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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
・長らく中断しておりました「熟語の読み・一字訓読」シリーズを再開しています。
・223回からは、漢検漢字辞典第2版の内容を加味したり、調べる辞典の範囲を大字源・漢字源などまで拡大した内容にて、整理していきますので、初期のこのシリーズの記載内容とは濃淡・精粗があります・・・この回からのほうが内容が濃いと思います。お含み置きください・・・追って、初期の内容についても、内容を拡充していきたいとは考えています。
・なお、別の記事などにて、漢検2記載内容を踏まえた「熟語の読み・一字訓読、音訓整理」を案内したものもあり、一部重複しているかもしれません・・・この点もお含み置きください。
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●熟語の読み・一字訓読(その241)です。 ゴチック・太字は漢検2にも記載あり。
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<菘:シュウ、スウ、すずな、とうな、つけな>*漢検2「つけな」訓読み掲載ナシ。*漢字源:シュウ(漢音)・スウ(呉音)、大字源:スウ(慣用音) *“とうな”=唐菜、“つけな”=漬菜=唐菜・白菜の類
・すずな:春菘・・・大漢和・字通とも読みフリなし。「シュンスウ」でも「シュンシュウ」でもOKか・・・。
・とうな:菘菜(スウサイ)=蔬菜の名、とうな、白菜。菘圃(シュウホ)=とうなの畑、*他に字通では、温菘、晩菘、青菘・・・ 「春初の早韮(ソウキュウ)、秋末の晩菘は菜食の味として勝れる・・・」
・つけな(≒とうな):(“とうな”とほぼ同じ)
・その他:菘藍(スウラン)=草の名。藍の一種=たいせい(大青)のこと。 菘芥(スウカイ)=からし菜
<菁:ショウ、セイ、かぶ、かぶら、かぶらな>*漢検2「かぶらな」訓読み掲載ナシ。*ショウ(呉音)・セイ(漢音)
・かぶ、かぶら:蕪菁、菁根=かぶら
・その他:菁莪=人材を育成すること。菁菁=草木が青々と茂るさま、転じて、人材を育成すること。 菁羹(セイオウ)=粗菜、菁英=はなぶさ・物の美しい部分、菁華=精華=物の純粋なもの・すぐれたもの、韭菁(キュウセイ)=(大漢和)Ⅰ①にらの花、②はな、はなやか、③かぶら・かぶらな ④水草 ⑤菜の名 Ⅱ①花の盛んなさま ②物のさま ③にらの花 ・・・「秋韭冬菁」
<莽:モウ、ボウ、くさぶか(い)、くさむら、おお(きい)、ひろ(い)、あら(い)>*漢検2「ひろ(い)」訓読み掲載ナシ。*モウ(呉音)・ボウ(漢音)
・くさぶか(い):草莽(ソウモウ・ソウボウ)、莽平=草原のこと、莽莽=①草深いさま、 榛莽(シンボウ)
・くさむら:莽叢(モウソウ)=草むら
・おお(きい):莽莽=③長大なさま
・ひろ(い):莽莽=②野原の広く連なるさま、平野のさま 莽蕩=草原の広いさま 莽渺=はるかで果てしがない
・あら(い):鹵莽、莽撞(モウトウ)=だしぬけ、軽率な、魯莽、莽鹵(ボウロ)=軽々しく扱う、粗末にする。莽和尚(モウオショウ)=粗野で乱暴な僧
・その他:莽莽=④奥深いさま、莽眇(モウビョウ)=多くの微小なもの、また、深遠をいう、また、軽いさま。「莽眇の鳥」=同左。一説に、茫漠として極まりないことを鳥に喩えていうとも・・・(荘子)。 莽乾坤(ボウケンコン)=天地を罵っていう言葉、乱れた世の中。
<萍:ビョウ、ヘイ、うきくさ、よもぎ>*ビョウ(呉音)ー熟語なし *ヘイ(漢音)
・うきくさ:萍水(相遭)=うきくさと水、萍梗(ヘイコウ)=浮草、浮草のようにさすらうこと。萍寄=浮草のようにさすらいやどること=萍寓、萍挂(ヘイカイ)=浮草のようにかかる、萍草、萍藻、浮萍 *萍跡=萍迹=流浪の喩え。
・よもぎ:萍「クサかんむり+脩」(=蓚(ヘイチョウ))=草の名、艾蒿。 *「蓚(チョウ、シュウ)」等は対象外漢字。「蓚」は、“ぎしぎし、しぶくさ”のこと(大漢和) *対象内漢字での“よもぎ”に対応する音熟語はナシ(大漢和・大字源・漢字源・字通)
<葭:カ、あし、よし、あしぶえ>
・あし、よし:葭葦、蒹葭*「蒹葭、玉樹に倚る」「蒹葭蒼蒼」、葭蘆(カロ)=あし、よし=蘆葦、 葭簀(よしず)
・あしぶえ:鳴葭
・その他:葭萌(カボウ)=遠方の民 *この「葭」は“遠い、はるか”の意。
👍👍👍 🐒 👍👍👍
最近「語彙力こそが教養である」という本を読みました。
書いてあることは至極もっともなことで、一級受検者なら、皆さん実感していることの確認程度にしかなりませんでした。
ただ電子辞書がおすすめという事でしたが、辞書の質感が好きで私自身もってこれまで持っていませんでした。
電子辞書っていいものですか?
syuusyuuさんなら的確なアドバイスをいただけるかと思い、相談してみました。
人それぞれだとは思いますが、宜しくお願いいたします。
私の持っているのは広辞苑・電子辞書だけですが・・・。
・10年以上も前に社内販売協力で購入・・・漢検やり出すまで全く活用せず。
・漢検に取り組み始めた3年前ぐらいから活用。
で、今は、学習のときはもちろん、寝る前の読書の際の枕元や手賀沼散歩のときなど(要するに外出時)は常時携帯している状態です。今はそれほど使わないですが、ちょっとした疑問や調べたい事などが頭に浮んだときは、すぐ、手軽に調べられるので重宝しています。別にマメではないけど、携帯できてすぐ調べられるのが良いと思います。
(ちょっと前は、時間があればドトールなどの喫茶店で、一語一語、学習したものです・・・これについては記事にしていますね・・・今は削除しちゃったけど)
おっしゃるように人それぞれでしょう・・・ただ、私のような(記事にするような)学習・活用の仕方だと、紙の辞書では字が小さすぎて・・・その点、電子辞書は(携帯できる利点以外に)字も大きくて便利です。
・・・と、経験からは、こんな感じでしょうか。
リンリン(以上)
これから継続して学習していくのには役に立ちそうですね。
収録数が多いものだと少々値が張りますので、余裕のある時に購入したいと思います。
自分へ投資すればやらざるを得ませんからね(笑)