ここが食堂。ボランティアツアーに参加する人は、最大で30人を超えます。それだけの人数はここにははいりきりません。あふれた人たちは会議室に行ったり、中庭で食べたり。季節のいいときは、中庭のほうが気持ちがいい。
たいていのツアーは大同滞在中の最後にこの緑の地球環境センターにきます。そして、きまっていいます。「ホテルよりも、レストランよりも、ここの食事がいちばんおいしい」。以前の環境林センターのと . . . 本文を読む
とりあえずは、プレハブの事務所兼倉庫のようなものを建てて、整地その他の作業を開始したんですけど、それとあわせて、レンガ建ての管理棟の建設もはじまりました。以前の環境林センターを反省し、あれよりはちょっと広めにしたのです。とくに、会議室と食堂。
それが9月中旬までに、外壁の塗装をのこして、ほぼ完成しました。けっして豪華ではありませんが、機能は十分です。冬は零下30度近くまで下がりますので、ちゃ . . . 本文を読む
白登苗圃のとなりに実験果樹園「かけはしの森」をつくっていました。ところがここも大工業団地の造成範囲。しかもフォックスコン(富士康)がくるらしい。
中心になっているアンズは4年目から収穫がはじまりますが、ことしはその4年目。ずいぶん楽しみにしていたんですよ。収入はともかく、食べてもみたかった。ところが、周囲に道路ができ、井戸もつかえなくなる。これでは管理もできませんので、緑の地球環境センターに . . . 本文を読む
去年のいまごろ、ここは伸び悩みのポプラの林で、地元では小老樹と呼んでいます。それが前の使用権者の長城山林場の手で伐採・抜根され、根っこまでふくめて近くの村人が燃料にするために持ち帰りました。
4月からはブルドーザ3台、ショベル1台などが整地作業をはじめ、黄土の舞い上がる荒涼として光景に変わりました。
それが一瞬にして、緑に。その変貌を実現したのが、このトウヒでした。白登苗圃の一帯に大工業 . . . 本文を読む
ちょっとひと休み、というジャンルの記事ばかりがつづいて、「黄土高原レポート」が羊頭狗肉になっています。
大同における緑化協力に話を戻します。ことしの最大の課題は、なんといっても新しい拠点・緑の地球環境センターの立ち上げです。それとあわせて、白登苗圃や実験果樹園「かけはしの森」の移転をおこなわないといけなかった。
薄志弱行の私なんか、投げ出したくなる事態ですが、現地のスタッフががんばって、 . . . 本文を読む
日が落ち、灯がはいってからのだんじりは、昼間とはまさに対照的です。動にたいする静そのもの。それぞれの町内会にもどって、ゆっくりとすすみます。そして、だんじりのうえには、こどもたち。
私が訪れたのは第1日めの9月8日。あしたもつづきます。ところによっては1日めはプレイベントで、2日めが本番のようですが、ここでは1日めが中心だそう。それにしても、まだあしたがある、ということなのですが、よそものの . . . 本文を読む
だんじりのコースはおよそ2㎞だそう。朝早くから夜遅くまで巡行しますから、少なくとも10周はするでしょう。それだけで、20㎞。途中、ゆっくり歩くときや、休憩もありますけど、やりまわしのときを中心に全速力。一定のテンポで走るのより、疲れるかもしれません。そして、それを2日間。
以前の人はよく動いていたから、特別に練習をする、といったことはなかったそう。でも、たとえばいまの高校生は、以前のように動 . . . 本文を読む
岸和田というのは、ふるい町です。永野さんの実家があった三田町は、古くからの街道筋のよう。ところがその街道というのが、ほんとにせまいんですね。むかしの道ってこんなだったんだ。
びっくりするのは、りっぱな家々がならんでいることです。そして、前中さんによると、このあたりは永野、和田という姓が多いのだそう。そういえば、私の知り合いの数人の和田さん、泉州在住であったり、ルーツはそちらだったという人が多い . . . 本文を読む
なんだ、こんな写真!ぶれてるじゃないか といわれそうですね。でも、シャッタースピードはそんなに遅くなかった。だんじりにあわせて、からだを動かすぼうやの動きが速かったのでしょう。
今回、岸和田のだんじりをみて、とても印象深かったのは、さまざまの年代層が深くかかわっていることです。役割や年齢層による組織も、重層的にたくさんあるようですね。それはあの彫刻と同じように、奥がふかくて、ちょっとだけみて . . . 本文を読む
永野さんの家の近くで、私を乗せてくれている前中悦子さんが「あっ、永野さんだ!」といいました。自転車に乗っている永野さんが、いつもとはまったく感じがちがいます。白シャツに法被、白い股引きに、白い足袋(たび)。これが似合うんですね。そして、とてもうれしそう。だんじりが、岸和田の人のエネルギーになっているのが、永野さんをみるだけでわかります。
だんじりだけをみせてもらうつもりだったのに、家にあげて . . . 本文を読む
はっぴ(法被)姿の若い女性の参加も多いんですけど、印象的だったのがこの髪型。中高校生あたりの年代の少なくとも3人に2人はこれ。なかには3~4歳の子で、この髪型の子もいます。なんと呼ぶのでしょう?
こういうことにうとい私は、だんじりにちなんだ伝統的な髪型かな、と一瞬思ったんですけど、そんなことはないよね。どこかべつのところで以前、みたことがあります。たしか、アフリカ系の人だった。
案内して . . . 本文を読む
宝塚市のわが家の近くに超ミニ池があり、その名は「首洗い池」だとききました。なにか物騒な感じがしますが、ネットで検索すると、その名の池は全国にたくさんあるようです。その池につけてあるのが、だんじりの木製のコマ(車輪)。木ですから、そのままだと浮くので、うえに石の重しがおいてあります。割れるのを防ぐためでしょうね。
岸和田のだんじりも、以前は松材のむくだったそうですが、いまは集成材もつかわれてい . . . 本文を読む
ロールスロイスの新型、ゴースト・エクステンディットホイールベースが3495万円だそうですが、ここのだんじりはそれを3~4台も買えるお値段だそう。本体は総ケヤキづくりだとききました。
繊細な彫刻がほどこしてあり、人の手がとどく下のほうの彫刻は金網で保護してあります。永野さんの属する三田町のだんじりは、戦国の合戦のようすを描いたものでした。この彫刻だけでも〇千万になるそう。
これ以上、お金の . . . 本文を読む
岸和田のだんじりの華は、「やりまわし」なのだそう。だんじりの車軸はだんじりに固定されており、ハンドルで動かせるわけではありません。それが交差点のところで、直角に方向転換する。ふつうなら、ゆっくり曲がるんですけど、岸和田だんじりは全速力で曲がる。だんじりを引いている人たちも懸命に走っています。
危ないから、といって、テープのうしろに観客はさげられます。でも、それではおもしろみがない。私は電柱の . . . 本文を読む
祭のあと、というのは、ちょっと寂しいものです。1週間もたってから、これを書くのは気がひけるのですが、やっぱり書き残しておきたい。
10月8日の午後、岸和田の永野さんのところの祭見物にいかないかと、前中さん夫婦に誘われました。関西にきて40年になるのに、まだ行ったことがありません。せっかくの機会です。
しも(下)と呼ばれる海側のだんじり祭は9月で、すでに終わっていますが、かみ(上)の山側は . . . 本文を読む