日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<偶然は準備のできていない人を助けない>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●<30-1向け模試>(その15)を配信します・・・(その1)~(その10)までで十分な力を養えた方が対象です。(その10)までの10模試に比し、若干難度高めに設定してありますので、お含み置きください・・・
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*文章題は、原文を尊重して旧かな使いを使用しているものがあります。ご了承ください。(漢字は新字に直しています)
*本番並みに、時間は60分厳守でトライしてみてください。
*それでは・・・(高得点リピーターの方には幾分“物足りない”かも知れませんが、それでも何問(=難問)かはお役にたてるかも(笑)・・・)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その15> *次回(その16)は、5/31(木)配信*
(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.扈蹕の従者、許多なり
2.満座の嗤詆を受ける
3.目出度き瓊筵に瓮精聚まる
4.棘鬣魚とは鯛の異名という
5.金融界の混乱が市場を壅塞した
6.巨大な丘垤が点在する
7.瑰麗な甃城を睥睨す
8.首のまわりに癭瘤が幾つか出来た
9.瞎字不識の輩多し
10.文章を吟味して贅肬を刪る
11.禊事の後、啐飲す
12.安寧の平安、民、嗇事に勤しむ
13.天下に臨莅せば、無為に若くは莫し
14.珍味の鱲子を堪能する
15.卓犖たる論弁の才が具わる
16.将自ら兵の癰を嗽吮す
17.僧兵が大挙して嗷訴に及んだ
18.生の繋縛を斫断せんことを希う
19.遊居して厚く養うは牟食の民なり
20.戦渦の裡、躱難に若くはなし
21.耳目に嫺わざるを以て排斥せり
22.堰かれて一層思いが募った
23.笛のような美しい声で鷽が囀る
24.屭(屓)の店に連れていかれた
25.燧を鑽りて火を改む
26.斛を以て此れを量る
27.春の褶を拵える
28.蠍の螫にやられた
29.杆で敵の槍を防ぐ
30.百人の組織の佰を務める
(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.颱風で街路樹がネコソぎになった
2.釦穴を丁寧にカガる
3.姫はコワク的な眼差しで王を見た
4.フヨウホウは富士山の美称である
5.モチゴメは粘り気が強い
6.ヒゲンで比喩的にわかりやすく説く
7.ケにも晴れにも普段着で通した
8.一日見ざればヒリン生ず
9.天涯ヒリンの若し
10.親しい友たちの連璧ヒリンを受く
11.古代中国のキビ政策は有名だ
12.蒼蠅キビに付して千里を致す
13.ホショウの広がる美しい島だ
14.兵営のホショウに立つ
15.世界最大のカンスイ湖である
16.家族総出で苗床にカンスイする
17.電車の中で財布をスり取られた
18.煎った胡麻をスり鉢に移す
(国字)
19.鴨はドジョウなどを捕食する
20.スイ臓の調子が悪い
(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.父の死後に残された子。わすれがたみ。
2.読書する所、学校、塾。また、てら。
3.ねんごろで慎み深い。
4.病気。やまい。
5.兄弟や子がなく孤独な者。
<語群>
( かんか、ようへい、いげつ、ぼうゆう、せいろ、きんかく、けいどく、いんぎん )
(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。(20) 2×10
1.( )煮鶴 2.( )花街 3.( )秀英 4.( )捕雀 5.( )聚蛍
6.一挙( ) 7.以身( ) 8.玉肌( ) 9.許劭( ) 10.頭会( )
<語群>
( げったん、きれん、こうじ、ふんきん、えいか、えんもく、りゅうはく、しゃいん、じゅんり、そうきん )
問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.目上には媚び、目下の人には不誠実な態度をとる
2.激しく憤るさま
3.見落としている過失や誤りを見つけて正し補う
