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985話)金山寺のマツ

今年の4月、前中久行代表といっしょに大同県の金山寺プロジェクトを訪ねてびっくりしました。1997年から6年ほど植えつづけたマツが5mをゆうに超えているのです。しまったなあ、2013年につくったDVDにこの造林地のことを入れればよかったのです。 私たちの広報リーフレットの新版をつくらなければなりません。いま準備中です。そのための写真をぜひ撮っておきたかったのです。さいわい大阪市RR厚生会の人たちの . . . 本文を読む
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984話)マオウ(麻黄)

前回、万里の長城は山西省の北部で二重になっていると書いたんですけど、ほんとは二重どころではなくて、もっと多重になっています。私がみたところでも渾源県の恒山山脈にもあります。外城と内城のちょうど中間あたりです。 話は変わって、この植物。マオウ(麻黄)です。万里の長城に生えていました。万里の長城もそうですし、このあいだ書いた得勝堡などの古い堡塁の土の壁に、かならずといっていいくらい生えています。それ . . . 本文を読む
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983話)天高く馬肥ゆる秋

天高く馬肥ゆる秋。気候が快適で食欲も増します。でも、もともとはそういう意味ではなかったんですね。この時期になると、長城を越えて、北方の遊牧民族が押し寄せてくるので警戒しないといけない、ということだったそう。文字は南方の農耕民族のものでしたから、書かれた歴史では、たいてい北方の異民族が悪者にされます。 ところで、中国の中緯度地方では、西北で雨が少なく、東南で多いのです。そして年間降水量の平均が40 . . . 本文を読む
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982話)長城とヒツジ

長城の写真を撮っていても、長城だけではおもしろくありません。馬車とか放牧のヒツジとかがきてくれるとありがたいのですがねえ。 なんて思っていると、その思いが伝わったのでしょう。放牧のヒツジの群れが現れました。あわててそばに駆け寄って撮影していたんですけど、ヒツジのお尻ばかり写してもおもしろくない。なんとか前に回ろうとかけだしたのです。 ヒツジの群れ、遠くからだとゆっくり歩いているようにみえるんで . . . 本文を読む
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981話)新旧同居

この長城は明代の建設だと思います。でも、写るのは古いものばかりではありません。長城の写真を撮ろうとしたら、その先にたくさんの風力発電の風車が回っていることに気づきました。前回ここにきたのは昨年夏だと思いますけど、そのとき見た記憶がありませんので、ごく最近に造られたものだと思います。 ここだけではありません。大同の県と県との境界はたいてい山ですが、その稜線には風力発電があります。私たちの実験林場・ . . . 本文を読む
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980話)天鎮県の万里の長城

得勝堡の近くの万里の長城はなだらかな斜面を横切っています。しかも風化が進んで高さもあまりない。写真に撮ってもおもしろくないのです。万里の長城がそれらしいのはやはり山の斜面を上り下りするところです。北京近くの観光名所、八達嶺にしても居庸関にしても、そのようなところです。 大同で探すと、天鎮県の李二口と陽高県の守口堡の2つがあります。前者は山の稜線を西進してきた長城が斜面を下り、それから西へは山の麓 . . . 本文を読む
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979話)宏賜堡遊覧の思い出

写真は前回の建造物の天井部分です。門の修復と同時にここも部分補修されたんですけど、あまり上手にはなされませんでした。どちらかといえば改悪です。 写真とはべつの話を書きます。1992年秋、私が一人で大同の農村を回っていたときのことです。当時の大同の農村部はたいてい未開放地区で、外国人が自由に歩くことはできず、ビザのほかに行先を記した外国人旅行証が必要でした。観光でいったのなら、私の性格ですから、そ . . . 本文を読む
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978話)精巧なレンガ建て

