※FineGraphics/写真AC
【俳句ポスト365】は、愛媛県松山市が運営する俳句投稿サイトで、誰でも無料で投句できます。
毎月1回の兼題について俳句を募集し、発表しています。
選者は初級者部門は家藤正人先生、中級以上部門は夏井いつき先生です。
1月の兼題は季語【春着(はるぎ)】新年/人事
傍題:春著(はるぎ)・正月小袖・春小袖・花小袖・初衣装・春襲(はるがさね)
※俳句歳時記
新年に着る晴着のこと。
🔶かっての正月は、外出時だけでなく家庭内でも改まった衣装を身に着けた。
春の花衣同様、季節のめりはりを強く意識した季語である。
春の着物のことではない。
例句:【老いてだに嬉し正月小袖かな/信徳】
妹の句:【パンプスの音も光りし春着の日】初級者部門入選
私の句:【装ふも君に逢ふため春着かな】初級者部門入選
見出し
またまた「類想」です。
●ピックアップコメント(※家藤正人先生)
初級・中級に関わらず、類想は似通ったものが集まります。
着た人の行動や姿を描こうとするのは「春着」という季語の必然ですね。
めでたさや華やぎ、新年や美しい装いへの喜びなど、それらは「春着」という季語の本意といえるでしょう。
共感度が高い分、どこかでみたフレーズ=類想が多くみられました。
それは私が学生だった頃の、昔々のお正月!
母に着物を着せて貰って、彼(今の夫)と待ち合わせて明治神宮へ初詣に行ったことがありました。
【春着】とはお正月の装いということで・・・その時のことを詠いました。
もしこの句が選ばれたなら、その時の写真を使おうと思い捜しましたが、見つかりませんでした。
「Time goes by. そりゃあ50年以上も前だもの!」
なので今回も写真ACさんのものを使わせてもらいました。
それにしても、今時はお正月だからといって改めて衣装を変えるというようなことが少なくなったように思えます。
特に着物に関しては着ることも無くなりました。
街でもあまり見かけません。
「箪笥の肥やし」になってしまった着物を捨てられずにいる私も、それが悩みどころの齢となってしまいました。
次回の兼題は【啓蟄(けいちつ)中春/時候】
締め切り3月19日 発表4月21日です。