決まった場所は霊丘県上寨鎮南庄村の近くで、低いところが海抜900m、いちばん高いところは南天門といって、海抜1320mほどです。南天門は天上界への門で、泰山をはじめ天下の名山にあるんですけど、ここも私たちがかってに呼んでいるのではなく、地図にちゃんと載っています。
立花吉茂先生の考えは、高低差があり、地形が複雑なところの方が、多くの種類の植物を育てるのに都合がいいというものでした。ここはそれには . . . 本文を読む
植物園の候補地として李向東さんは7か所をみつけていました。遠田宏先生と私とで、それを一つひとつ回りました。1998年7月の暑い盛りです。
これはと思う場所がないのです。霊丘県南山区は太行山脈のまっ只中で、平たい土地がほんとに少ないのです。そういう場所は農家の畑としてとても貴重で、私たちが長期にわたってつかわせてもらうことは不可能。あまりに深い山の奥だと、私たちも不便ですし、人にみてもらうことがで . . . 本文を読む
碣寺山の山頂付近の森林はせいぜい樹齢20年余りの若い樹木で成り立っていました。1960年代に村の近くに油松が植えられ、それが育って下枝が燃料としてつかえるようになると、村の人は山の上までタキギ取りに登ってくることがなくなりました。それで自然に森林が再生したのです。
そして頂上から高低差で350mほど下った谷の底には、一抱え以上もあるナラなどの大きな木が茂っていました。李向東さんが、こんな大きな木 . . . 本文を読む
南天門自然植物園の成立は、前代表・立花吉茂先生の植物園にかける執念なくして考えられません。川島和義さん(現副代表)に連れられて、咲くやこの花館に立花先生を初めて訪ねたとき、「緑化の筋道をみつけるために植物園が必要だ。そこまで真剣にとりくむのなら、自分も参加しよう」といって、植物園建設の意義を話してくださいました。
気象条件からいっても、人材の面からいっても、太行山脈に属する霊丘県の南山区がいいと . . . 本文を読む
山西省大同市での緑化協力事業は1992年1月にスタートしました。1994年から2010年まで、ずっと現地で教えをうけてきた遠田宏先生を仙台に訪ねて、最近の写真をみていただいたら、その変化に驚いておられました。「育つのは当然のことだけど、これほどまでになるとは思っていなかった」とのことです。大同の事業をしばらく振り返ってみることにします。
霊丘県の南天門自然植物園は1999年4月にスタートしました . . . 本文を読む