私が最初に訪れた15年前、大同の農村はいまよりずっときれいで、ゴミはみられませんでした。ゴミの「原料」がないのです。スイカを食べてタネや皮を庭に飛ばしても、ニワトリが駆け寄って、紙のように薄く青い皮を残し、あとは食べてしまいます。
商品経済の浸透とともに急速にゴミが増えました。方便麺(インスタントラーメン)の空き袋、買い物用のポリ袋、畑のマルチ(乾燥防止と地温上昇を目的に地面を覆う)フィルムな . . . 本文を読む
30年以上も前、農村建設のモデル=大寨を訪れた私は、その刻苦奮闘ぶりに感動しました。ところが友人の1人は「大寨では小鳥の声が聞けなかった」といいました。樹木がないことを鋭く指摘したのです。大寨も山西省にあり、大同の農村と環境はあまり変わりません。大同でも小鳥の数も種類も本当に少ない。
この夏、私たちの実験林場「カササギの森」を訪れたときのことです。バスの前に何組かのウズラの家族が現れました。雛 . . . 本文を読む
10回ほど前に大同の住宅ラッシュについて書きました。新しい住居が建つと、レンガ建て平屋の伝統的な四合院(しごういん)はどうなるのでしょう。北京同様、取り壊されるものが少なくありません。でも、市の中心部の一角にも、しっかりと残っています。
私たちの協力相手、緑色地球網絡大同事務所の武春珍所長が子供のころ住んでいた家をいっしょに探しました。30年前とは住所表示が変わってますし、幼時の記憶は目の高さ . . . 本文を読む