この頃、我が家のように3世代で住むのは時代遅れなのかもしれないと思うことがあります。
ネットで検索してみると、3世代同居は1割程度でした。
私は育った家も嫁いだ家も、そして今も3世代同居で過ごしてきたので「普通」だと思っていたのですが、1割というとなると「希少」です。
50年前、私がこの家に入った時には、実家の母が持たしてくれた着物を着て義母と一緒に、
ご近所の家(隣組とか組内とかいって、町内会とは別)の(挨拶まわり)をして歩きました。
そして、結婚式とは別に、組内の人を家に招き、お披露目会のような食事会を行いました。
確かにその時の私の気持ちを、今時の若者言葉にすると・・・
「チョォー面倒くさッ!」・・・だったので…
それはそれでやりすぎ感がありました。
でも、いきなりその集落?に入ることはできなかったのです。
今では、町内会の班内(回覧板を回す組)に引っ越してきた人の挨拶もありません。
50年経って、昔の面倒な風習なので淘汰されたということなのでしょうか?
【わが家の四方(東西南北)~お隣さん事情】
東側
ここのところ毎日、我が家の庭にどっさりと落ちるこの蔦の落ち葉掃きをしています。
紅葉が綺麗といえば綺麗なのだけれど、心が狭いので!ブツブツいいながら!
ここは10年ほど前に80歳代の家主が亡くなってから、家主の奥さん(やはり80歳代)とその娘さんと息子さん(ともに60歳代くらい?)が住んでいました。
けれど残された家族は、徐々に成長した蔦と雑草で呑み込まれた家に、そのまま何もせず住んでいました。
2、3年前奥さんが施設に入ると、同時に娘さんと息子さんの姿も見ることがなくなり、空き家になりました。
風の噂だと、施設に入っていたお母さんは亡くなったそうです。
我が家は隣家だけれど、これはあくまでも噂!の情報です。
西側
ここは40年以上空き家です。
同じく、家と庭は大きく成長した蔦と雑草で呑み込まれています。
手前の小さな空地の雑草は私が抜いています。
左側が我が家の玄関なので、虫(時々毛虫)が飛んできて困るので自衛です。(これまた心が狭いので!ブツブツいいながら!)
南側
現在80代と60代の母・息子さんの二人住まい。とてつもなく大きな(数十メートル)樹木が2、3本あります。
家だけでなく、隣接している家が日陰になっています。
家と家の隙間は無く、落ち葉は数軒先の家にも飛んでいる状態で、苦情はでていますが・・・
お母さんのほうに聞いたところ、家の中は息子さん、庭はお母さん、と二人の間で担当を決めているようです。
お母さんは高齢なので「逆の方がいいのでは?」と私は思うのですが、お隣とはいえ、あまり立ち入ってもいけないので…言えません。
時おり、近所に聞こえるくらいの母子喧嘩をしていて、あまりにも状況が緊迫した時に、見かねて夫が仲裁に行ったことがあります。
北側
元農家で自宅の周りに賃貸アパートや駐車場をいくつか持っている地主さんです。
100歳のお母さんと60代半ばの娘さんとの2人住まいです。
自宅も庭が広く、時々植木屋さんも入り、四季折々の木や花が植えられ、娘さんもお母さんの介護のかたわらよく庭の手入れをしています。
私も仕事を辞めてから、この娘さんとはお隣同士庭木の話などをよくしています。
近所の風景も住まいも、時代とともにいろいろな変化があり、あと数十年後はまた違った風景になるのでしょう。
このまま少子化の時代は続くと思われるので、徐々に、どこもかしこも空地や空き家が増え、草木に覆われ、自然に帰れないものはその残骸を残し・・・
・・・どんな風景になるのでしょう。
もう私は見ることがないと思いますけれど、多分・・・。
庭にぽつんと咲いた黄色の薔薇、もうひとつ蕾があります。
それにしても今年は暖かい年の瀬です。