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我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

宮城谷昌光 「劉邦」(上・中・下)

2015年09月11日 | 読書
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●久しぶりに宮城谷さんの単行本の長編・・・この時代の物語、好きだし・・・と思って読んだら、昨年の毎日新聞での連載小説だった(ーー)
●そういう事情もあるんだろうが、あの、宮城谷さん独特の難解用語・熟語がほとんど鳴りを潜めていた。つまらん。
●一般読者を想定して書いたんでしょうが、そのとおり、だいぶ読み易くはありました。
●実はまだ(下)巻は借り出せていませんが、(上)(中)巻での、その中でも、いくつか拾った熟語や知識など・・・
①「咸陽」・・・秦の首都・・・「咸」は「みな」という意味で、「陽がみなそろっている」ということだって。「陽」は「山の南」の意味。・・・漢検1級レベルの人にとっては周知かも。
②「・・・弟と妹を励ましてきた一家の梁桷である・・・」・・・「梁桷」・・・これも過去問「榱桷」をわかっている1級の人にとっては難しくもなんともないレベルの熟語・・・
③「閭左」・・・里門の左に住んでいる人たちを指すらしい。そこには大抵、寒家がならんでいるということで、貧困の人たちという意味らしい。
④「・・・皇帝に恪遵している・・・」・・・「恪遵」・・・これも意味は「恪勤」、「勤恪」などから連想できますね。
⑤「「涓」は小さな流れというが、例えば「涓人」は君主に近侍する宦官を指すこともあり・・・「中涓」はいわば侍従である・・・」・・・涓滴、涓人は知ってた。「中涓」はこの時の軍籍の上級武官の職らしい。
⑥「沛公(後の劉邦)に纏絡していた祥瑞・・・」・・・「纏絡」・・・これも分かりやすいですね。
と、こんな感じで、(上)(中)で、このくらいしか気になったものがありませんでした。
●漢字の学習にも少しは役立つかなと思いながら、楽しんで読んでますが、学習にはあまりならんみたい・・・。
●物語そのものも((下巻)がまだなので、どうなるかわかりませんが)今のところ、平板でちょっと期待を外れています・・・
(古くは「小説十八史略」(陳舜臣)、「項羽と劉邦」(司馬遼太郎)、最近では華流ドラマの「劉邦の大風歌 -漢建国記」まで、色々と、この時代のことを、あれこれ連想・想像して楽しむことのできるぐらいの知識・情報がある者にとっては、物足りなさを感じてしまった)。初めての方は、それなりに楽しめるかも知れません。 *ドラマは大長編ドラマですが、ご興味ある方はご覧になったらどうでしょう。面白いし、色々と勉強にもなりましたよ。
(同ドラマは「劉邦」というよりも、そのあと、漢を盤石な基盤に導いた第5代(だったかな?)の歴史上も有名な「文帝(劉恒)」が主人公だったような気がするが・・・また、光TVで無料配信されたら見たいドラマです👋)
👍👍👍 🐑 👍👍👍

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