こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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志を貫くひと・・・

2010-02-07 23:45:54 | 読書、漫画、TVなど
いろんな場面で、自分の信じた道を進んでいく人がいます。
どんな苦境に立たされても、それを乗り越えて進む人が・・・

さっき、テレビを見ていてロシナンテというNPOを立ち上げ、スーダンで医療活動をされている、河原先生とその仲間の事を知りました。
情熱大陸でも取り上げられたその先生の生き方、すごいなと・・・純粋に恰好いいなと感じました。
人間は、与えられた地位や名誉を、簡単に捨てられない生き物だと思っていました。
私を含め、ほとんどの人達が自分の世界(仕事であり、家庭であり、社会であり)は守るべきものと信じて生きています。

もちろん、守るべきものを守るのは、大切なことですし、絶対必要なことです。
そうして、家庭も仕事も社会も成り立っているわけで、私も同じです。

でも、時に天命と言うか、運命に突き動かされるように、なにもかもすてて過酷な環境に身を投じてしまう人がいるんですよね。

河原先生も、そんな人でした。
エリートとして、外務省の医務官としてスーダンに赴任し、内戦と貧困の中で病気に苦しむ人々を目にした時、外務省の人間として、在住の日本人を診る事は出来ても、スーダンの人々には指一本触ってはいけないと言われたそうです。
「外務省の医務官では無かったら、診てもいいのか?」と聞いたら「そうです。」と言われた彼は、「じゃあ、やめます。」と言って、外務省をやめてしまったのだそうです。
日本に帰り、学生時代の仲間や後輩に「NPOとして、スーダンの医療活動をしたいが金が無い。」と言ったとき、仲間は「河原が言うのだから絶対やる。」と思い、お金を工面し、支援活動に加わったそうです。

もちろん、どこからも給料などでるはずもなく、スーダン政府からも疑いの目で見られながらの医療活動は、過酷なのもだったそうですが、徐々に認められ、今は診療所も与えられ、日本からの支援によって活動を継続しています。
これからもずっと。だそうです。
奥様もお子さんも日本に残して、アフリカの大地で、何もないけれどその先に光る何かをみつめながら。

現在NPOロシナンテスは、カレンダーを作成して、その半額を活動費に充てているとのことです。
NPOロシナンテここから購入できるそうです。が、アクセスが集中して今のところうまく開けません…

この先生が、現地で心の支えとして聴いているのが、さだまさしの「風に立つライオン」です。
やはり、実在の医師がアフリカの医療に身を投じ活動する中で、残してきた恋人から結婚するという手紙をもらって、その返事の手紙を歌にしたものです。

この歌を初めて聞いた時も、すごく感動しました。
大地からのエネルギーと、突き動かされる魂と、ゆるぎない優しさを感じる歌です。
ぜひ聞いてみてくださいね。

こういう人たちが、実は日本人のなかにもたくさんいるんです。
タイでAIDSの孤児院を寄付だけで運営していて、たくさんの子供のお母さんになっている人もいます。
すごいなーと思います。みなさんどの方もすごく素敵に笑います。
何だか自分も救われるような気がします。

ただ・・・私達には、そんな大きなことはできないけれど、やはりこの小さな町にだって苦しんでいる人はいるわけで、その人達を支えるためにやはり頑張っている人はいるわけですよね。
だから、辛いことも悲しいことも乗り越えていかないといけない。
頑張らないといけない。

自分にできる事で、精いっぱいここで自分の使命を果たさないといけないと、改めて感じました。



さだまさし - 風に立つライオン