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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・長らく中断しておりました「熟語の読み・一字訓読」シリーズを再開しています。
・223回からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理していきますので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・この回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・追って、初期の内容についても、内容を拡充していきたいとは考えています。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その248)です。 ゴチック・太字は漢検2にも記載あり。
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<薹:タイ、ダイ、はますげ、あぶらな、とう>*タイ(漢音)ダイ(呉音)*漢検2「はますげ」訓読み掲載ナシ(意味欄にはあり)
・はますげ:薹笠(ダイリュウ)=すげがさ *字通・大漢和は“かさすげ”の意、大字源は“はますげ、かさすげ”の意。*広辞苑では“はますげ”と“かさすげ”は異なる植物。
・あぶらな:芸薹(ウンタイ・ウンダイ)=薹芥(タイカイ)=薹菜(タイサイ)・薹草(タイソウ)=油菜
・とう:(熟語見当たらず)
(参考)大字源「①はますげ、かさすげ ②薹(ウンダイ)=野菜の名、うんだい、あぶらな ③とう」
<藕:グウ、はす、はすね>*グウ(慣用音)
・はす:藕芽(グウガ)=はすの芽、藕香=はすのかおり、藕花、藕糸・・・
・はすね:藕根=はすの根・蓮根、藕節=はすね(蓮根)の節、藕粉=はすのねから採った澱粉
<藹:アイ、さか(ん)、おお(い)、おだ(やか)>
・さか(ん)、おお(い):藹彩=新鮮なさま、藹蔚(アイウツ・アイイ)=草木が茂りあうさま、藹然=①さかんなさま
・おだ(やか):藹然=②気が和らいでおだやかなさま、藹如(アイジョ)=和気充満なさま(*“さかん、おおい”にも対応するかも)
*「藹藹(アイアイ)」=①さかん、盛んに多いさま ②美しくさかんなさま ③草木のさかんなさま ④香気の起るさま ⑤力をつくすさま ⑥ほんのりとした月光のさま ・・・⑩おだやかなさま、和気あるさま *現行訓読みのすべてに対応する熟語*
*「藹然」=③雲があつまるさま
*漢検2では、「藹藹」は“さかん、おだやか”に、「藹然」は“おだやか”に対応させている模様・・・。
<蘋:ヒン、かたばみも、うきくさ>
・かたばみも、うきくさ:蘋藻=かたばみもと藻(も)、藻蘋、萍蘋(ヘイヒン)=うきくさ、蘋香、蘋花、蘋草、蘋萍(ヒンベイ)、蘋風(ヒンプウ)=浮き草の上を吹く風
*「蘋果」=林檎=苹果=りんご、小さいりんご
*「蘋」:水草の類(大字源)、(大漢和)①周代にはこれを宗廟の祭りに供えた。②婚礼祝いの賜り物として用いた(粗末な供物として用いる)
<藾:ライ、くさよもぎ>*漢検2訓読み掲載ナシ。意味に、「くさよもぎ、かわらよもぎ・・・」などと記載してある。
・くさよもぎ:“くさよもぎ”に対応する熟語は見当たらず。藾蕭=かわらよもぎ(大漢和)、草の名(大字源)。藾蒿(ライコウ)=草の名(大字源)
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