1360話)YouTubeで緑化協力事業を振り返っています。

コロナ禍で活動が大幅に制約されています。私たちの主要な活動地、中国との往来はもちろん、国内でも今月は自然と親しむ会を中止することになりました。 浮いた時間で中国で撮り貯めた写真の整理をすすめました。1992年から1994年の半ばまではネガフィルム、そこから2004年まではリバーサル(ポジ)フィルムをつかっていました。2004年からデジタルカメラです。 リバーサルフィルムは自分でスキャンし、ネガ . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

1272話)お花畑

日本は暑さがぶりかえしたり、台風がやってきたりで、たいへんなようですね。こちら蔚県は緯度が北緯40度、標高が900mありますし、内陸の乾燥地帯でカラッとしていますので、ほんとに過ごしやすいのです。 日本からのツアーは昨日正午前に北京空港に到着し、バスで蔚県にやってきました。渋滞もなく、思ったよりは早くつきました。 標高の高いところにはきれいなお花畑ができています。そういう場面にせっかくであった . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

1252話)狼毒

小老樹の写真をさがしていて、この写真をみつけました。なかなかきれいです。緑の地球環境センター(大同県周士庄鎮)になる予定の小老樹の林のなかで咲いていたのです。 きれいな花ですが、猛毒をもっているそうで、これを食べると地を駆けるものはすべて死に、空を飛ぶものもすべて死ぬ、とあります。中国名は狼毒で、学名はStellera chamaejasme。 梅原さんにこの花の写真をみてもらったら、「ジンチ . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

1250話)小老樹(6)

私の小老樹びいきはだんだんエスカレートしました。かつてのパソコン通信のハンドルネームを「小老樹」にしていましたし、いまでもいくつかの場面でつかっています。 そして、小老樹はえらい! 日本でも中国でも老人が勝手な買い物をしているけれども、そのクレジットカードをよくみると、書かれているのは孫の名前だ! それにたいして小老樹は、自分は育たなかったけれども、毎年、枯れ葉や枯れ枝を落として土を肥やした。 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

1249話)小老樹(5)

小老樹の林は私たちの事業にも深くかかわってきました。最初の協力拠点、環境林センター(大同市南郊区平旺郷)は以前にも書いたとおり、土の粒子が小さく、とても肥えていました。もとはここは果樹園で、周囲の住宅からでる生活汚廃水をほとんど無処理のまま灌漑につかっていたからです。 アンズやポプラなど広葉樹の育苗にはとてもつごうがよく、苗の生育も順調でした。 ところがマツをはじめとする針葉樹の育苗には適さな . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

1248話)小老樹(4)

大同で私たちが緑化協力をはじめた直後に高名な先覚者に「黄土高原ではじめるとは、シロウトは勇敢だ。成功することがあれば君たちがいちばんだ。でもあそこでは木は育たないよ」と言われたことがあります。 小老樹の林のなかで暗澹たる気持ちになったのは、そのことを思いだしたからです。 そして、なんとない違和感に最初に気づいたのは足の裏です。土の感触がやさしいんですね。あっ、ここを書いていてその情景が詳細によ . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

1247話)小老樹(3)

1960年代のことだったようですが、「北の雁北、南の湛江」という言い方があったと、大同の林業関係者からききました。全国の2つの成功モデルだったのだそう。 雁北地区は、雁門関の北の意味で、なんども書いているように、大同の周辺の農村県からなっていた行政区画です。最初に私が訪れたころは10県で構成されていましたが、そのうち7つの県は大同市と合併して現在の広域の大同市になり、残りの3県は西隣りの朔州市に . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

1246話)小老樹(2)

ポプラは成長の速い樹木ですが、そのぶん水の要求量も多いようです。立花吉茂先生に最初に会ったとき「乾燥地にポプラを植えるといったバカなことをやってないでしょうね?」といわれたのは、そのことをさしていたのでしょう。 でも、小さな苗のうちは水の必要量も多くはないので、順調に生育します。ところが大きくなるに従って、水の必要量が増えます。 桑干河流域ではこのポプラを平面に高密度に植えました。隣りの木と枝 . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

