1047話)カササギの森の谷(1)

毎回のツアーのみなさんが、実験林場カササギの森を訪れるんですけど、敷地の中央にある谷に降りることは最近はありません。降りただけ登ってくるのが苦労ですし、時間もかかります。そこで今回、写真でみてもらいましょう。

谷の底にはけっこうきれいな水が流れています。旱魃の年には涸れてしまうこともありますが、たいていは流れています。そして、表面には見えなくても、伏流水となって流れているのです。


その水を利用しているのがこの水槽です。伏流水を取り込み、それを水中ポンプで管理棟近くまで揚げ、そこの水槽にためています。2003年7月にここで発生した土石流によって、水中ポンプごと水槽が行方不明になりました。


ポプラが樹高20mほどに育っています。ポプラは生育の早い木ですが、そのぶん大量の水を必要とします。ここなんか理想的な生育環境ですね。


これは若いポプラの群生です。2003年7月の土石流でこの一帯の植物は流されてしまいました。ところがそのあとで、ポプラの種が盛んに飛んで、すぐに芽生えてきたのです。春の遅い大同でも柳絮は5月です。ポプラは土石流を予知して、種を飛ばす時期をずらしたのでしょうか?
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