違法宿直問題は平行線のまま
しわ寄せがブランチの技師へ
臨床検査は24時間、いつでも、どこでも、だれでも、緊急かつ迅速に受けられる必要な医療行為でありながら、供給側は、とくに夜間の勤務体制はオンコール、自宅待機、無許可宿直、時間外長時間労働など、千差万別の対応でしのいでいるのが実態であり、しかもその労働対価もまた実に多種多様な形態なのが現状です。
厚労省側の回答は、「長時間、過重労働は健康を害するので、法違反が起きたものには申告いただいて法に則った対応をしてもらう」の決まり文句を繰り返すに終始、平成14年3月の「交替制勤務で対応すること」の通達から、さらに一歩前進する回答には触れなかった。
違法当直勤務については、現実に2か所の病院で、労基署からの「交替制勤務で対応」すべしという改善指導が出されていることを伝えました。
唯一、改善する道は、検査技師の増員によって、交替制勤務で対応することが可能な体制をつくれるよう、それには増員できるだけの財政上の措置をすることと、増進するだけの診療報酬上の改善を図るべきだと強く要望しました。
病院検査室のブランチ化がすすみ、定員が削減され、人員的に、ますます交替制勤務が不可能になる実態になり、そのしわ寄せが、請負のブランチラボ社員に、さまざまな違法労働を強要し、違法不当な過酷な指示が出される原因になってことを訴えました。