1245話)小老樹(1)

最初にこの林に気づいたのは1992年の秋で、応県か懐仁県かでのことでした。当時は雁北地区に属していたんですけど、1993年に雁北地区の多くの県が大同市と合併して広域の大同市になったさいに、この2つの県と右玉県は西隣りの朔州市に属することになりました。 おもに桑干河の近くに、このような林がありました。大きなものでもせいぜい3~4m、なかには株立ちして灌木状になっているものもあります。最初にこれをみ . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

1244話)カンムリキンバイ(金蓮花)の種

1226話でカンムリキンバイ(金蓮花、Trollius chinensis)について書き、花の写真をごらんになっていただきました。最初の花は大きかったものの、だんだん小さくなりましたが、最終的に4つがみな咲き、いまは種になろうとしています。 花1つにかなりの数ができるようで、黒くなっているところは裂け目から種子が顔をのぞかせ、熟しつつあるのがわかります。いま青いものが熟するころには、早く熟したも . . . 本文を読む
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

1241話)黄花菜(ユウスゲのなかま)

わが家の黄花菜が咲き始めました。最盛期はもうちょっと先ですけど、待ちきれなくて掲載することにします。 黄土高原を語るさいになくてはならない花です。といっても、現地では貴重な換金作物なのですね。開花する前のつぼみを摘み取り、蒸したあと、天日で乾かして出荷します。それが中華料理の高級食材、金針菜です。 大同では大同県が主要な産地なんですけど、農家にホームステイしたとき、さいわい(先方では不幸)朝か . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

1228話)山丹丹(イトハユリ)

霊丘県の南天門自然植物園で、放牧を止めたところ、すぐに増えてきたものに山丹があります。ふつうには丹を2つ重ねて山丹丹(シャンタンタン)と呼びます。和名はイトハユリ。 遠目にも目立ちますし、近くでみると光沢があります。 立花吉茂先生に「咲かせました!」と勢い込んで報告したら、「ああ、あのユリは育てやすいね」と言われました。がっかりしたんですけど、たとえば日本のササユリと比較したら、当然のことです . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

1227話)金蓮花茶

カンムリキンバイ(金蓮花)が咲いたという記事を前回書いて、そうだ、金蓮花茶を買ったのがそのままになっている、ということを思いだしました。 おみやげに買って、大阪の事務所で一回飲んだんだけど、どおってことのない味、香りで、それから飲んでいませんでした。 それにしても、あの花をお茶にするって発想がすごいですね。自分で栽培してみて、みかけよりはつくりやすいので、おそらく大量に栽培しているのでしょうね . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

1226話)カンムリキンバイ(金蓮花)

1995年の夏だったと思います。緑の地球ネットワークの緑化協力ツアーが大同市霊丘県の山中を訪れたとき、稲井由美さんが立花吉茂先生のところに1本の花をもってきました。立花先生は、「あなたはいいものをよく見つけるね!」といって感心しておられました。 キンポウゲ科であることは私もわかりましたが、のちに調べて、和名はカンムリキンバイ、中国名は金蓮花、学名はTrollius chinensisであることが . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

1224話)楡葉梅(オヒョウモモ)

時期がずれてしまいましたけど、大同でも蔚県でも、4月のツアーが訪れるころに満開で、目を楽しませてくれるのがこの花です。街路樹や公園その他、どこにでも植えられています。 とても育てやすい花木で、大同の私たち苗圃でもたくさん植え、苗を育てていました。 中国では楡葉梅、ニレに似た葉のウメの意味です。日本ではオヒョウモモといい、北海道の十勝地方にあるのだそう。こちらはニレ科のオヒョウに似た葉のモモとい . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