4.準備を怠り、その場になって焦りあわてるたとえ
5.私心や下心を起こすと友好的な関係が失われるたとえ
<四字熟語群>
( 海翁失鷗 金枝花萼 拾遺補闕 于公高門 大寒索裘 嚼歯穿齦 諂上欺下 兎葵燕麦 )
(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.甘藷 2.海螺 3.樗蚕 4.海鏡 5.搗布 6.茶梅 7.旋覆花 8.黄瑞香 9.毛斯綸 10.哥薩克
(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.窕邃 - 2.窕い
イ.3.窘急 - 4.窘しい
ウ.5.偈偈 - 6.偈い
エ.7.尹人 - 8.尹す
オ.9.戳傷 - 10.戳く
(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.荒蕪 2.闃寂 3.絶巓 4.野史 5.福祚
6.霄漢 7.伊達 8.深幽 9.狡獪 10.乞人
<語群>
( かおう、えんげん、しじょう、かんかつ、さんし、そうきゅう、けんどう、こうゆ、かいし、かんかつ )
(注)語群に同じひらがな読みがあるが誤りではない。
(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.海はスイロウを譲らず、以てその大をなす
2.魚のかかるはカンジに由る
3.ケイケンも寧らかならず
4.クンユウは器を同じくせず
5.強弩の極矢、ロコウをも穿つ能わず
6.カンポウの交わり
7.布はヌキから 男は女から
8.ウドンゲの花 待ちたる心地
9.イアクの臣
10.ホウロウに松柏なし
(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「爾時(ときに)ヴェンガイン村に一素女あり、ジサと名づく、貞操堅固、1.ギヨウ挺特、挙世無双だった。数千の2.ムコの民を助けたさに左思右考して神託通りにこの難題を見事遣って退けた。
ジサ女、年中何の月にも属せず、太陽天に停まって動かぬと信ぜらるる日を択び、身にア.罟を被ったのみ故、裸とも著衣とも言えぬ。それから一足をイ.橇に、一足を山羊の背に載せて走らせ、満月の昏時(くれどき)、明とも暗とも付かぬうちに王宮に到った。王大いに悦び救済の法を諮らうと、ジサそれは容易な事、国内に荒野が多い、それへ人民の一部分を移して開墾しなさいと勧め、王これに従って見事に凶難を免れた。この王も年若くて美男だったから、相談たちまち調ってジサを娶り挙国極めて歓呼した。古スウェーデン三大祭の一たるジサ祭はこの記念のために始められたので、かの国キリスト教に化した後も、毎年二月初めの日曜にこれを祝うて今に絶えぬと、ロイドの『瑞典小農生活ピーサント・ライフ・イン・スエズン』に出づ。」(「羊に関する民俗と伝説」南方熊楠)
(B)「十八世紀の仏国植物学大家ジュシューいわく、いわゆる植物羔ヴェジテーブル・ラムとは羊歯の一種でリンナースが学名をポジウム・バロメツと附けた。その幹一尺ほど長く横たわるを四、五の根あって地上へ支え揚ぐる。その全面長く金色な綿毛を被った形、とんとシジアのウ.羔に異ならぬ。それに附会して種々の奇譚が作られたのだと(『自然科学字彙ジクチョネール・デ・シャンス・ナチュレル』四巻八五頁)。予昔欧州へ韃靼から渡した植物羔を見しに、巧く人工を加えていかにも羊児ごとく仕上げあった。・・・また『エ.輟耕録』に3.バクホクで羊の角を種えて能く兎の大きさの羊を生ず、食うに肥美(うまし)とある(『類函』四二六)。一六三八年アムステルダム板リンショテンの『航海記』一一二頁に、ゴア市の郊外マテヴァクワスなる土堤(どて)へ羊や牛の角を多く棄つる。これはインド人もとよりかかる物を嫌うが上に、スペインやポルトガルよりの来住人は、不貞の淫婦の夫を角生えたと罵り、近松の浄瑠璃に夫が不在中、妻が間男4.コシラえたを知らずに、帰国早々知り合いより口上なしにオ.苧麻を贈りて、門前へ積み上げたごとく、角を門前へ置かれたり、角や角の形を示さるるを妻が姦通しいる標示とする故、太(いた)く角を嫌うからだ。さてこの土堤に捨てられた角は、日数経て一掌パーム、もしくはそれ已上長き根を石だらけの荒地に下す事、草木に異(かわ)らず、他に例もなければ訳も別らず。千早振る神代も聞かぬ珍事なるを予しばしば目撃した。だからゴアの名物は間男持ちの女で角を切ってもまた根ざすと苦笑いながらの評判だとある。わが邦で嫉妬を角というと多分同意義だろうが、この事甚だ奇怪だ。(「羊に関する民俗と伝説」南方熊楠)
