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889話)春の黄土高原ワーキングツアーのご案内

日中関係の悪化は、政府間や政治の場面だけにかぎりません。民間交流にたいしても、深刻な悪影響を与えています。 先日も北京にいる日本人のお話をきいたのですが、日本のメディア情報だけをみると、中国のほうがずっと挑発的に思えるけど、海外から客観的にみると、それに劣らず日本側も挑発的だということでした。第一次世界大戦前のイギリスとドイツの関係を引き合いに出すなんてのは、まさしくそれでしょうね。 北京の大 . . . 本文を読む
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888話)砂漠化防止、環境再生への1つの可能性。

第888回ですねえ。八という数字はいまの中国でもっとも好まれる数字です。それが3つも連なりました。 渾源県呉城村について、これまで書いたようなことを、チャート図にまとめてみました。黄土高原における砂漠化の進行を、私は「環境破壊と貧困の悪循環」と題するチャートにまとめたことがあるんですけど、その悪循環から脱するための道筋の1つを描いてみたのです。 図にすれば、簡単なことですけど、じっさいに1つの . . . 本文を読む
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887話)アンズの剪定枝

いい実をならせるために、アンズは毎年、剪定する必要があります。面積は広いし、数は多いしで、その枝がけっこうな量になります。村のなかを歩くと、農家の前に立てかけて乾かしています。煮炊きにつかうのですね。 アンズの枝も商品になるそうです。線香に加工するために、業者が買い集めています。でも、量としてはわずかなものでしょう。たいていは各農家で生活燃料として使っています。 1999年にNHKのBS2の番 . . . 本文を読む
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886話)これが杏仁です

呉城村の杏仁です。昼食のまえに出してくれました。ちょっとだけ塩味をつけて軽く炒めてあります。ビールのつまみとして最高ですね。 杏仁を目的としているので、そのアンズを仁用杏といいます。実は小さく、たくさんなります。果肉が薄くて、種子が大きい。杏仁も大きいのです。 ここまで加工して、絵つきのポリ袋に入れ、密封します。そこまでの加工をこの村でするようになりました。アンズの開花は4月20日前後ですが、 . . . 本文を読む
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885話)3年つづきのアンズの豊作

アンズの開花前後に寒波がくると、重大なダメージを受ける、と書きました。村のトップの王迎才さんの表情をみるだけで、その年の収穫がどうだったか、だいたい見当がつきます。 2013年9月に会ったとき、彼はうれしそうだったのです。豊作だったそうです。これで3年つづきの豊作だといっていました。そして 「ほかの村はよくないところも多かったのに、この村がよかったのは老高(ラオガオ)のおかげだ」といいました。こ . . . 本文を読む
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884話)なぜか、進学したのは理系ばかり

加藤登紀子さんも、農家を訪ねて、炕(カン=オンドル)のうえで昼食をごちそうになりました。村のリーダーたちがいっしょだったんですけど、 「こいつの息子は成都の西南交通大学に進学しました」と紹介されると、加藤さんは「それはおめでとう!」といって乾杯します。べつの男が指さされて、 「ここの次男坊は武漢の武漢理工大学に行きました」。するとまた、「おめでとう!」で乾杯。50度からの白酒でつぎつぎに乾杯しまし . . . 本文を読む
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883話)怖いのは貧乏ではなくて…

訪れるたびに案内してくれる村の党書記の王迎才さんです(写真は2013年9月のものです)。彼は加藤さんに、 「以前は小学校を卒業させるのも難しかったのに、2000年に初めて大学進学者がでて、それからは毎年、大学に上がる人がいます。これはみんな、みなさん日本人のおかげです。アンズを植えるのを応援してくれただけでなく、それを小学校付属果樹園とすることで、教育の大切さを私たちに伝えてくれたのです」と話しま . . . 本文を読む
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882話)加藤登紀子さんがやってきました

