気がつけば思い出Ⅱ

日々の忙しさの中でフッと気がついた時はもう
そのまま流れていってしまう思い出!
それを一瞬でも残せたらと...。

落し文をお題にした母の句~恋文(ラブレター)

2020年05月26日 | 伊代の俳句

落し文拾いて恋を知らざりき

落ちている揺籃(ようらん)を拾ったけれど、これは密かに想う人への(落し文)から名付けられた虫(オトシブミ)のゆりかご。落し文なんて風流だけれど、そのような恋は知らない(したことがない)なあ~。

いつもながらこの句も解読しようとするとなかなかわからない?

先ずはいろいろ調べてみた。

季語は初夏

オトシブミは小さな甲虫で、新緑の頃、広葉樹の葉のなかに卵を入れ、

その葉を(見出しの写真のように)クルクルと筒状にして、地面に落とす。

ウスモンオトシブミ 

巻かれた葉はオトシブミのゆりかごと呼ばれ、幼虫が生まれた後に餌となり、

敵からの隠れ蓑にもなるという一石二鳥の役割を果たす。

落し文は、江戸時代にあった風習で、密かに想う人の通りそうな場所に筒状に巻いたラブレター(恋歌)をそっと落としておいたという置き手紙のようなもの。

それと同じようなことをする虫というのでオトシブミというようなロマンチックな名前をもらったようだ。

虫は我が子へ、人は想う人へと、必死な思いには変わりない。

落し文とは、昔の人はなんとも風流なことをしたのだろう。

スマホでメールという現代では考えられない状況のような…。

私的にはよほど人通りのない山里で、確実に目的の人がいちばん先に見つける

というのが前提条件であれば落とすと思うのですが 

ネットで調べているうちにこんな錬切り和菓子の画像も出てきました。

※菓舗ふくおか 和菓子歳時記 平成22年皐月

美味しそうです。

この上に載っている白い球状のものは、虫の卵をイメージしたものらしいのですが、

雫とも言われているらしいので、食すものなので私は露の方がいいかなと思います。

近くならすぐ買いに行き食べてみたいと思いますが、福岡のお店らしいので無理ですね。


コメント    この記事についてブログを書く
« 出逢いは偶然か (‥ )ン? 必... | トップ | 母さんへ~電話ができないか... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