(C)「国調の変、蓋し三あり。古昔は臣たらざる所あれば、海の内外を問はず、東征西伐し、必ず強梗を鋤(のぞ)きて止む、その勢極めて盛んなり。其の後蕃夷悍然来り侵す、而して我兵を発してカ.殲鏖す、古に非ずと雖も亦盛んなり。今は即ち膝を屈し首を低(た)れ、夷の為す所に任す。国に衰へたる、古より未だ曾て有らざるなり。之を太陽に譬へんに、始めは赫々耀々として物能く之に抗することなし。已にして月之に抗して克たず、適々自ら蝕欠を取るのみ。終りや遂に月の蝕する所となり、自ら照らすこと能はず。是、至変なり。嗚呼、世愈々降り、国愈々衰ふ。衰にして已まずんば、滅びずして何をか待たん。蓋し一治一乱は政の免れざる所、一盛一衰は国の必ずある所にして、衰極まりて復盛んに、乱極まりて又治まるは即ち物の常なり。況んや皇国は四方に君臨し、天日の5.シの永く天壌と極まりなきもの、安んぞ一たび衰へて復盛んならざることあらんや。近年来、露西亜・米利堅、6.シンシンとして来りキ.逼る、而も官吏苟且にして7.ケンギもて処分す。是、豈、永世変ずることなからんや。皇天、吾が邦を8.ケンユウす、必ず将に英主9.テッペキを生じ、一変して古の盛に復するものあらん。是の時に方(あた)りて、万国の情態形勢を察観し、之が規画経緯を為すに、図を按じ筆を弄して空論高議する者、固より此に与(とも)にすることを得ざるなり。吾、微賤なりと雖も、亦皇国の民なり。深く理勢の然る所以を知る、義として身家(注1)を10.コセキし、黙然坐視して皇恩に報ぜんことを思はざるに忍びざるなり。然らば即ち吾の海に航せしこと、豈已むを得んや。今、事、ク.蹶き計敗れ、退きて図を按じ筆を弄して空論高議する者と流を同じうす、何の羞恥かこれにケ.尚へん。昔、吾、史を読みて、敏達帝日羅(注2)を召喚したまふに至る、コ.欣躍して謂(おも)へらく、国復盛んならんと。其の賊に害せらるるに及んで、覚えず慟哭す。後の此の文(注:この「幽囚録」を指す)を読む者、安んぞ其の欣躍慟哭、吾の日羅に於けるが如きことなきを知らんや。(「幽囚録」―自序― 吉田松陰 )
(注1)身家:わが身や家のこと
(注2)日羅:日本書紀。百済の高官。朝廷は任那国の復興の謀をめぐらすために日羅を召喚したが、同行していた百済の官吏に殺された。
👍👍👍 🐕 👍👍👍
<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その15 標準解答>
(一)
1.こひつ *扈蹕(コヒツ):天子の乗物につき従う。行幸にしたがう。扈駕。(また、その人) 2.してい *あざ笑いののしる 3.おうせい*瓮精=酒瓶の精、酒好きの人を評した語。=甕精 4.きょくりょう 5.ようそく 6.きゅうてつ 7.しゅうじょう*甃を用いて築いた城 8.えいりゅう *こぶ 9.かつじ 10.ぜいゆう 11.さいいん *啐飲(サイイン):祭の後に飲む。 12.しょくじ*嗇事=穡事=収穫の仕事 13.りんり 14.りょうし 15.たくらく 16.そうせん 17.ごうそ 18.しゃくだん 19.ぼうしょく 20.たなん*危難をさける
21.なら(わざる) 22.せ(かれて) 23.うそ 24.ひいき *他例:出来の良い子が先生に屭(屓)される 25.き(りて) *〔論語・陽貨〕 26.ます 27.あわせ 28.どく 29.たて 30.おさ
(二)
1.根刮(ぎ) 2.縢(る) 3.蠱惑 4.芙蓉峰 5.糯・糯米 6.鄙諺 7.褻 8.鄙吝(*故事ことわざ) 9.比隣 10.賁臨 11.羈縻 12.驥尾 13.堡礁 14.歩哨 15.鹹水 16.灌水 17.掏 18.擂 19.鯲 20.膵
(三)
1.遺孼 (未出):(大字源)父の死後に残された子。わすれがたみ。
2.精廬:セイロ(大字源)①読書する所。学校。塾。②てら。精舎(ショウジャ)。*“セイシャ”読みなら、「大字源:①読書する所。学校。塾。②精神のやどる所。こころ。からだ。道士のいる所。」
3.懃恪(勤恪)*漢検2に「勤恪」ないが大字源では「同)」 (漢検2)①ねんごろ。ていねい。「懃恪(キンカク)」「慇懃(インギン)」
懃恪:(大字源)キンカク:ねんごろで慎み深い。同)勤恪 ⇦漢検2には「同)」ナシ。
4.恙病(ようへい)(漢検2)③病気。「恙病」(読みナシ)(大字源)ヨウヘイ・ヨウビョウ:病気。やまい。
5.煢独 *ダミー選択肢かんか
