しばらくまえから新しいビデオ制作の準備をしています。昨日は、池場さん、中田さんと、前中代表に事務所にきていただき、仮編集の作業をしました。大同での緑化協力20周年の集大成です。中国での緑化協力を全体的にとりあつかった作品は、「森よ、よみがえれ!」「よみがえる森」につづいて、これが3作目です。池場さんにはそのすべてにお世話になりました。
利用する場面の大半は私が撮影したものです。以前の2作はまず台 . . . 本文を読む
果樹のつぎに、トウヒ(雲杉)やトショウ(杜松)、そしてマツの大苗を移植しました。これらの針葉樹は、アンズなどにくらべ、より慎重な作業を求められます。苗の掘りあげを人力でおこない、苗のまわりをネットで巻いて、土をつけて運びました。
それに平行して、作業道建設、潅漑用パイプの埋設などがおこなわれます。苗を運ぶのに道路が必要ですし、すぐに灌水しなければ移植した苗を活着させることができません。時間を争っ . . . 本文を読む
日本のやり方からすると、ほんとに乱暴なのです。このときは急いでいたこともあり、アンズ苗の掘り上げはパワーショベルでガバッとやります。そして傷ついたり、長すぎたりする根を、剪定ハサミでちょんちょん。急いでいないときも、あまり変わりませんねえ。
植え穴は、今回は機械で掘りました。本体の後ろにアースドリルのアタッチメントをつけたトラクタが、直径・深さ60㎝ほどの穴を1つあたり数分で掘っていきます。数台 . . . 本文を読む
白登苗圃と隣接の果樹園ではたくさんの苗が育っています。ふつうなら万事休すのところですが、私たちにはこれから建設する緑の地球環境センターがあります。そのかんの直線距離は2㎞。くるまで運ぶとして片道10分もかかりません。それにしても、時間がありません。どの苗も芽が動きはじめてからの移植では、植え傷みし、活着率が下がります。白登苗圃の近くには重機が集結しつつある、という話もあります。どちらの点からみても . . . 本文を読む
前号の記事にちょっと訂正です。屋根の部分には鉄筋いりのコンクリート板がのせられています。そして、レンガの壁にも鉄筋がはいっています。言葉足らずですみませんでした。
2011年3月、私たちの第2の協力拠点を訪れたとき、前中久行代表がちょっとした異常をみつけました。管理棟や井戸小屋などの建物に、ペンキで殴り書きがしてあるのです。いったいなにか調べてもらいました。
そしたらたいへんなことがわかったの . . . 本文を読む
管理棟の建設もはじまりました。2階建てという考えもなくはなかったのですが、そのぶん強度を要求されます。つかえる土地はあるので、今回もレンガ建て平屋にしました。この地方でいちばん安価な建材は、昔も今もレンガなのです。原料の土はそこらのものを使い、燃料は石炭です。土台だけは鉄筋コンクリートにしました。
以前の拠点、環境林センターは、継ぎ足し、継ぎ足しで建てました。今回は目標点をもうけ、できるだけまと . . . 本文を読む
作業道の建設も重要です。敷地内のことですから、どこでもかってに車を通せばいいようなものですが、そうはいきません。ここに積もっている黄土、乾燥しているときはかちんかちんですが、いったん砕くと、粉になって舞い上がります。そして、ちょっとでも雨が降ると、ぬるぬるのグリスのようになって、車は動けなくなります。
コンクリート舗装という手もありますが、道をつけかえるといったケースも考えられますので、一般的に . . . 本文を読む
井戸掘りのかたわらで、潅漑用のパイプを地中に埋設していきます。深さは1.8m以上。なぜかというと、この地方の冬は寒く、地表から1.2m前後まで凍結してしまうからです。凍ってしまったら、水はでません。でも、冬期は潅漑が必要ないから、凍ってもいいじゃないか、と私なんか思ってしまうのですが、いったん凍ると、土のなかですので、地表の温度があがっても、なかなかパイプの凍結が融けないのです。
実際にひどい目 . . . 本文を読む
整地と平行してすすめたのが井戸掘りです。太さ30㎝、長さ2.5mほどのスチールの銛(もり)を地中に打ち込んでいきます。ワイヤーでつり上げては、重力にまかせて打ち下ろすわけですね。穴のなかに始終、水を流し込みます。すると穴の底では土がどろどろになります。それをときどき、細長い鉄製のバケツのようなものでくみ出します。そうやってちょっとずつ掘りすすむわけですね。
経験のある人たちが電流をつかって水脈を . . . 本文を読む
2011年の春、土壌の凍結が融けるのを待って、整地作業がはじまりました。資金のことを考えても、少しずつ開発するのが望ましかったのですが、立ち木がなくなってしまった以上はいっきょに計画をすすめるしかありません。関係のない人たちに入り込まれ、耕作でもされたら、面倒を抱え込むことになります。
そのためにブルドーザ3台とショベル1台がフル回転しました。敷地内に高低差が最大で8mあります。1枚にならすとな . . . 本文を読む
あれもやりたい、これもできる。新しい土地についてきたポプラの立ち木をみて、私たちは夢を膨らませたのです。ところが2010年12月に大同に行ってみると、なんと、立ち木はすべて伐られ、根っこまで掘り起こされていたのです。11月17日の20周年記念シンポジウムでは、そのようすを説明するのに、前中久行代表が呆然としている私の写真を出しました。お返しに、前中代表の写真をだします。
伐ったのは、前使用権者の . . . 本文を読む
代替地はポプラの林でした。材質はよくありませんし、曲がってもいます。腐れのはいっているものも少なくないのです。でも、私たちにはなかなか魅力的でした。いっきょに伐ることはせず、開発の必要に応じて少しずつ伐っていくつもりでした。
得られた材は徹底して利用するつもりでした。幹の部分にはキノコを植える。ヒラタケなら十分に育てられると思ったのです。その他のキノコも試してみるつもりでした。その方面の専門家が . . . 本文を読む
2010年夏には前使用権者とのあいだで契約が成立しました。無償で30年間という破格の条件です。でも、困った問題があります。借りることになったポプラ林のなかには50以上ものお墓があったのです。この地方の農村ではきまった墓地はなく、管理が手薄な荒れ地などにつくられます。新しい土地は背後に采涼山、前面に文瀛湖を臨んで、理想的な風水に恵まれているために、お墓も集中しているわけです。
お墓が1つあるとかな . . . 本文を読む
まとまった面積の土地で、しかも外国人がからんでいますから、その決定ができるのは市長本人にかぎられるよう。市長と親しい大同市総工会の柴京雲副主席が会見の段取りをつけてくれました。遠田宏、前中久行両顧問と私とで市長を訪ねました。私は20年近くつづけてきた私たちの緑化協力をくわしく紹介し、旧拠点がなくなり、新しい拠点をつくることができなければ、どんなに損失が大きいかを訴えました。
私の話をだまってきい . . . 本文を読む
旧環境林センターは私たちの協力活動の拠点であるとともに、この協力のシンボル、顔ともなっていました。それがなくなるのは、ほんとに痛いのです。会員や協力者のなかにも「大同市政府にとりあげられた!」というふうに考える人がいました。無理もないのです。
武春珍所長をはじめ、緑色地球網絡大同事務所のメンバーは、代替地をうるために走り出しました。とにかく土地がなければどうにもなりません。開発が急速にすすんでい . . . 本文を読む