こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
看護師さんも募集中!!

看護師ブログのランキングです。ポチッってしてもらえると励みになります。(^^)/

にほんブログ村 病気ブログ 看護・ナースへ
にほんブログ村

29回「緩和ケア研究会」 妻の腕の中で・・

2009-09-15 22:57:10 | めぐみ在宅緩和ケア関連
                

     彼岸花 白
今日は第3火曜日。緩和ケア研究会の日です。
今日は、50代で亡くなられた男性とのかかわりを事例に、いつものようにグループワークをしました。
この方の「苦しみは」「支えは」「どういう私達であれば、支えられるのか」
ということを、それぞれが深く掘り下げていく中で、ファシリテーターがグループごとに発表していきます。

人対人のかかわりの中で、どうしたら相手の理解者になることができるか。
どう伝えればいいのか。
その練習でもあります。

いろんな事を感じることは、誰でも出来ます。
でも、感じるだけでは不十分です。

「良かったことは、最後まで家にいられたことです。」

では、何がどのように良かったから、家にいられたのか?
いかにそれを「言語化」できるかが、必要になってきます。
これは意外に難しいことです。

今日は、この事例の男性の奥さまも出席していました。

「こんなにたくさんの人たちが、一人の患者と接するために、これほど掘り下げ、考え、どうしたら支えになれるのかを考えてくださっていることに、感動しています。
自分たちが、余命を知らされ、深い苦しみと悲しみの中にいるとき、『私は最後までそばにいますよ。』と、先生が言ってくれて、本当にありがたかった。
とても、気持ちが楽になりました。
主人は、私に『何も残せなくてごめん。』と言いましたが、私は本当にたくさんの幸せや、たくさんの出会いをもらいました。
本当に今日は出席出来て良かったです。」と話されました。

この患者さんは、最後の時、もうこれを使ったら二度と目を覚まさないであろう座薬を、「入れてくれ」といったそうです。
最初は妻に。
でもすぐに、「いや、Sさん入れてください」と看護師に頼んだそうです。
Sさんが、座薬を入れようとして、横向きにするため、妻に抱えてもらい、入れ終えて上を向いた時には、呼吸がなかったそうです。

Sさんは、最愛の妻の腕の中で亡くなったのです。

たぶん、すでに自分の最後を悟っていた夫は、強い鎮静作用のあるその座薬を入れることが、今の自分の呼吸を止めることを知ってたんでしょうね。
妻が入れることで、妻に後悔させたくなかったのでしょうね。

看とりの看護師にそれをゆだねたんです。

グループでその話が出たとき、一人の男性が「そうか。そうなんだよな。私も自分の親に最後の座薬を入れたが・・・そうか。そうか。」
と呟いていました。
きっと、いろんな事が脳裏をよぎったんでしょう。

来月からは、会話を取り入れた研究会を予定しているそうです。
どんな会話になるのかな??




胃瘻管理の話。その1

2009-09-14 22:45:59 | 医療機器・介護用品
嚥下機能が著しく低下して、誤飲性肺炎などを繰り返すようになると、胃瘻の話が出てきます。(消化機能が問題ない場合ですが。)

高齢や、廃用が進んでいる場合、ここでの選択肢は、

①このまま自然にまかせ、食べられるものだけ食べて、肺炎を起こしてもそれは自然の事としてうけとめ見守る。

②胃瘻を入れて、栄養を状態を改善しつつ、延命を図る。

という二つです。
(消化管に問題がある場合は、中心静脈栄養になります。}

私は、慢性呼吸不全で20年以上も闘病の末衰弱し、寝たきりになった母の、「食べたい」という思いを尊重しました。
母にはもう、自分で選択することはできませんでしたので、いつも私を待って、私の差し出すスプーンに口をあける母を見てそう思いました。