煢独(ケイドク):(漢検2)身寄りのない独り者。兄弟や子がなく孤独な者。
(ダミー用)鰥寡カンカ:(漢検2)妻を失った男と夫を失った女
(四)
問1
1.焚琴 2.柳陌 3.栄華 4.掩目 5.車胤 6.双擒 7.殉利 8.香膩 9.月旦 10.箕斂
問2
1.てんじょう 2.しゃくし 3.ほけつ 4.さくきゅう 5.しつおう
(参考)
1.(諂上)欺下(てんじょうぎか):目上の人には媚びおもねり、目下の人には不誠実でばかにした態度をとること。 類)諂上傲下(てんじょうごうか) 諂上抑下(てんじょうよくか) 吐剛茹柔(とごうじょじゅう)
2.(嚼歯)穿齦(シャクシセンギン):激しく憤るさま
3.拾遺(補闕)(シュウイホケツ):見落としている過失や誤りを見つけて正し補うこと
4.大寒(索裘)(たいかんさくきゅう):準備を怠り、その場になって焦りあわてるたとえ。「大寒にキュウ(裘)を索(もと)む」
5.海翁(失鷗)(かいおうしつおう):私心や下心を起こすと友好的な関係が失われるたとえ。私心を起こすと失うところが大きいたとえ。無心無欲をすすめた語。海辺でカモメと戯れるのが好きな男(海翁)が、その父からカモメをつかまえてくるように言われたところ、いつもは100羽以上も近寄ってくるカモメがその日は一羽も近づいてこなかったという故事から。
(ダミー) 金枝(花萼) (兎葵)燕麦 (于公)高門
(五)
1.さつまいも 2.つぶ 3.しんじゅさん 4.つきひがい 5.かじめ 6.さざんか 7.おぐるま 8.みつまた 9.モスリン 10.コサック
(六)
1.ちょうすい 2.ふか(い) *邃(ふか・おくぶか)い *窕邃(チョウスイ):奥深いさま。 *「窈」は“窈(おくぶか)い”
3.きんきゅう 4.あわただ(しい) *“せ(まる)”訓も対応する。✕「くる(しい)」訓はナシ。“くる(しむ)”訓あるも・・・。
あわただ(しい):窘歩=忙しく歩む・急歩(大)、窘急=さしせまりこまる、あわただしいさま
5.けつけつ 6.はや(い) *漢検2熟語
7.いんじん 8.ただ(す) *ただ(す):尹人:人を正す (*「人を尹(おさ)める」と書き下しにはある←字通)「尹人―尹(おさ)める」もありうる。)
9.たくしょう 10.つ(く) *漢検2は“つ(く)”訓のみ。*戳傷:突き傷つける、または刺し傷→「戳(さ)す」にも対応する
(七)
1.膏腴 2.喧閙 3.山趾 4.史乗 5.禍殃
6.蒼穹 7.寛闊 8.淵玄 9.奸黠 10.丐子
(参考)
丐子(カイシ)=乞人(キツジン) 類):丐人、丐児、丐夫、乞人(キツジン)、乞丐
(八)
1.水潦 2.甘餌:用心深い魚もうまいエサにはだまされて針にかかる。人は利欲につられて失敗するもの。 3.鶏犬*鶏犬不寧(けいけんふねい):きわめて緊迫した事態で、心安らかではいられないたとえ。 4.薫蕕 5.魯縞 6.管鮑 7.緯:(「布は縦から・・・」ともいう。) 8.優曇華 9.帷幄 10.培塿・部婁
(九)
1.儀容 2.無辜 3.漠北 4.拵 5.嗣 6.駸々・駸駸 7.権宜 8.眷祐 9.哲辟 10.顧惜
ア.あみ(“うおあみ”という訓もあることはあるが🔺) イ.そり(“かんじき”訓は不適) ウ.こひつじ エ.てっこうろく オ.おあさ(原文ルビは“おあさ”だが、「まお・チョマ・からむし」でも〇だろう。) カ.せんおう キ.せま(る) ク.つまず(き) ケ.くわ(へん) コ.きんやく
(参考)
顧惜:いとおしんで大切にすること。 「四洲に伝播して少しくも-する所 なし/明六雑誌 19」 『三省堂 大辞林』
理勢:(広辞苑)世の中のなりゆき。世の中の情勢。主として明治期に用いた語。
天日の嗣(シ):「天つ日嗣(あまつひつぎ): 皇位を継承すること。また、皇位。あまのひつぎ。」の事からピンとこないと難しいかもしれない・・・。
👍👍👍 🐕 👍👍👍
(想定減点予想)
読み7 書き6 語選択4 四字4~6 当て字2 音訓5 対類6 故事4 文章8
計48 152~154
👍👍👍 🐕 👍👍👍
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<偶然は準備のできていない人を助けない>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●<30-1向け模試>(その15)を配信します・・・(その1)~(その10)までで十分な力を養えた方が対象です。(その10)までの10模試に比し、若干難度高めに設定してありますので、お含み置きください・・・
