おいしいものをごちそうになったからには、それにみあう労働をしないといけません。私たちに割り当てられた作業は、松林のなかにある枯れ木、枯れ枝を集めることでした。
私はノコギリを用意していましたので、まだ幹にくっついている枯れ枝を切り落とすことを専門にやりました。それだけでなく、マツの幹にツルがからみついているものがありますので、そのツルを根元のところで切ります。毎年切っているのに、ツルはすぐに . . . 本文を読む
キノコに目のない私は、なんとか覚えようと、何冊もきのこ図鑑を買っています。しかし、食用になるはずのキノコをみつけても、それとじつによく似た毒キノコがあるんですね。やっぱり、独学で見分けるのは不安があります。
丹後きのこクラブのみなさんは、こういう集まりのさいに、写真パネルをつかっておられるようです。現場で実物のキノコと、写真とを見比べながら、よくわかっている人に説明してもらうと、それは覚えや . . . 本文を読む
私はキノコが大好きです。そして、なんといっても天然ものがおいしい。ところが、みなさんご承知のように、キノコには毒のあるものがあります。私には、その見分けがつかないのです。
2年ほどまえ、郷里の大山を歩きました。キノコ採りのグループといっしょになり、その人たちにきいて、食べられるはずのものを採ったのです。実家に持ち帰ると、母親が「知らないキノコは食べてはいけない」といって、捨ててしまいました。 . . . 本文を読む
10月24日(土)、25日(日)と1泊2日、丹後半島と天橋立で木炭と菌根菌についての実地研修を実施しました。参加者は募集定員を上回る26人。関東や四国からも参加があり、農林業を学ぶ学生の参加もありました。これから数回、その活動について報告しましょう。
京都縦貫道を下り、地道に移ったとたん、携帯電話が鳴りました。この日の講師の伊藤武さん(京都樹木医会会長)からで、きょうお世話になる予定の丹後きの . . . 本文を読む
大同の農村にはじめていったころ、私が話せた中国語はいくつかのあいさつ言葉だけ。その後も進歩がありません。困った祁学峰は、通訳候補をつれてきました。それが王萍(ワンピン)さんで、それより5年ほどまえに1年間、日本で研修した経験がありました。
私といっしょに行くのが、彼女にとって農村の初体験。村の湧き水をみては、「高見さん、こんな水を飲んでもだいじょうぶですか?」。自分の娘と村のこどもをくらべて . . . 本文を読む
さるところに寄稿している文章に添えるため、古い写真をひっぱりだしました。なつかしい! 写っている顔ぶれからいって、1999年ごろだと思います。バックは環境林センターの管理棟。もう10年にもなるんですね。
数回に分けて、私たちの協力相手のことを書いていきましょう。まずはこの写真の後列右から4人目。祁学峰で、緑色地球網絡大同事務所の初代の所長です。そのころは大同市青年連合会の副主席、のちに主席に . . . 本文を読む
きのうの朝、家庭菜園のダイコンを間引いたんですよ。時間がなかったので、株もとに土を寄せるのをサボってしまいました。そしたら、きのうの夕方から雨だったんですね。それなりに降ったようです。
間引いたところのダイコンが、ひっくり返っています。雨の重みと衝撃を受けたんですね。その先の間引いていないところはもとのまま、ちゃんとしています。野菜の苗は、小さいうちはお互いに支えあっていることがこれでわかり . . . 本文を読む
これまで何度もこのブログで、黄土高原の草花をとりあげてきました。きれいなんですねえ。ずっと以前のことですけど、夏のツアーに参加したひとりのかたが、「日本の山で高山植物を楽しむのがいいか、このツアーに参加するのがいいか、ずいぶん迷ったんですけど、ここにきて、こんなにきれいな高山植物にお目にかかれるなんて!」といって、感激されていました。
日本の高山植物って、地味なものが多いんですけど、黄土高 . . . 本文を読む
くわしい事情はまたの機会に書くとして、大同で木炭と菌根菌の有効利用に本格的にとりくみたいと思っています。以前にも書きましたが、マツの育苗に菌根菌を活用して大きな成果をあげました。マツと共生する菌根菌として、アミタケ、チチアワタケ、ヌメリイグチなどのキノコがあります。そのような土壌微生物と木炭は相性がたいへんいいのです。
1990年代には大同県のシリコン精製工場で最終行程の還元剤として木炭をつ . . . 本文を読む
日本ではソバのすきな人が多いですね。私もすきです。ソバはいま花の時期をすこし過ぎたくらい。大同では、あまりソバをつくりませんが、霊丘県では名物です。でもそのソバは苦蕎麦。日本でも最近、ダッタン(韃靼)ソバとして、食べさせてくれる店がふえてきましたね。お茶にもします。
ほかの県で、なぜソバをつくらないかときいたら、「面積あたりの収穫量が少ないから」という返事でした。そのかわり生育期間は短いので . . . 本文を読む
いろいろアクセスを試みましたが、秋林峪ではカンバ林の本体に到達することはできませんでした。地元の人をガイドにさがして、可能なルートを案内してもらわないとムリでしょう。ちょっと離れたところでの観察では、あのアブラマツ、そしてカンバの大きさといったところから、30~40年くらいで再生してきた林、という感じです。ネット上には、「原始密林」といった表現もあったんですけど、それが存在しないことの証明は原理 . . . 本文を読む
ブッシュを構成しているのは、バラ科シモツケ属の数種と、カバノキ科ハシバミ属が中心です。実が食用になるような、ふつうのハシバミもありますけど、実が数ミリくらいの小さなものが多いのです。ふつうのハシバミより、ずっと早くに成熟するようで、私は実をみたことがありません。実がはじけたあとの殻がわずかに残っているのをみるだけ。
その灌木のなかに、よくみると、喬木のカンバの若苗が育ってきています。カンバの . . . 本文を読む
昨年のことですが、筑波大学の同窓会を母体とする社団法人「茗渓会」が、なぜか、私を表彰してくださることになりました。たまたまその当日、私は東京にいたのですが、べつの場所で話をすることになっており、いつもお世話になる学生寮の後輩、中村英さんに代理出席を頼みました。
そんなことが縁になって、つぎのような講座が開催されることになりました。
茗渓会公開講座
「黄色い大地に緑を」(講師・高見邦雄)
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