そして、ある日ゆっくりと食べ物が気管に落ちていきました。
母は、もともと呼吸器を患っていたので、それは死を意味することでした。

その時、病棟看護師の「だから、そんなに食べさせなくてもいいのに」と呟いた言葉を忘れません。
私がいなければ、食事はずっとサイドテーブルの上でしたよね。

結局、私は人工呼吸器も拒否したので、最後は医師の足も遠のき、ただ静かにその時を待つだけでした。
不思議なのは、ステロイド漬けになっても、繰り返した重度の喘息でしたが、最後の日々はほとんど苦しい顔をしなかったことです。

自然にまかせるとは・・・そういうことです。

でも、衰弱の過程が見ていられない場合もあります。
胃瘻にすることで、元気になる可能性のある人もいます。
そういう場合は、胃瘻を選択します。

胃瘻も、胃の中に風船を膨らませて固定するタイプと、ボタンのようなもので固定するタイプがあります。
それぞれ、胃の上からチューブを20センチほど出して、チューブの根元を円板様なもので固定するタイプと、
本当のボタンみたいに、胃に蓋つきの注入口だけがついているものとがあります。

どちらにするかは、お医者さんが決めます。

後は家で管理するだけです。

管理の方法は、うちの訪問看護ステーションでは、「在宅医ネット」の方法で行っています。

この方法は、また次回にご紹介しますね。

スリットガーゼを張っていて、肉芽が全然治らない方、糜爛でぐちゅぐちゅの方、すぐ治りますよ~。

あっという間に休日は終わる。

2009-09-13 23:26:47 | 訪問看護、緩和ケア
今週は、緊急当番でもなくどこに行くあてもなかったので、昨日は仕事の書類を作ったり、明日の認定審査会の書類に目を通したりしていました。

今日は、昼から母のお墓参りに一足早く行って、帰りにつきみ野の「ツルカメ」によって、秋刀魚を買ってきました。
(つきみ野の「つるかめ」は、中に入ると魚市場状態で、すごくいいが手に入りますよー。肉もいいですぅ~)

やっぱ、秋は秋刀魚でしょう!!

計画どうり、庭でバーべQコンロを使って炭火で焼きました。
秋刀魚の脂で炎上して、ちょっとビビりましたが、香ばしい臭いと煙が、夕暮れの庭にたなびいていい感じでした。

ちなみに、ご飯は「永谷園マツタケの味お吸い物」で作ったキノコご飯です。
以前、どなたかのブログで、マツタケの味お吸い物で作った炊き込みご飯はおいしいって書いてあったので、先日作ってみたら、これがgood!

袋にも作り方書いてありますが、私はレシピより多めに、1合につき1袋入れちゃいます。
マツタケの姿はないのに、まつたけごはん。
でも、キノコたっぷりと鶏肉を少々、ニンジンで彩りをつければ本当においしいです。我が家の定番になりそうです。

秋刀魚にキノコご飯。
秋ですわ。

でも、3時頃に食べた「大勝軒」のつけ麺が、いま一つ腹に応えててビールまで飲めなかったのは残念です。

夫は、この時私が半分しか食べられなかった麺を引受け、たらふく食べたので、とうとう夕飯は食べられませんでした。

おいしいつけ麺なんだけど、かなりハードです。
並盛で、普通のラーメンの倍くらい麺があるんじゃないでしょうか・・?

代わりに、夫の分のサンマは息子が2匹ぺろりでしたよ。

というわけで、あっという間に休日は終わりました。

訪問看護師の悲しい宿命で、明日からは緊急電話当番です。
来週のシルバーウィーク、私たちにはあまり関係なさそうですが・・。


映像でみるラップ療法 (創に弱い人は見ないでね。)

2009-09-12 22:38:47 | 訪問看護、緩和ケア
注意!創の映像見れない人は、見ないでね。

ケアネット 実践!Dr 鳥谷部のHow to ラップ療法

こんな映像がありましたー!