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*文章題は、原文を尊重して旧かな使いを使用しているものがあります。ご了承ください。(漢字は新字に直しています)
*本番並みに、時間は60分厳守でトライしてみてください。
*それでは・・・(高得点リピーターの方には幾分“物足りない”かも知れませんが、それでも何問(=難問)かはお役にたてるかも(笑)・・・)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その15> *次回(その16)は、5/31(木)配信*
(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.扈蹕の従者、許多なり
2.満座の嗤詆を受ける
3.目出度き瓊筵に瓮精聚まる
4.棘鬣魚とは鯛の異名という
5.金融界の混乱が市場を壅塞した
6.巨大な丘垤が点在する
7.瑰麗な甃城を睥睨す
8.首のまわりに癭瘤が幾つか出来た
9.瞎字不識の輩多し
10.文章を吟味して贅肬を刪る
11.禊事の後、啐飲す
12.安寧の平安、民、嗇事に勤しむ
13.天下に臨莅せば、無為に若くは莫し
14.珍味の鱲子を堪能する
15.卓犖たる論弁の才が具わる
16.将自ら兵の癰を嗽吮す
17.僧兵が大挙して嗷訴に及んだ
18.生の繋縛を斫断せんことを希う
19.遊居して厚く養うは牟食の民なり
20.戦渦の裡、躱難に若くはなし
21.耳目に嫺わざるを以て排斥せり
22.堰かれて一層思いが募った
23.笛のような美しい声で鷽が囀る
24.屭(屓)の店に連れていかれた
25.燧を鑽りて火を改む
26.斛を以て此れを量る
27.春の褶を拵える
28.蠍の螫にやられた
29.杆で敵の槍を防ぐ
30.百人の組織の佰を務める
(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.颱風で街路樹がネコソぎになった
2.釦穴を丁寧にカガる
3.姫はコワク的な眼差しで王を見た
4.フヨウホウは富士山の美称である
5.モチゴメは粘り気が強い
6.ヒゲンで比喩的にわかりやすく説く
7.ケにも晴れにも普段着で通した
8.一日見ざればヒリン生ず
9.天涯ヒリンの若し
10.親しい友たちの連璧ヒリンを受く
11.古代中国のキビ政策は有名だ
12.蒼蠅キビに付して千里を致す
13.ホショウの広がる美しい島だ
14.兵営のホショウに立つ
15.世界最大のカンスイ湖である
16.家族総出で苗床にカンスイする
17.電車の中で財布をスり取られた
18.煎った胡麻をスり鉢に移す
(国字)
19.鴨はドジョウなどを捕食する
20.スイ臓の調子が悪い
(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.父の死後に残された子。わすれがたみ。
2.読書する所、学校、塾。また、てら。
3.ねんごろで慎み深い。
4.病気。やまい。
5.兄弟や子がなく孤独な者。
<語群>
( かんか、ようへい、いげつ、ぼうゆう、せいろ、きんかく、けいどく、いんぎん )
(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。(20) 2×10
1.( )煮鶴 2.( )花街 3.( )秀英 4.( )捕雀 5.( )聚蛍
6.一挙( ) 7.以身( ) 8.玉肌( ) 9.許劭( ) 10.頭会( )
<語群>
( げったん、きれん、こうじ、ふんきん、えいか、えんもく、りゅうはく、しゃいん、じゅんり、そうきん )
問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.目上には媚び、目下の人には不誠実な態度をとる
2.激しく憤るさま
3.見落としている過失や誤りを見つけて正し補う
4.準備を怠り、その場になって焦りあわてるたとえ
5.私心や下心を起こすと友好的な関係が失われるたとえ
<四字熟語群>
( 海翁失鷗 金枝花萼 拾遺補闕 于公高門 大寒索裘 嚼歯穿齦 諂上欺下 兎葵燕麦 )
(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.甘藷 2.海螺 3.樗蚕 4.海鏡 5.搗布 6.茶梅 7.旋覆花 8.黄瑞香 9.毛斯綸 10.哥薩克
