goo blog サービス終了のお知らせ 

101)苗を育てる

 経験豊富な専門家はさすがにすごいと思います。中国側技術者のレベルアップのために、私たちの立花吉茂代表は毎回、難しい課題を与えます。たとえば、それまで育てたことのない野生樹種の育苗を説明しないで任せる。  霊丘自然植物園の技術者はそれによく応えます。経験のない種子がくると、全員で少しずつ分け、それぞれも数種類のやり方を試します。ほかの人のやり方が気になるようで、チラチラッとようすをうかがいながら。 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

100)ともに汗をかく

 大同における緑化協力も15年目にはいりました。最初は事情もわからず、失敗が多かったのに、よくつづいたものです。 . . . 本文を読む
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

099)黄土高原の範囲

 黄土高原とはどこを指すでしょう。「黄土」「高原」という2つの属性の重なるところが黄土高原ですが、はっきりした自然の境界があるわけではありません。 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

098)菌根菌

 キンコンキンときいても、おわかりではないでしょう。植物の根と共生する微生物のことで、キノコやカビのなかまです。根の細胞や細胞のすきまに菌糸を入れ、他方で土のなかに広く菌糸を張ります。 . . . 本文を読む
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

097)こどものゆすり

 昨年末、大同から北京への帰り道でのことです。高速道路が事故渋滞のため、地道に下りました。するとここも大渋滞。しかたなくわき道にはいりました。すると村の入り口にバイクを停めて、道をふさいでいました。 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

096)大同火山群

 大同市街地から東北へ30キロ余り、大同県の東部に大同火山群があります。小さな山ですが、数は十いくつあって、最近完成した大同空港からもよくみえます。火山灰や軽石をパーッと噴き上げる火山ではなく、ドロドロと溶岩を流しました。古い時代に何度も噴火したようで、山の麓に溶岩の層と降り積もった黄土の層が幾重にも重なっています。  その1つの金山寺の麓で私たちはマツを植えました。ノウサギやバッタの害に悩まされ . . . 本文を読む
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

095) 明日もまだあるか?

 「後ろ姿の北京は砂上の楼閣」などと口にする私を、大ボラ吹きと思う人もいることでしょう。でもそれは私だけではありません。北京市内で撮影した看板に「水…明日もまだあるのだろうか?」と書かれています。こちらの表現は私よりもっと深刻です。  節水の呼びかけも頻繁になされますし、市民に水不足への認識がないわけではありません。でも写真のクレーンにみられるように、オリンピックをひかえて北京は拡張につぐ拡張、膨 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

094)ナラの急速な成長

 大同市最南部でみつかった自然林は、砂漠のまん中のオアシスのような存在でした(昨年4月25日号)。そこから遠くないところに86ヘクタールのひと山の百年間の使用権を購入し、99年から自然植物園の建設に着手しました。主な目的は柴刈りと放牧を禁止し、人間の影響を排除したときの植生の変化を観察すること。  正直なところ、これほど急速な再生は予想していませんでした。主役はリョウトウナラで、ドングリの木。海抜 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

093)農村の娯楽

 黄土高原の農村で、娯楽といえばなんでしょう。いちばん目につくのはトランプです。昼下がりや夕方、道端に座り込み、薄い敷物をしいて場にし、数人ずつ何組もやっています。少額を賭けることもあるようですけど、街頭ではふつう賭けません。  私たちの中国人スタッフもよくやります。環境林センターに宿直するときは、日付けが変わるまで熱中してますし、農村を回って県の招待所に泊まるときも、仕事よりずっと身を入れてやっ . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

092)封山育林

 05年の大同、とくに南部の霊丘県は6、7月と雨がないうえに猛暑で、畑の作物も山の植物も育ちがよくなかったのです。にもかかわらず、以前にくらべ山がずいぶんと緑が濃くなったように感じたんですよ。  それを契機に振り返って、放牧のヒツジやヤギがずいぶん減ったことに思い至りました。同行の遠田宏さんにたしかめると、彼の意見も同じでした。「封山育林」=放牧や柴刈りの禁止がしだいに徹底してきたようです。  霊 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

091)内因と外因

 中国の農村を旅すると、なれない人はよく下痢をします。ひどい時はメンバーの半分以上がそうなる。日本だと集団食中毒だといって大騒ぎでしょう。  病院での点滴治療の即効性にはびっくり。お医者さんが解説してくれました。「原因は疲れです。暑いのに無理をして汗をかき、そのうえ冷たいところに座ったのがよくなかった」などと。納得にほど遠い私の顔をみて「ものごとには内因と外因があります。外因も重要ですが、より根本 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )