goo blog サービス終了のお知らせ 

漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

古田武彦 「古代史の十字路 ー万葉批判ー」&「日本古代新史 ー増補 邪馬一国の挑戦ー」

2016年04月23日 | 読書
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへペット(猫) ブログランキングへ気まぐれ日記 ブログランキングへ
☆↑どれか一つでもポチっとしていただけると嬉しいです↑☆
●図書館に予約している本がまだなので、自宅の本を改めて読んでいた・・・
●2冊とも、20年近く前の本ですが、まだ色褪せない著作です・・・
●これだけ、日本の古代史を激変させるような内容の著作なのに、未だに色褪せず、かつ、他からの批判や反論もあまり見かけないのは、古田さんが嘆いていたように、やはり(古代史関係の学者や学会などに)“無視”“黙殺”されているのか・・・「・・・されている」というよりも「・・・せざるを得ない」ほど、古田さんの著作物が優れているということか・・・
●内容は古代史カテゴリーの方にそのうち記録するが、なにしろ、常識的で論証も論理的なので、極めて説得力がある著作です。学術書なんだが、読みやすいし、推理小説みたいで、何度読んでも面白い・・・

●とはいえ、以前、読んだときは、大意をつかむのに必死で、やっと理解できた程度だった・・・が、これも、漢検1級の学習をしたおかげで、かなり理解の程度・深度が深まった感じがしている・・・1級以上の漢字も多くあるけど、なんとかわかる力が付いてきたってことかも。
●一例を挙げると、筑後風土記の中の“筑紫の君・磐井”のところに書かれている「衙頭」の「衙」の意味・・・
 ・普通、日本史では、郡衙・国衙という熟語が出てくるが、これは地元の役所を意味する言葉・・・中国の唐代の用法を基にしている。
 ・しかし、磐井の場合の“衙頭”の「衙」は唐以前(6世紀前半)だから、唐代の用法ではなく、3~6世紀の中国側の用法に基づく・・・調べてみると、“将軍もしくは大将軍の本営”を意味する用例・・・
てなことも勉強になるというか、理解が深まる。・・・このあと、論理の展開は、いわゆる「倭の五王」は、「使持節・都督・倭・百済・・・安東大将軍、倭国王・・・」と将軍・大将軍を主張したり、中国(南朝)から承認されたりしていたことから、まさに、この“将軍・大将軍”の本営のことを自ら自任していた→その流れを汲んでいるのが磐井→倭の五王も磐井も九州の王者・・・と続いていくのだが、書くと長くなるので、これで紹介はオワリ。
●なにしろ、古代史が好きな人にはとても面白い本だと思うのだが・・・

👍👍👍 🐒 👍👍👍





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 熟語の読み・一字訓読(その... | トップ | 佐伯泰英  「新・酔いどれ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事