ここでは、本当にサランラップを使っていますが、勉強会ではサランラップは食品には最高ですが、空気を全く通さなので、ラップのみで使う場合は、安ラップの方がいいとのことでした。
でも、この映像位の褥創なら、穴あきポリ/紙おむつで処置した方がドレナージ効果もあって効果的だと思います。
中が、ドロドロに溶けてくるので・・・・


ラップ療法その2

2009-09-12 22:20:47 | 訪問看護、緩和ケア
10日に毎年恒例の、神奈川県在宅皮膚科医会主催の褥創勉強会があって、今年は群馬大学から講師をお招きしていただいて、ラップ療法のお話もすごく面白かったようです。
私は、県立がんセンターの地域連携推進会議に出席しなければならず、聞けなかったのですが、昨日は朝カンファでその報告がありました。

今では、病院でも取り入れいるところもあり、訪問看護ステーションでは、けっこう滲透してきています。

でも、私達は「効果があるから」やっているだけで、特に同意書などは取っていませんでした。

けれど、PL法では「食品以外の使用は避けてください。」と書いてあるし、衛生材料ではないものを使うということで、万が一トラブって訴訟になった時のために、同意書を取るべきだとのことでした。そうか・・

内容は、選択肢の提示。
 ①従来の消毒、薬剤、ガーゼでの処置。
 ②ポリエチレン/かみおむつを使った処置。
 ③②を製品化した衛生材料を使う方法。
があることを明記し、それぞれの説明、コストパフォーマンス、などを説明の上、同意を得る。という方法。

同意書、エビデンスなどの参考は、http://www.geocities.jp/pressure_ulcer/
ここからだいぶ頂きました。
Dr鳥谷部のラップ療法について、ほとんどの情報があるとおもいます。

うちの訪問看護ステーションは、すべてラップ療法が一番とも考えていないので、
患者さんの状態によって、皮膚科医と相談しながら、ユーパスタコーワも使います。

 

ポリエチレン袋は、穴あきがなければ、穴あきパンチを使うときれいに空きます。
コツは、ゆっくり押すとぐにやっとなるので、5枚くらい重ねてまた半分に折って、ピンと張ってポンっとパンチして下さい。
数回あけると、上の写真のようにになります。
目打ちだと、穴が小さすぎて、ドレナージ効果が少なく感じます。
 手のあいたスタッフが、内職中。

で、今日コストパフォーマンス表も入れて、従来法とポリエチレン/紙オムツ法の違いも明記し、さらに外部発表の了解の有無も入れて作成できました。

ちなみに、このウェットドレッシング方法をやりたいけれど、医療用衛生材料じゃないと抵抗があるという方は、モイスキンパットというものが製品化されています。
75×200mm 30枚 3835円で、最大250×300mm 15枚4932円と、高価です。

サルバオムツは1枚66円として、そこからうちでは12枚~24枚は取れますので、ビニール袋とテープを入れても激安ですね。
ただし、時間と手間を要するのでそこをどう判断するかですね。
うちのステーションでは、暇のない方用に、1枚10円から20円のほぼ実費手数料混みでお分けしています。

小規模多機能事業所「わくわくの里」さんでは、ご利用者さんの分はそこで作ってくれるので助かります。

ご自宅で介護をされている方も、ぜひ試してみてくださいね。
お尻など、骨が出っぱて赤くなっていたり、薄皮が向けていたら、よく洗って、
アズノールなどを塗ってこれを使うといいと思います。
本来鳥谷部先生は、何も塗らないで貼るのですが、うちのステーションでいろいろ試した感じでは、少しアズノールやワセリンなどで、摩擦抵抗を減らした方がいい感じのような気がします。

ちなみに、仙骨部にある場合は、創にパットを当て、尿とりパットはその上です。

この説明用紙と同意書は、10月13日の瀬谷区役所で行われる、「多職種でかかわる終末期ののケア」というセミナーでのプレゼンでもご紹介します。

娘、再び。

2009-09-12 00:12:35 | 家族のこと
久しぶりに、学校から連絡があった。
もう、終わったと思ったんだけどな…

爆裂は落ち着き、前を向いて歩き始めていたんだけど。
ちょっとしたこと。
たぶん、大丈夫なんだろうと思うけれど、心の中まで見れるわけじゃないから・・

強がって、けん制して、そのくせ傷ついて・・・
また、見えなくなっちゃうんだろうか。それが怖い。

私が、毅然としないといけないのに。
揺り戻し?そんなことしている時期じゃない。
なんで、現実が見えくなるんだろう?
空気が読めないのか、自分が今していることの影響を考えられないんだろうか?

