4月に人間ドック学会が健診基準値の緩和案を発表しましたが、LDL-Cなどについて、動脈硬化学会は、それと異なる見解を示しています。
それによると、人間ドック学会は、たとえば65歳以上の女性は上限が190になるとしたことに対し、動脈硬化学会の指針では、年齢、性別にかかわらず140以上を病気としています。
LDL-C値の高低が、冠状動脈疾患だけでなく、様々な死因に影響を与えた場合、適正な範囲はどうあるべきか、専門家の意見は一致していないことは問題です。
ある新聞の『声欄』で、かかりつけ医に、「血液検査の結果表を示され、高い低いとだけ言われたが、では健康を保つのに、どうしたらいいかの説明がなかった」と不満の声がありました。
臨床検査技師が、医師に代わって、検査データ―の解析を丁寧に説明することができる、ただ単なる理想論でしょうか?
薬剤師が服薬の説明をするように、臨床検査前の患者への説明も、臨床検査技師の仕事となる日を心待ちにしています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます