


●古田武彦さんの著作物は15年ほど前から、ほとんど読んでいます。というか、同じ著作物を何度も熟読しています。特に、「古代は輝いていた」3部作は愛読書といっていいかも・・・もう、かれこれ、思い出したように、繰り返し読んでいて、10回以上は読んでいるのではないかしらん・・・。
●今回、タイトルの本がミネルヴァ書房から出版されたということで、さっそく、図書館から借りて読みました。
●内容的には今までの内容を踏襲しているものが多かったので、それほど、目新しさはありませんでしたが、それなりに楽しめました。
●その中で、漢字の関係で、著作内容や読書感想とは別に、面白い発見というか、気づかされたことがありました。
●「矛盾」と「干戈(カンカ)」について・・・
古代の遺跡や墳墓から矛(ほこ)や戈(ほこ)が出てくるのは周知ですが、この本の中で、考古学的・年代的には、「戈」の方が古くて「矛」の方が新しいこと、文献上も、
・詩経等、古いものでは「戈」で・・・「干戈倒載」(周が殷をほろぼした後、凱旋するときの四字熟語)なんて言葉もありましたね・・・
・韓非子で有名な「矛盾」に代表されるように、春秋戦国時代になると「矛」になってくる・・・
なんて説明がしてあった、漢字を学習している者からしたら「なあるほどなあ」と、また、ちょっと深く理解できることとなりました。
「矛盾」も「干戈」も「ほことたて」で同じ意味ですが、その時代で使った漢字が異なったんですねえ・・・。(青銅器と鉄器の違いというのもあるんでしょうが・・・)
・・・「オマエ、その話は矛盾していないかあ?」って「オマエ、その話は干戈していないかあ?」なんて、置き換えられるのかも(^^;)
●ま、ちょっと脱線しましたが、古田先生のご長寿をお祈りしたいです・・・もう、80歳台後半のお年と思われますが、まだ、頑張ってほしいなと思っています👋👋👋