人のことは言う癖に、自分はすぐに、嫌なことから逃げようとする。

嫌いだからなんて、理由にならない理由をつけて、まるで幼児。

そんな娘を前に、怒ってみたり、黙ってみたり・・・
まだまだだな・・・
親って、本当に難しい。

この前、学校である先生に、単位の質問をしたら、「お前には教えない。」
「お前が嫌いだから」と言われたって・・・
まあ、娘もいろいろ迷惑をかけていたからかもしれないけど。
少なくとも、教師が「お前は嫌い」って言うのは、ありえないと思うんだけれど。

その先生、お兄ちゃんが3年生の時の担任。
進路相談の時の態度と、人を小馬鹿にしたような話ぶり、「勝手にすれば?」みたいな雰囲気で、何の相談にも乗ってもらえなかったことを思い出してしまった。

どうも、親子兄弟でその先生には嫌われているらしい。

「そういう先生なんだから、気にしなけりゃいいのよ。」
と、娘に入ったものの、なんだかすごーくいやな気持になった。

いろんな事、あるのだと思う。
自分が悪くても、良くても、どこでだっていろんな人がいるし、思うようになんてならないのだから。

気がついてほしいのは、今この時間がすごく大切なんだということ。
逃げていたら、前には進めないということ。

娘よ、頼んだよ。




ウーン。在宅療養なんだけど・・・

2009-09-10 23:51:53 | 訪問看護、緩和ケア
在宅緩和ケア。
病院ではなく、自分の家で、穏やかに過ごせるように支援すること。
痛いことも、苦しいこともせず、医療処置は極力避けて、データーにとらわれることなく、痛みや苦しさを取り除いて、家族で見守れるようにサポートすること。

残された短い日々を、自宅で日々の暮らしの中で過ごすのに・・・

うーん・・

スタッフが訪問から帰ってくるなり
「Aさんに訪問したら、○○先生が血ガスとってました・・・」って・・・

全員「えー

確かに、肝がんの終末期の患者さんが、昨日SPO2(血液中の酸素の飽和度で通常は95%以上はあります)が88%と低く、ケア後に呼吸苦を訴えたので、主治医に在宅酸素をお願いしましたが・・・

そして、そのあと血液ガスの結果と「呼吸苦時、酸素1.5ℓまで可」という
メールの指示が届きました。
(血液ガスは、手首や股関節にある太い動脈から採血して、動脈血液中の酸素や二酸化炭素の割合やバランスを見る検査です。)

在宅ターミナルで、徐々に下がってくる酸素飽和度は、酸素の導入や、病状を把握するためには必要なものです。

でも、血液ガスは・・・COPD(慢性閉塞性肺疾患)など、CO2のたまりやすい患者さんなら、まだ理解できますが、なぜ今血液ガス??

う~ん。
いい先生なんだけどな~。やさしいし、すぐ動いてくれるし・・・

採血が多いだけでも、どうかと思うのだけれど、ターミナルの方に血液ガスは、いかがなもんだろうか?(動脈に針を直角に刺すので、結構痛いんですよ~)

某病院の在宅支援室のナースに呟いたら、「まだ、病院の先生なのね。」と一言。

やっぱり、いろいろ検査とか治療とかしたいのかな~。

どうしたら、在宅をわかってもらえるのか・・・

本当の在宅医療がわかったら、すごくいい先生になってくれんだろうけれど・・
どうしたらいいのかな~。
まだ、いきなり言えないし・・・・


まだ病院の先生なんだな~。

痛いこと、やめれるところに帰ってきたんだけれどなー。
確か、SPO2 90%以下が保険適応なんだっけ?

