゃないです。このまま帰ってもおんなじです。ちゃんと考えてます。私が、暖房を格安で入れて見せます!」と断言。
退院は病棟の押しが強く、15日と決まりました。
先週末、MSWに聴きました。
「暖房どうなった?」
「入れました。昨日私が行ってきました。あったかいですよ~!
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「ええ!お金は?いくらだったの?」
「取り付け工事込みで、1万5000円!頑張りました!」
「すごっ!どこでみつけたの??」
「秘密です。裏のつてをかなり伝ってゲットしました。」
根性と意地のエアコン取り付けとなりました。
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病院のMSW、そこまでやるか。
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そこまで頑張ってくれたので、あとはこちらで引き受けましょう!
でも、本人も頑張っています。
先週逢った時には、ふっくら太って、気切孔もフィルムでふさいで声も出ていました。
「ゼリーなら食べられるんだよ。」そう言って笑ったMさん。
足踏みもして見せてくれました。
まだまだ、いろいろな課題は残っていますが、MSWの頑張りを引きついで私たちも頑張らないとね。
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