1164話)空中草原(2)

はじめて河北省側から空中草原にいって、これまで考えていたのより、ずっと広大であることを知りました。蔚県、涞源県、霊丘県の3県にまたがって36平方kmもあり、その大半が蔚県に属しているようです。
遊覧バスなど観光の設備も整っています。私たちが訪れたのは8月下旬で、2000mを超え、風もあって寒かったのですが、綿入れのオーバーのレンタルがありました。その他の観光資源とあわせて、かなりの観光客を呼んでいるようです。
前回は、森林限界で樹木がないとだけ書いたんですけど、そうじゃなくて、ヒツジなどの放牧が大きな役割を果たしているようです。観光資源として草原を維持するために人手をかけると経済的にあわないでしょうけど、牧畜という経済活動を兼ねることで、可能になっているわけです。また頭数があまりに増えれば、草もない裸地になるでしょうけど、適当なところで管理されています。
生活燃料の採取で日本の里山が維持されていたのと同じような性格でしょう。そういえば淀川の河川敷の除草にヤギを放す実験があったんですけど、結果はどうなったのでしょう? ヤギの肉、乳、その他が売れるようならサイクルがなりたつんでしょうけどね。
山の稜線ではどこでもみる風景ですけど、空中草原でもたくさんの風力発電が稼働していました。その維持管理のためと、観光用とで道路を共用できるのも有利な点でしょうね。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 1163話)空中... 1165話)剪紙... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。