インスタントラーメンのことを中国では方便面(ファンビェンメン)といいます。日本のそれが即席を意味しているのにたいし、便利な、ということをうたっています。ですから、今回の表題はまちがっていますが、あえて、そうつけてみました。
大同と渾源をむすぶ道路のそばに二嶺村があります。その付近に、突然にこのようなマツの林が現れました。こんな大きな木をいきなり植林したわけです。これこそ「植林」ですね。ふつう . . . 本文を読む
南天門自然植物園の管理棟は海抜900mあたりにあります。いちばん高いところにある南天門は海抜1300mほどで、そのあいだの平面距離は1000mほど。けっこう急なのです。
最初はもちろん、道らしい道はありませんでした。ヒツジ、ヤギの放牧が長期になされており、その踏み分け道が稜線沿いにあるだけ。植物をみるためには谷筋をいきたいのですが、途中に急な崖がでてきて、先にすすめませんでした。
道をつ . . . 本文を読む
4月27日も寒かったのです。西北のほうが暗くなったと思うと、強い風が吹き、雪がやってきます。ブルブル! しばらくすると、こんどは太陽がみえ、晴れてきます。でも、気温はそんなに上がりません。その繰り返しが一日に何回あったか知れません。
4月26日、満開に近かったあの野生のモモ(山桃)は、26日、27日の雪と寒さですっかり痛めつけられ、惨めな状態になっていました。
オキナグサ(白頭翁)はこの . . . 本文を読む
26日の午前中は、暖かかったので、作業もはかどりました。午後1時を回って、少し風がでてきました。だんだん雲が厚くなっています。そのうち、風に雪がまじってきました。フワフワしていた雪が、粉雪に変わり、土の道が白くなります。管理棟に引き上げました。手元の温度計ではかると、-6℃です。
地元の人たちがあわてだしました。雪が積もると、くるまがここから動けなくなるので、早く引き返すべきだ、というのです . . . 本文を読む
前日の天気予報によると、26日の最高気温は2℃、最低気温は-5℃です。日本からきている専門家のみなさんと、霊丘県の南天門自然植物園で活動しました。午前中、私は海抜1100mのラインにあるナラの林にいきました。
その途中に野生のモモ(山桃)が集まっています。4月初めにきたときは、まだつぼみが固く、李向東は「例年より3週間は遅れています」といっていました。今回はすでに開いています。満開の手前の八 . . . 本文を読む
4月25日朝から大同を発ち、霊丘に移動しました。途中、恒山トンネルを抜けたとたんにまっ暗になり、強風が吹き、泥の雨がバスの窓をたたきました。北岳恒山に登るつもりでしたが、取りやめ。
そのあと、気温が急に下がりました。天気予報によると、26日の最低気温はマイナス5℃、最高気温は2℃とのこと。電話できいたところ、日本も寒いんだそうですね。
26日朝、カーテンを開けると、二重窓の外側のガラスが . . . 本文を読む
代替地は市街地から約10kmの交通の便利なところです。私たちの2番目の苗圃、白登苗圃とそれに隣接する実験果樹園「かけはしの森」から直線距離で2㎞で、それらとの一体的な運営も可能になります。
あの白登苗圃は、白登山に因んで名づけました。漢の高祖・劉邦が匈奴の冒頓単于に7日7晩包囲され、絶体絶命の窮地に陥ったあの古戦場です。いまの名前は馬鋪山といいます。山頂には大同市政府が立てた記念碑があります . . . 本文を読む
環境林センターの代替地として、大同市が提供してくれたのはポプラの林です。中華人民共和国の建国(1949年)直後から、大同市の周辺では大々的な緑化運動が取り組まれました。首都北京の水源を守り、風砂を軽減するためです。
植えられたのは小葉楊という在来のポプラです。最初はよく育ったものの、途中からいじけてしまいました。苗が小さなあいだは必要な水は多くありませんが、大きくなるにしたがって、水不足が深 . . . 本文を読む
環境林センターができるまでは、大同にいるあいだ、私はあちこちのプロジェクトを渡り歩くだけでした。大同駅に着くとすぐに農村にでかけたのです。それはけっこう不安定で、つらいことでした。
環境林センターができてからは、ここを拠点に動くことになります。大同駅に着くと、まずセンターにいき、ここで計画を立て、それから農村にいきます。農村を回って、センターに帰ってくると、ここの職員たちは私をみて「お帰り! . . . 本文を読む
環境林センターは1994年8月の最初の専門家調査団によって場所が選定され、翌1995年4月に着工しました。阪神大震災の直後の、緑の地球ネットワークにとっても苦しい時期に、スタートしたのです。
中国側の人材に恵まれました。常勤職員はもとより、臨時工も誇りをもって働いてくれました。日本から訪れた人たちも、「ひと目みれば、モチベーションの高さがわかりますよ」と語ってくれました。文字通り、私たちの協 . . . 本文を読む
大同に私が通いはじめて19年目です。そのかん西暦の奇数年は例外なく旱魃でした。昨年もそう。ことしは偶数年ですが、どうなるでしょうか?
3月に2度、雪が降りました。4月にはいってからも、雪と雨が降りました。このところ、5つのボランティアツアーがやってきて、各所で苗を植えていますが、土がかなり湿っています。おかげで、灌水の必要がありません。
昨日も今日も、天気予報は雨でした。でも昨日の日中は . . . 本文を読む
渾源県下韓郷中韓村を訪れ、農家で昼食をごちそうになるときのことです。1人の男から話しかけられました。「私の姓はワンというんだけど、心あたりがありませんか?」。私は、「ああ、王さんねえ?」。王だったら、知り合いのなかにも多すぎてわかりません。
私の中国語は、ここで覚えたものです。聞くほうはちょっとはきけるようになりましたが、話すほうはまったくだめ。聞くほうも、相手がなにをいいたいかをとっさに判 . . . 本文を読む
渾源県中韓村の小学校でこどもたちと交流したとき、この子がいました。髪形がおもしろい。前髪をちょっとだけ残して、それ以外を丸刈りにしています。とても活発な子で、たくさんのこどもたちのなかでも、めだちました。
魏生学副所長に、ああいう髪形をなんと呼ぶのかときいたら、「天鬃」だという答え。こういうのって、地方ごとに呼び方はちがう可能性もあります。
通訳のWさんは、漢族ではありませんが、夫は漢族 . . . 本文を読む
霊丘の県城から上北泉村にいたる道路が、昨年の後半、全面的に改修されました。その期間、全面的な通行止めで、たいへんでした。石炭満載の大型トレーラーがひっきりなしに通行するため、鋪装がすぐに破れ、ガタガタ道でしたが、きれいに鋪装がやりなおされました。
唐河渓谷にあり、両側とも切り立った崖なので、片側1車線の道を拡幅することはできません。そして、迂回路がありません。
ここで毎回の . . . 本文を読む
この春のレポートでは、寒い、春が遅い、といったことをくりかえし書いています。ほんとにそうなのです。ちょうど2週間前、大同から渾源経由で霊丘にきましたが、見た目にはあのときの風景とほとんど変化がないように思えます。
ふつうの年なら、もうアンズが咲きはじめているはずですが、きのう渾源県中韓村でみたアンズのつぼみは、まだ固かったのです。ひょっとすると、今月中には咲かないかもしれません。
アンズ . . . 本文を読む