(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.窕邃 - 2.窕い
イ.3.窘急 - 4.窘しい
ウ.5.偈偈 - 6.偈い
エ.7.尹人 - 8.尹す
オ.9.戳傷 - 10.戳く
(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.荒蕪 2.闃寂 3.絶巓 4.野史 5.福祚
6.霄漢 7.伊達 8.深幽 9.狡獪 10.乞人
<語群>
( かおう、えんげん、しじょう、かんかつ、さんし、そうきゅう、けんどう、こうゆ、かいし、かんかつ )
(注)語群に同じひらがな読みがあるが誤りではない。
(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.海はスイロウを譲らず、以てその大をなす
2.魚のかかるはカンジに由る
3.ケイケンも寧らかならず
4.クンユウは器を同じくせず
5.強弩の極矢、ロコウをも穿つ能わず
6.カンポウの交わり
7.布はヌキから 男は女から
8.ウドンゲの花 待ちたる心地
9.イアクの臣
10.ホウロウに松柏なし
(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「爾時(ときに)ヴェンガイン村に一素女あり、ジサと名づく、貞操堅固、1.ギヨウ挺特、挙世無双だった。数千の2.ムコの民を助けたさに左思右考して神託通りにこの難題を見事遣って退けた。
ジサ女、年中何の月にも属せず、太陽天に停まって動かぬと信ぜらるる日を択び、身にア.罟を被ったのみ故、裸とも著衣とも言えぬ。それから一足をイ.橇に、一足を山羊の背に載せて走らせ、満月の昏時(くれどき)、明とも暗とも付かぬうちに王宮に到った。王大いに悦び救済の法を諮らうと、ジサそれは容易な事、国内に荒野が多い、それへ人民の一部分を移して開墾しなさいと勧め、王これに従って見事に凶難を免れた。この王も年若くて美男だったから、相談たちまち調ってジサを娶り挙国極めて歓呼した。古スウェーデン三大祭の一たるジサ祭はこの記念のために始められたので、かの国キリスト教に化した後も、毎年二月初めの日曜にこれを祝うて今に絶えぬと、ロイドの『瑞典小農生活ピーサント・ライフ・イン・スエズン』に出づ。」(「羊に関する民俗と伝説」南方熊楠)
(B)「十八世紀の仏国植物学大家ジュシューいわく、いわゆる植物羔ヴェジテーブル・ラムとは羊歯の一種でリンナースが学名をポジウム・バロメツと附けた。その幹一尺ほど長く横たわるを四、五の根あって地上へ支え揚ぐる。その全面長く金色な綿毛を被った形、とんとシジアのウ.羔に異ならぬ。それに附会して種々の奇譚が作られたのだと(『自然科学字彙ジクチョネール・デ・シャンス・ナチュレル』四巻八五頁)。予昔欧州へ韃靼から渡した植物羔を見しに、巧く人工を加えていかにも羊児ごとく仕上げあった。・・・また『エ.輟耕録』に3.バクホクで羊の角を種えて能く兎の大きさの羊を生ず、食うに肥美(うまし)とある(『類函』四二六)。一六三八年アムステルダム板リンショテンの『航海記』一一二頁に、ゴア市の郊外マテヴァクワスなる土堤(どて)へ羊や牛の角を多く棄つる。これはインド人もとよりかかる物を嫌うが上に、スペインやポルトガルよりの来住人は、不貞の淫婦の夫を角生えたと罵り、近松の浄瑠璃に夫が不在中、妻が間男4.コシラえたを知らずに、帰国早々知り合いより口上なしにオ.苧麻を贈りて、門前へ積み上げたごとく、角を門前へ置かれたり、角や角の形を示さるるを妻が姦通しいる標示とする故、太(いた)く角を嫌うからだ。さてこの土堤に捨てられた角は、日数経て一掌パーム、もしくはそれ已上長き根を石だらけの荒地に下す事、草木に異(かわ)らず、他に例もなければ訳も別らず。千早振る神代も聞かぬ珍事なるを予しばしば目撃した。だからゴアの名物は間男持ちの女で角を切ってもまた根ざすと苦笑いながらの評判だとある。わが邦で嫉妬を角というと多分同意義だろうが、この事甚だ奇怪だ。(「羊に関する民俗と伝説」南方熊楠)
