「三十里的莜麺四十里的糕、十里的蕎麺餓断腰(サンシリダヨウミェンスーシリダガオ シーリダチャオミェンウァドワンヤオ)」は大同の農村でよく耳にする言葉です。莜麺(ヨウミェン)はハダカエンバク、糕(ガオ)はキビ(黍)のもち、蕎麺はソバです。それらを食べてどれだけ歩けるか、腹持ちの具合を比べているわけですが、中国の1里は5百メートルです。ソバは消化がいいかわりに腹持ちが悪く、5キロも歩くと腹ぺこで腰が抜 . . . 本文を読む
雨の少ない大同ではイネやコムギはほとんど栽培しません。それに代わるのが雑穀で、代表的なのがトウモロコシ、アワ(粟)、キビ(黍)といったところ。まずはアワについて。
アワは日本でも以前はつくっていましたが、いまは完全に消えました。と思っていたら、アトピーにいいといって、最近はスーパーにも並ぶようです。でも畑に生えているものは、緑化協力ツアーに参加する若い人はもちろん、年配の日本人でもわかりません . . . 本文を読む
北京-大同の高速道路の全線開通は01年の年末でした。所要時間が大幅に短縮され、きわめて快調だったのです。でもその後、事情は変わりました。
北京から大同への往きはいいのです。大型トラックも通いますがその多くは空荷で、渋滞もありません。こちら側の車線の鋪装はさほど傷んでいません。
問題は大同から北京への帰りです。150トン以上も石炭を積む2両連結のトレーラーはさすがに高速道路に上がれませんが、1 . . . 本文を読む