2004年7月でしたからもう10年近くたつんですね。歌手の加藤登紀子さんが国連環境計画(UNEP)の親善大使として大同にやってきました。呉城村のアンズをみてもらったんですけど、運のいい人はこうなんですね。ちょうど収穫の真っ最中でした。しかも大豊作の年。小学生の女の子がアンズの木に登って、棒でたたいて果実を落していました。 私なんか運の悪い方の典型で、もう22年も大同の農村に通っているのに、アンズ . . . 本文を読む
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881話)育ったアンズ

黄土高原における植林の大きな目的は、水土流失を防ぐことです。大同の年間降水量は平均400㎜ほどですが、その大半が6月半ばからの3か月に集中し、ときに1時間70㎜もの豪雨になります。ごく狭い範囲に短時間、集中的に降り、しばしば雷をともないます。私も何度か体験しました。 黄土高原は植生が貧しいので、雨が直接大地をたたきます。そして土を流し去る。水もそこに留まることがありません。中国ではそれを水土流失 . . . 本文を読む
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880話)飼育されるノウサギ

1月14日の午後、緑の地球環境センターにいきました。冬枯れです。とくに、これといった大きな変化はありません。 建設中の生態植林見本園をみているとき、ノウサギの糞が落ちていました。やっぱりいるんだな、と思ったのです。私のそのようすをみながら、魏生学副所長が話しました。 「いるにはいるけど、多くはない。〇〇〇の人がきて、ウサギ狩りの網を張って、50~60羽も捕まえていった」。 私が、「いま飼ってい . . . 本文を読む
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879話)ノウサギ

ウサギというと、かわいいですよねえ、という人がいます。でも、それはペットとして飼われているウサギのことでしょう。白いウサギが多い。ミニウサギとして売られているものを買ってきて、ふつうにエサをやっていたら、大きくなって困った、という人が知り合いにいます。 子供のころ、私も飼っていました。ペットとしてではなく、肉用なんですけど、でも、食べた記憶も、どこかに売った記憶もありません。どうなったんだろう? . . . 本文を読む
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878話)ノウサギの食害

呉城村のアンズは大成功したんですけど、1990年代半ばに大同でスタートしたアンズプロジェクトのかなりの部分が失敗しました。私たちが80ha、6万本のアンズ栽培に協力した大同県徐町郷のプロジェクトもみごとに壊滅しました。呉城村のすぐ北で、10kmほどしか離れていません。 失敗の直接の大きな原因はノウサギの食害でした。とくに春先、青いものはなにもなく、枯れ草さえなくなっています。エサに困ったノウサギ . . . 本文を読む
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877話)アンズの開花

アンズの開花は4月20日前後です。私たちのツアーが呉城村を訪れるのは遅くても4月15日ごろで、満開の花をみたことがありません。開花時期にあわせて日程を組んだら、例外的に開花が遅くなった年もありました。 ピタッと満開にあたったのは、どのツアーだったか忘れたのですが、まだ1回しかありません。渾源県城での昼食でビールを飲み、バスに揺られて居眠りし、寝ぼけ眼にとびこんできたのは、キラキラと輝く水面でした . . . 本文を読む
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876話)燃えるようなアンズの紅葉

昨年10月、国慶節の休みがあけてすぐ、北京の日本大使館の萩尾俊宏書記官が大同の私たちのプロジェクトを視察しました。送られてきた写真をみてびっくり。呉城村のアンズが燃えるように紅葉しているんですね。 その季節は外での活動には不便で、最近は行ったことがありません。20年前はいっていたんですけど、そのころアンズはありませんでした。 呉城村がアンズを植えたのは、大同の農村ではもっとも早いほうです。いや . . . 本文を読む
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875話-2)侵食谷(写真の追加)

2枚目の写真を追加する方法を忘れてしまいました。しかたがないので、べつに立てます。 GoogleEarthでみた呉城村周辺のようすです。 . . . 本文を読む
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