1309話)黄土丘陵の村

黄土高原といっても、そのなかにはいろんな地形・地貌が含まれています。私たちが緑化協力の場にえらんだ張家口市蔚県も、中央部は東西に長い壺流河が形成する盆地。南部は山地。北部は黄土丘陵と低山です。

2020年から新しく協力事業を開始することになった陽眷鎮は、北部の黄土丘陵にあり、そのようすは大同市北部の大同県、陽高県、渾源県あたりとよく似ています。大同市の農村は緑化がすすんで、以前の光景を思いだすのも困難ですけど、蔚県のここにくると、懐かしい気持ちになります。

ここの土は西域の砂漠地帯から偏西風に乗って飛んできた黄土です。夏の雨によって侵食され、深い浸食谷があちこちに刻まれています。

陽眷鎮豊富村ではアンズを植えます。このアンズ、目的は果肉ではなく、種のなかの杏仁で、蔚県では杏扁と呼んで、この県で開発された品種だそう。大同では仁用杏と呼んでいましたが、あれと同じ品種です。そしてもうひとつ、マツを植えるプロジェクトを地元と調整中です。
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コメント
 
 
 
夫婦喧嘩は存在しない (浅井洋)
2020-01-14 17:43:54
高見さま

緑化協力と いっても 実質 貴兄の負担が かなり多いのではと 心配します。 内容は 既に 実例が 有るので 心配は少ないと 思われますが。

facebookiにも 同じ事を 書きました 僕の 理解不足だったら
お許し下さい
 
 
 
そういう時期もありましたけど。 (高見邦雄)
2020-01-15 09:22:59
浅井さま
ありがとうございます。協力地が大同で、私が事務局長だった時期は、やはりたいへんだったと自分でも思います。事業規模が巨大で、資金調達の苦労が大きかったですから。とくに2010年、11年、12年の3年はたいへんでしたね。2010年はGDPにおける日中の逆転、11年は東日本大震災と大津波、そして12年は島をめぐる大騒動です。
でも、いまはしごとを軽くしてもらっていますし、またこの歳になってムリはきかなくなっていますから。
 
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