でも、緩和医療は原則本人の苦痛なんだけど・・・
あー毎日いろんな事ありますわ。

早く、在宅の先生になってくれますように。



「死にたい」という望み

2009-09-09 22:57:38 | 訪問看護、緩和ケア
「死にたい」
時折、その言葉を聞きます。
でも、「死にたい」という言葉もなく、突然死を選ぼうとすることもあるのです。

「死にたい。」
でも、本当は「生きたい」の裏返しであることも多いのです。

本当に「死にたい」と思う人は、何も語らずそっと行動に移してしまう・・・

運よくその時は助かっても、心はここにはありません。
無表情に、見開かれた目に何が映っているのか・・・

私達はなすすべがなく、かける言葉もなく、その手を握りしめるしかないのでしょうか・・

今ここで、命が助かっても、近い将来本当の別れが来る。
苦しい、辛い治療に疲れ果て、心もくだけ散ってしまった人に、いったい何が言えるのでしょうか?
頑張れなんて、言えない。
もう充分頑張ってきたじゃないですか。

けれど、
最後まで生きようと、生を全うしようとされる方もいる。

だからと言って、頑張れる人が強くて、頑張れない人がだめなわけじゃない。

わかりません。私たちの手は、いったい何をすればいいのか。

でも、私は思います。
命は、自分で終わらせるものではないと・・・

自然のなかで、
人も動物も、生きとし生けるものすべて、自然の流れの中でその時が来るのを、待たなければいけないのだと思います。

時に、残酷なまでに苛め、傷めつけ、病魔に蝕まれることもあります。

それでも、自分で断ってはいけない。

苦しみを取るために、薬の力を借りることで、その時間が短くなったとしたら、それは天命。

割り切れないことばかりです。
どうにもならない事ばかりです。

何もできないのが、何より悔しい。

ショートステイ

2009-09-08 23:19:15 | 訪問看護、緩和ケア
Mさんは、このところずっとご機嫌ななめです。

その理由は、まもなく初めてのショートステイに行かなくてはならないからです。

多発脳梗塞で倒れて10年。
高次脳機能障害と、失語症と燕下障害もあり、室内は不安定ながら、伝い歩きをしています。
そんな夫を、妻はずっと支えてきました。
デイサービスは週2回、結構楽しく行っています。

でも、ショートステイだけは、どうしても行ってくれませんでした。

妻だって、親戚の冠婚葬祭にも出たいし、たまには友達と旅行だっていきたい。
でも、絶対だめ。
半年に一回、今は水分補給にだけ使っている胃瘻の交換に、3日間だけ入院しますが、それも面会時間いっぱい妻がいないとだめ。

こういう人は意外に多いのが現状ですが・・

今回、だいぶ前からあれこれ言葉を変えて、少しずつ説得し、やっと2泊3日だけショートステイに行くことを、しぶしぶ了解したんです。
自分の姪の結婚式なので、あきらめたのかもしれませんが・・・。

私に、「さすがお父さん。やっぱりわかってくれてるんだよね~。お互い様だものねー。お母さんにお休みプレゼントありがとう!!」とかなんとかいわれて苦笑いしていましたが・・・

でも、どんなに不機嫌でも、「行かない」とは言いません。
お父さんだって、わかっているんですよね~

なので、今度ばかりはショート行ってもらいます。
妻も、腹を決めているようですので。

介護負担の軽減って、一口に言うけれど、なかなか難しいですよね。
いくら、デイサービスだ、ショートだ、ヘルパーだって言っても、それが逆に負担に感じるご家庭もあるし、本人が断固拒否することだってある。

ご家族は、どこにも行けず、好きなこともできず、ずっと介護の毎日で疲れきってしまう・・

人からサービスを受けることが大嫌いな、ご家族もいますよね。
でも、どこかで煮詰まってしまいますよね。

今日も、テレビで介護疲れから、妻を刺してしまった夫の裁判のニュースをやっていました。

押し付けにならないように、でも介護が苦にならないように・・・って。
全国のケアマネさんの苦労の種です。
せっかくの介護保険。
もっともっと活用してほしいな、と思います。