堡塁のほぼ中央部にこの建物があります。見張り台かなにかでしょうか。東西南北の四方に出入り口があり、通り抜けられるようになっています。レンガ建てです。天井が丸くなっているんですけど、こういうのをなんと呼ぶのでしょうね。窰洞(やおとん)と同じ形状です。 南北の方向と東西の方向に向かっていますので、その交差するところは非常に複雑な構造になっています。よくこんなことができるものです。ここを訪れるたびに、 . . . 本文を読む
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977話)堡塁の門

得勝堡の南中央にある門です。ただし、これは堡塁の内側から見たもの。門の外側は二重の構造になっていて、押しかけてきた敵を背後からも攻められる構造になっています。 外側には「得勝堡」の名称も記されていて、そのほうがいいんですけど、くるまが直接、この門をくぐって、なかに入ってしまったのです。トイレにいくために、私はいったん外にでたんですけど、そのおりも写真を撮るのを忘れてしまいました。雨が降っていたこ . . . 本文を読む
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976話)得勝堡

私が立っているのは万里の長城のうえです。被写体はそのすぐ南に位置する得勝堡で、大同市新栄区のいちばん北にあり、私の背後は内蒙古自治区です。中国の普通話ではたいていの文字の読みは1つですが、「堡」の字はbu、pu、baoの3つの読み方があります。この場合はbuで、周囲を壁で囲まれた堡塁を意味します。 得勝堡の1辺は430mほどです。写真は北側の壁で、こちらに門=入口はありません。いまは黄土の壁にな . . . 本文を読む
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975話)雛をかばって

ウズラを橋渡しにして、話題を移します。こんなふうに尻取りのようにしてテーマを変えていく技法を映像の編集ではよく使いますね。川-水の流れ-噴水-公園というふうにすると、みているほうの違和感が少ない。 大阪市RR厚生会のみなさんと9月1日に新栄区の得勝堡の近くの万里の長城にいきました。最初のころ雨だったので、傘をさしていました。通訳の唐素勤さんが「鳥がいます。羽が雨にぬれて飛べないのでしょうか」とい . . . 本文を読む
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974話)ラン科の花

南天門自然植物園に数種類のラン科の花があります。いちばん大きくてきれいなのは、アツモリソウ(のなかま)です。1株がみつかり最初は数個の花をつけていましたが、だんだん増えて20余りも花をつける大株になりました。 ところが数年前に突然、消えてしまったのです。ウイルス病かなにかのせいでしょう。そしたら少し離れたところに新しい株がでてきて、花を咲かせました。元の株が花のあとに種をつけていましたので、その . . . 本文を読む
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973話)集合写真

南天門自然植物園はいちばん低いところが海抜900m弱、稜線の高いところが1320mほどあります。管理棟のところから稜線まで作業・見学道が整備されています。その大部分はコンクリート製の階段。日本の山道などで使われている丸太階段にしたかったんですけど、コストがかかりすぎると言われました。ここでも木材はとても高価なのです。 途中に踊り場のように広くなっているところがあります。たいていここで休憩します。 . . . 本文を読む
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972話)花

南天門自然植物園では花を見るのも楽しみなんですね。8月の後半もけっこう花の多い時期で、キキョウ、リンドウ、ナデシコ、ヒエンソウ、シャジン、ヒゴタイ(ルリタマアザミ)、コガネバナ、マツムシソウ(写真)、ワレモコウ、ウメバチソウ、カラマツソウ、レイジンソウ、オグルマソウ、ミソハギなどがあります。もうちょっと遅くなると、アワコガネギク、トリカブトなどが咲きますし、もう終わっているものでは、イトハユリ、ア . . . 本文を読む
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971話)ホエティエン(会田)のシラカンバ

南天門自然植物園の管理棟近くに水源の池があります。そこから山に向かって登り始めるところが、15年前、ここの起工式を開催した場所です。そのころ樹木はあまりなかったのですが、いまはいろんな木が茂っています。このシラカンバもそのうちの一本。 8月24日、ツアーの人たちを山のうえまで案内し、ナラなどが茂っているようすをみてもらいました。スタッフの周金さんは、鎌をもって私たちの先頭に立ち、道にはみ出してき . . . 本文を読む
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