(C)「国調の変、蓋し三あり。古昔は臣たらざる所あれば、海の内外を問はず、東征西伐し、必ず強梗を鋤(のぞ)きて止む、その勢極めて盛んなり。其の後蕃夷悍然来り侵す、而して我兵を発してカ.殲鏖す、古に非ずと雖も亦盛んなり。今は即ち膝を屈し首を低(た)れ、夷の為す所に任す。国に衰へたる、古より未だ曾て有らざるなり。之を太陽に譬へんに、始めは赫々耀々として物能く之に抗することなし。已にして月之に抗して克たず、適々自ら蝕欠を取るのみ。終りや遂に月の蝕する所となり、自ら照らすこと能はず。是、至変なり。嗚呼、世愈々降り、国愈々衰ふ。衰にして已まずんば、滅びずして何をか待たん。蓋し一治一乱は政の免れざる所、一盛一衰は国の必ずある所にして、衰極まりて復盛んに、乱極まりて又治まるは即ち物の常なり。況んや皇国は四方に君臨し、天日の5.シの永く天壌と極まりなきもの、安んぞ一たび衰へて復盛んならざることあらんや。近年来、露西亜・米利堅、6.シンシンとして来りキ.逼る、而も官吏苟且にして7.ケンギもて処分す。是、豈、永世変ずることなからんや。皇天、吾が邦を8.ケンユウす、必ず将に英主9.テッペキを生じ、一変して古の盛に復するものあらん。是の時に方(あた)りて、万国の情態形勢を察観し、之が規画経緯を為すに、図を按じ筆を弄して空論高議する者、固より此に与(とも)にすることを得ざるなり。吾、微賤なりと雖も、亦皇国の民なり。深く理勢の然る所以を知る、義として身家(注1)を10.コセキし、黙然坐視して皇恩に報ぜんことを思はざるに忍びざるなり。然らば即ち吾の海に航せしこと、豈已むを得んや。今、事、ク.蹶き計敗れ、退きて図を按じ筆を弄して空論高議する者と流を同じうす、何の羞恥かこれにケ.尚へん。昔、吾、史を読みて、敏達帝日羅(注2)を召喚したまふに至る、コ.欣躍して謂(おも)へらく、国復盛んならんと。其の賊に害せらるるに及んで、覚えず慟哭す。後の此の文(注:この「幽囚録」を指す)を読む者、安んぞ其の欣躍慟哭、吾の日羅に於けるが如きことなきを知らんや。(「幽囚録」―自序― 吉田松陰 )
(注1)身家:わが身や家のこと
(注2)日羅:日本書紀。百済の高官。朝廷は任那国の復興の謀をめぐらすために日羅を召喚したが、同行していた百済の官吏に殺された。
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その15 標準解答>
(一)
1.こひつ *扈蹕(コヒツ):天子の乗物につき従う。行幸にしたがう。扈駕。(また、その人) 2.してい *あざ笑いののしる 3.おうせい*瓮精=酒瓶の精、酒好きの人を評した語。=甕精 4.きょくりょう 5.ようそく 6.きゅうてつ 7.しゅうじょう*甃を用いて築いた城 8.えいりゅう *こぶ 9.かつじ 10.ぜいゆう 11.さいいん *啐飲(サイイン):祭の後に飲む。 12.しょくじ*嗇事=穡事=収穫の仕事 13.りんり 14.りょうし 15.たくらく 16.そうせん 17.ごうそ 18.しゃくだん 19.ぼうしょく 20.たなん*危難をさける
21.なら(わざる) 22.せ(かれて) 23.うそ 24.ひいき *他例:出来の良い子が先生に屭(屓)される 25.き(りて) *〔論語・陽貨〕 26.ます 27.あわせ 28.どく 29.たて 30.おさ
(二)
1.根刮(ぎ) 2.縢(る) 3.蠱惑 4.芙蓉峰 5.糯・糯米 6.鄙諺 7.褻 8.鄙吝(*故事ことわざ) 9.比隣 10.賁臨 11.羈縻 12.驥尾 13.堡礁 14.歩哨 15.鹹水 16.灌水 17.掏 18.擂 19.鯲 20.膵
(三)
1.遺孼 (未出):(大字源)父の死後に残された子。わすれがたみ。
2.精廬:セイロ(大字源)①読書する所。学校。塾。②てら。精舎(ショウジャ)。*“セイシャ”読みなら、「大字源:①読書する所。学校。塾。②精神のやどる所。こころ。からだ。道士のいる所。」
3.懃恪(勤恪)*漢検2に「勤恪」ないが大字源では「同)」 (漢検2)①ねんごろ。ていねい。「懃恪(キンカク)」「慇懃(インギン)」
懃恪:(大字源)キンカク:ねんごろで慎み深い。同)勤恪 ⇦漢検2には「同)」ナシ。
4.恙病(ようへい)(漢検2)③病気。「恙病」(読みナシ)(大字源)ヨウヘイ・ヨウビョウ:病気。やまい。
5.煢独 *ダミー選択肢かんか
煢独(ケイドク):(漢検2)身寄りのない独り者。兄弟や子がなく孤独な者。
(ダミー用)鰥寡カンカ:(漢検2)妻を失った男と夫を失った女
(四)
問1
1.焚琴 2.柳陌 3.栄華 4.掩目 5.車胤 6.双擒 7.殉利 8.香膩 9.月旦 10.箕斂
問2
1.てんじょう 2.しゃくし 3.ほけつ 4.さくきゅう 5.しつおう
(参考)