忙しいです~

2009-09-07 22:51:38 | 訪問看護、緩和ケア
何なんでしょうね~。
次から次へと、新患依頼が・・・
ケアマネごとの依頼も多くて、ちょっとパンク状態です。
さすがに申し訳ないけれど、ちょっとストップです。
今日は、新しく立ち上げたステーションに、1件ご紹介いたしました。
せっかく、うちのステーションに声をかけて下さった利用者様に申し訳ない思いです。

あ~、せめてあと一人スタッフがいれば・・・物理的にどうにもならない。
非常勤で求人出すのがいけないのかなー。
常勤希望者も、とれるよう相談中です。

これも、在院日数の短縮が徹底しているからなんでしょうか??

近頃は、ほとんどの場合、予後告知もはっきりします。
治療方法がなくなれば、緩和ケアのための転院か在宅かをせまられます。

そして、病院からの御依頼のほとんどが「在宅の準備が整い次第退院になります。何日くらいでととのますか?」というものです。

自分の余命の宣告を受け、もう治療法はないと病院を出される。
絶望や混乱や悲嘆の中、自分の最後を選ばなければならない状況で、その受け入れ先さえ定まらないなんて、あってあはいけないと思うのですが・・・

でも、在宅の現場は今も人出不足が深刻です。

私は、管理者なので訪問は極力抑えて、対外的な会議や折衝、初回訪問や行政からの委託業務が多いのですが、今は訪問がスタッフでは回りきれなくて、私もフル活動なので、業務が滞ってしまいます。
その上、なんと専任ケアマネの、3人の子供があいついでインフルエンザにかかり、先週末から休んでいます。
訪問看護だけならいいのですが、ケアマネも兼務でとなると、一挙に書類が増えます。

ケアマネの書く書類を、一回世の中の人たちに見せたいくらいです。

あれをやらせている、お偉いさん。
一度自分でやってみてれば!あの金額で!
と、叫びたいのは、私だけではないはずです。

早めのお墓参りに行きました。

2009-09-06 21:25:21 | 日々のあれこれ
我が家のお墓は、ご先祖様が眠る横浜市中区山本町の墓地と、まだ誰も入っていない、日野の墓地にあります。

上野町の墓地は、小高い丘の上にあり、米軍の居住区と隣接しています。

 このフェンスにびったりとくっついて車を止めて、夫と義父がお墓まいりをするのを、待っていました。
ここは、横浜です。 
「フェンスの向こうのアメリカ」

柳ジョージの世界です。

二つのフェンス。右は墓地、左はアメリカです。
お墓の向こうには、ランドマークタワーが見えます。

 
米軍を挟んで、反対側からは、根岸の森林公園が望めます。
昔の競馬場跡だそうです。
おじいちゃんが子供のころは、ここで競馬をやっていて、目の前で見れたそうです。
この建物はその頃、上流階級の人たちが、シルクハットをかぶって観戦していたところで、敗戦後に米軍に接収されたそうです。
遠くからでも、どっしりとしていて、動乱の時代を見続けてきた威厳を感じます。

昔、看護学校に入ってすぐ、看護学校の先生とクラスメイトで、浦舟町からぷらぷら散歩していて、いつの間にかこの米軍住宅に入り込んでしまい、先生がMPに連れて行かれて、お目玉を食らったことがあります。
中は、本当にアメリカみたいでした。


このあと、車で20分ほどの港南区日野にある墓地へ。
まだ誰も眠っていないのですが、たまに来ないと草ボーボーになってしまうので、お盆前には草取りに来ます。
お盆に入ると車が入れなくなるので・・・
ここは市営で、木々に囲まれた、かなり広い森の中の墓地です。
墓地に向かう小道です。
  
