137)御河

 大同市街の東のはずれを北から南へ流れるのが御河(ぎょが)。北京の重要な水源=桑干河(そうかんが)の最大の支流でもあります。歴史上は氾濫を繰り返す暴れ河でしたが、近年はほとんど水がなく、河川敷が畑になったりしていました。数年前、大同の市街地よりの右岸を整備して、御河生態公園が建設されました。  私たちのボランティアツアーに参加した人は、そんな私の説明をききながらバスで御河大橋を渡ります。ところが車 . . . 本文を読む
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136)暖冬の悪影響

 大同は今年も暖冬で、現地からの連絡は「冬らしくありません」が挨拶がわり。ところが3月初旬になって「大雪」が降りました。広霊では平均30センチ、市内でも20センチは積もったそう。日本海側の人には笑われそうですが、これでも57年ぶりの大雪なのです。  土壌の凍結が融けるのも早く、3月下旬には大同の北部でも植樹がはじまりました。平年より10日は早いでしょう。アンズの花が目当てのボランティアツアーがくる . . . 本文を読む
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135)生態移民村

 大同市最南部の霊丘県は太行山脈のなかです。奥深い山中にも人が住み村があります。ヤギ、ヒツジの放牧や柴刈りのために環境が破壊されます。小さな村でも道路や電気を維持する必要がありますが、そのためのコストもばかにならないでしょう。  大同市政府は、関係者の同意を前提に、2百人未満の村を大きな豊かな村に吸収することを決めました。生態移民といいます。それができれば、人手をかけて植えなくても、森林が再生する . . . 本文を読む
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134)山間の村

 アップダウンをくりかえしながら車は山道を1時間半も走って目的の村に着きました。ところがここは出発点からわずか5キロ。友人の孟さんのつれあいはその5キロの道をロバにまたがって嫁いできたそう。くるまは大回りしないといけません。それを知って私も帰り道を歩いたら1時間半。  黄土高原は土ばかりで石は少ないのです。ですから伝統的な住居は日干しレンガの窰洞。ここ太行山は石だらけで、土は乏しいのです。そのため . . . 本文を読む
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