1355話)私のこどものころ 芋

 芋

芋もいろいろ作っていました。いちばん多かったのはサツマイモです。一帯の土は大山が噴火したときの火山灰土で、まっ黒で、軽いのです。サツマイモにはよかったようです。おいしい芋だったそう。蒸かしたり、焼いたりして食べていました。そして、以前にも書いたように芋飴をつくったり、澱粉をとったりしていました。

ジャガイモもつくりました。こちらはなににして食べたか、記憶にありません。芋は一生分を食べ終えたから、もう食べませんなどといっていますが、こどものころから好きではなかったようです。

芋のなかで例外的に好きなのがサトイモです。観音堂のすぐ横にため池があり、水の入り口の湿地をどういうわけか使っていたんですね。イチジクの木がある以外はサトイモしかつくれませんでした。芋としてちゃんと育ったものより、指の先くらいの小さなものを皮ごとゆでて、それを食べるのが好きでした。きぬかつぎ、ですね。

山芋も食べましたよ。自然薯(じねんじょ)です。おろして食べるんですけど、おろしても硬いくらいで、味も濃厚。秋になって枯れたつるの根元を掘るんですけど、途中で折らないように掘るのはたいへん。ムカゴも大豆なんかといっしょに煮て食べました。

Facebookにサトイモのことを書いたら、武田義明先生がコメントをくださって、サトイモの芋は茎で、茎のように思っているところは葉柄なのだそう。ジャガイモも茎で、サツマイモは根なんだそう。なるほどそれでジャガイモやサトイモは光があたると、緑色になるんですね。
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