夏の終わりを惜しむような、つくつく法師の鳴き声のシャワーの中、草取り作業に励みます。

ちなみに、我が家のお墓は、このような状態になっておりました。
 草を刈ることしばし。

炎天下の作業は、かなりきついですが・・ このようになりました。オ~きれい。
周りには、こんな可愛い花が・・・花の名前はわかりません。
         

帰りがけ、入口の木にも、こんな実が・・  
木の名前はわかりませんが、確実に秋は近ずいて来ているようです。




今日も、コストコでお買いもの。

2009-09-05 22:33:04 | 日々のあれこれ
朝から強い陽差しが、ベランダを照りつけていました。
洗濯物を干す場所まで、隼人瓜がせまってきています。
裏庭から、二階まで這ってきて、あとひと月もすれば、屋根いっぱい葉で覆われます。 恐ろしい勢いで迫ります。

そして、今日もなんとなくコストコ並木店まで、お買い物に出かけました。

今日は、久しぶりに屋上駐車場へ。
屋上からは、横浜の海が見えます。
青い海に、ヨットが滑るように進んでいくのが見えます。
遠くにベイブリッジも・・・

残念ながら、携帯で撮ったので海まで見えず・・
反対側からだと、もう少し海がきれいに見えるのですが、カメラがなくて残念。

娘が一緒だと、荷物持ちとして楽なんですが、妙なものも一緒に買うことになります。
今日は、全部で約24000円ほど。
車の後部座席に収まりました。

関西のおばちゃんよりアメちゃん好きの娘が、買ったもの。
       300本入り998円

チュッパチャップスより一回り小さいくらいのアメですが、10種類くらいの味があるみたい。
なんか、ハリーポッターに出てくるなんとかいうキャンディー思い出しました。
「鼻くそ味」とか「ゲロアジ」とかあったりして・・・

そして、今日のお買い物の目玉はこれ。 山盛り海ぶどう!
 プチプチ、トローリ磯風味の塩味が口いっぱい広がります!
娘と二人で、帰りの車で結構食べちゃいました。
ちなみに、これは冷蔵庫に入れてはいけないそうです。
絶対室温だそうです。4~5日は絶対大丈夫だと、売っているおじさんが言っていました。
以前、冷蔵庫に入れておいたら、全部粒粒がしおれてまずーくなっていたのは、冷蔵庫のせいだったんですね~。

もうひとつの目的はこれ。 大好きなタコス用のスパイスです。
クミンやオレガノの香りと、レッドペッパーとの刺激が、食欲をそそります。

本当はこれが欲しかったんですが・・・

タコシェル。何度探してもありませんでした。がっかり・・・
もしかしたら、大箱があるかなと思ったのですが。
しょうがないので、フジスーパーで買いましたが、もっと安く買い置きしたいな~

そうそう、こんなものも買ってみました。
 ドライフルーツチップです。
イチゴもバナナも、リンゴも薄くスライスしてあって、口の中でトロット溶けてしまいます。おいしい!
牛乳に入れてもおいしいですよ。
小さな子どもや、お年寄りにもいいかも。
ちなみに、リンゴは「fuji apple」って書いてありました。
フジ林檎って、世界的にブランド何だと思うと、日本の果物はすごいですよね。
これは、小袋20袋入りで1823円でした。

それから、トマトソースもよく買います。
907G入りの瓶が3本セットで928円。クラシコのパスタソース。

 900gも入っているので、1回では食べきれません。

これをもとに、ミートソースにしたり、煮込み料理にしたり、余った分は冷凍しちゃいます。
ビンは、おばあちゃんが、いろんなモノを保存しています。

なんと言っても、お買い物はストレス発散になります。

今日も気が済んだので、あとはせっせと使うだけ・・・って。
これじゃあ、痩せられませんよね。



緊急当番の厳しい現実

2009-09-04 23:44:28 | 訪問看護、緩和ケア
24時間対応の訪問看護ステーションは、どこもそうでしょうが、緊急当番は大変です。
ステーションの規模が大きくなれば、患者数も増えます。
まして、うちのステーションは終末期の患者さんが多くて、休日や夜間の呼び出し回数もかなり多く、最近は常勤スタッフもばてばてです。

これはどうしたものでしょうか・・・

昼間も、身を粉にして働き、夜もいつ呼び出されるかわからない日々の中、みんなよく頑張ってくれています。
でも、さすがにこのところ、身体の方が持たないかも…という声が。
みんな、主婦も母もやりながら、昼間は訪問を回っているので、夜間眠れないと、相当こたえます。

