気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
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そろりとろり俳句の道(17)~水澄む

2023年11月10日 | そろりとろり俳句の道

※写真/Photolibrary

『俳句生活』は「通販生活」の俳句投稿コーナーで、選者は夏井いつき先生です。

入選句は(天・地/人/佳作)に分かれています。

9月の兼題:季語【水澄む】(時候/三秋)(分類/地理)傍題➜無し

※俳句歳時記【水澄む】秋はものみな澄みわたる季節であり、水もまた美しく澄む。

水底まで見えるような湖沼や川の美しさをいう。

🔶水溜まりや汲み置きの水などには使わない。➜秋の水

例句:【水澄むや人はつれなくうつくしく/柴田白葉女】

      

妹の句:【水澄めり魚は月を見上げたる】(人)

私の句:【ようやくに消えた哀しみ水澄めり】(佳作)

※写真/Photolibrary

     

秋になり、長雨や嵐など荒れた時期を通り過ぎた川や湖沼は水が澄んできます。

なかなか消えなかった哀しみも、ようやく澄んだ流れのように消えていったようです。

水澄むという季語は傍題も無く、情景を想像するのが難しくて、いろんな例題を読んでもよく分からず、澄んだ水と心情をかけて詠んでみました。

妹の句も句意は聞いていないので、私見ですが・・・

「秋になり、水がとても澄んできて、湖沼や川の魚も水中から月を眺められるようになり、見上げているのだろう」という感じでしょうか?

もっと深読みすると、「今はこうやって静かに秋の月を見上げている」と…魚と自分を置き換えている・・・

それにしても、またしても、妹は人、私は佳作・・・やはりガンバです。

次のお題(11月のお題)は、【山茶花】傍題【茶梅(さざんか)】【ひめつばき】です。

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