1.(諂上)欺下(てんじょうぎか):目上の人には媚びおもねり、目下の人には不誠実でばかにした態度をとること。 類)諂上傲下(てんじょうごうか) 諂上抑下(てんじょうよくか) 吐剛茹柔(とごうじょじゅう)
2.(嚼歯)穿齦(シャクシセンギン):激しく憤るさま
3.拾遺(補闕)(シュウイホケツ):見落としている過失や誤りを見つけて正し補うこと
4.大寒(索裘)(たいかんさくきゅう):準備を怠り、その場になって焦りあわてるたとえ。「大寒にキュウ(裘)を索(もと)む」
5.海翁(失鷗)(かいおうしつおう):私心や下心を起こすと友好的な関係が失われるたとえ。私心を起こすと失うところが大きいたとえ。無心無欲をすすめた語。海辺でカモメと戯れるのが好きな男(海翁)が、その父からカモメをつかまえてくるように言われたところ、いつもは100羽以上も近寄ってくるカモメがその日は一羽も近づいてこなかったという故事から。
(ダミー) 金枝(花萼) (兎葵)燕麦 (于公)高門
(五)
1.さつまいも 2.つぶ 3.しんじゅさん 4.つきひがい 5.かじめ 6.さざんか 7.おぐるま 8.みつまた 9.モスリン 10.コサック
(六)
1.ちょうすい 2.ふか(い) *邃(ふか・おくぶか)い *窕邃(チョウスイ):奥深いさま。 *「窈」は“窈(おくぶか)い”
3.きんきゅう 4.あわただ(しい) *“せ(まる)”訓も対応する。✕「くる(しい)」訓はナシ。“くる(しむ)”訓あるも・・・。
あわただ(しい):窘歩=忙しく歩む・急歩(大)、窘急=さしせまりこまる、あわただしいさま
5.けつけつ 6.はや(い) *漢検2熟語
7.いんじん 8.ただ(す) *ただ(す):尹人:人を正す (*「人を尹(おさ)める」と書き下しにはある←字通)「尹人―尹(おさ)める」もありうる。)
9.たくしょう 10.つ(く) *漢検2は“つ(く)”訓のみ。*戳傷:突き傷つける、または刺し傷→「戳(さ)す」にも対応する
(七)
1.膏腴 2.喧閙 3.山趾 4.史乗 5.禍殃
6.蒼穹 7.寛闊 8.淵玄 9.奸黠 10.丐子
(参考)
丐子(カイシ)=乞人(キツジン) 類):丐人、丐児、丐夫、乞人(キツジン)、乞丐
(八)
1.水潦 2.甘餌:用心深い魚もうまいエサにはだまされて針にかかる。人は利欲につられて失敗するもの。 3.鶏犬*鶏犬不寧(けいけんふねい):きわめて緊迫した事態で、心安らかではいられないたとえ。 4.薫蕕 5.魯縞 6.管鮑 7.緯:(「布は縦から・・・」ともいう。) 8.優曇華 9.帷幄 10.培塿・部婁
(九)
1.儀容 2.無辜 3.漠北 4.拵 5.嗣 6.駸々・駸駸 7.権宜 8.眷祐 9.哲辟 10.顧惜
ア.あみ(“うおあみ”という訓もあることはあるが🔺) イ.そり(“かんじき”訓は不適) ウ.こひつじ エ.てっこうろく オ.おあさ(原文ルビは“おあさ”だが、「まお・チョマ・からむし」でも〇だろう。) カ.せんおう キ.せま(る) ク.つまず(き) ケ.くわ(へん) コ.きんやく
(参考)
顧惜:いとおしんで大切にすること。 「四洲に伝播して少しくも-する所 なし/明六雑誌 19」 『三省堂 大辞林』
理勢:(広辞苑)世の中のなりゆき。世の中の情勢。主として明治期に用いた語。
天日の嗣(シ):「天つ日嗣(あまつひつぎ): 皇位を継承すること。また、皇位。あまのひつぎ。」の事からピンとこないと難しいかもしれない・・・。
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(想定減点予想)
読み7 書き6 語選択4 四字4~6 当て字2 音訓5 対類6 故事4 文章8
計48 152~154
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やはり文章題は超難問だよねえ~。でも「哲辟」が出来るとはさすがだねえ~。
この難度でこれだけできれば、本番は大いに期待できるねえ~。
最終回もヨロチク~。
その15チャレンジさせていただきました。
文章題まではそこそこ調子いいだけどな~
(一)
11.そついん
(二)
6.譬言
(三)
2.清廬
(六)
4.くるーしい
6.よ-い
(七)
7.◎寛闊 これしか浮かばず偶然正解
途中で「艶彦」なんていうのも浮かんだけどね~
8.×淵源
(八)
3.敬虔
(九)
3.藐北 はるか北かと思った~
5.賜
8.???
9.哲辟○ これは自分的にファインプレー
10.???
ありがとうございました~