なんとか、緊急当番も引き受けてくれるスタッフが、増えるといいのですが・・
せめて、あと二人常勤がいれば、負担もかなり緩和するのですが・・

その上、新規の依頼は次々と舞い込み、そろそろ限界に来ています。

普段の連携先や、お世話になっているケアマネさんや先生からのご依頼は、極力断りたくないのですが、さすがにキャパを超えてしまいました。

患者数が増えれば、緊急電話も増えます。
緩和ケアの方が多くて、輸液ポンプのトラブルや、バルンカテーテルのトラブル、そして痛みや病状変化などなど・・・
深夜の電話は、最近とみに増えています。

今の常勤スタッフ。
私を含めて、もう若くはないんですよね~。
これからの、若い世代をそだてなくちゃ、私達の何かあったらどうするんだろうと、本当に悩んでしまいます。

みんなの負担をなるべく減らして、患者さんの不安もなるべく減らして・・っていうと、やっぱり人員の確保しかありません。

常勤になってもよくて、元気で明るくて、素敵な看護師さん。

看護協会のナースバンクみても、訪問看護師では、ヒットしないんですよ~!

なんでなんでしょう?
いい仕事なんだけどなー。
世の中の看護師さんは、いったい何を求めているんでしょうね~。
誰か来て下さーい!

在宅現場を、どう伝えるか?

2009-09-03 23:32:17 | 訪問看護、緩和ケア
先日の、NHKの取材からしばし・・・
昨日、取材にいらしたプロデューサーの方から電話がありました。
いろいろ検討し、老健や他のステーションなどにも取材をしてみたそうです。

最低年金での老老介護や、3割負担を強いられる若い患者さん。
特に、末期癌では、麻薬の貼り薬や、いろいろな医療機器のレンタル、衛生材料、医療費、訪問診療費、訪問看護料金などの負担が多く、受けたいサービスが受けられない現状があること。

そういう問題をクローズアップするには、その解決策も持ってこなければ、無責任な番組になってしまう。
医師や、在宅療養にかかわる人たちの報酬を、出来ることならもっと引上げつつ、医療を受ける側が、もっと安心してサービスを選択できる方法は?

プロデューサーは「僕には、なにひとつ解決策がでてきません・・」と言いました。
「小澤先生がいわれたとうり、こんな問題がありますよ、と放送するだけではいけないと考えました。せっかく、撮影を了承して下さった方に申し訳ないのですが、もっと時間をかけて、ちゃんとしたものを作りたいと思います。」
とのことでした。
さすが天下のNHKです。
政変の時、本当に必要な医療が、平等にどこに居ても受けられるように、解決の糸口が見つかるような、いい番組を作ってほしいと思います。


でも、それとは別に私たちも、自分たちが出来ることをしなければと思います。
どうしたら伝えられるか。
地域での連携会議には、積極的に出席しています。
管理者研修や、ステーション連絡会なども出席することで、いろんな情報交換もできます。

今は、ささやかながら、このブログでも訴えることができるようになりました。
ちょとずつ草の根的に、在宅療養のことを知ってほしいと思います。

在宅で、頑張っている人たちがいるということ。
それを支えようとする人がいることを。

どんなにたくさんの患者さんとお別れをしても、傍にいることが苦しくて、辛くて、どうしようもない時があります。
患者さんも苦しんでいる。
家族も苦しんでいる。
それを支えようとして、苦しんでいる人がいることも知ってほしいと思います。

これは、以前NHKスペシャルで放映された「最後の願いをかなえたい」という番組の一部です。
めぐみ在宅クリニックの小澤先生の活動を中心に、在宅緩和ケアを取り上げた作品です。
そのなかでの1シーンです。


Nスペ「最後の願いをかなえたい」から


最近、本当に実感しています。
子育てにしても、仕事にしても、生きていくなかで、「逃げないこと」がどれほど大切かということを。